日本サーフィン史上初となるチャンピオンシップ・ツアー優勝をもたらした五十嵐カノアのインタビュー

日本人サーファーとして初のCT優勝を成し遂げたカノア WSL / Dunbar

 

クラマス、バリ/インドネシア(2019年5月25日土曜日)-WSLチャンピオンシップ・ツアー第3戦「Corona Bali Protected」が終了。日本の五十嵐カノアがキャリア初のCT優勝の快挙。日本のサーフィン史上初となるチャンピオンシップ・ツアー優勝を日本にもたらした。女子はファイナルでパーフェクト10をスコアしたステファニー・ギルモア(AUS)が優勝した。

 

 

速報でお伝えしたファイナルデイのカノアの完璧な戦いぶりはこちら。

 

今回のイベント・ホールディング・ピリオド最終日がファイナルデイ。それは今回のベスト・コンディションとなり、クリーンな6-8フィートの波でクライマックスを迎えた。

 

五十嵐カノア  WSL / Dorsey

 

「やっといま全てが理解出来ました。ハードワークの全てはこの後意味をなす。自分のファースト・ラウンドは、波にも乗らずとてもひどかったです。自分が一人でジムでトレーニングしたり、一人でサーフィンする全てのハードワークのポイントは何かと思っていました。そして、これでようやく全てが分かりました。これは自分にとって本当に意味のあること最高に嬉しいし、それを説明する言葉さえ見つけることができません。」

 

五十嵐カノア WSL / Dunbar

 

五十嵐カノアは、日本初のチャンピオンシップ・ツアーにおけるフルタイム・コンペティター 。カノアの今日の勝利は彼にとってのCT初優勝だけでなく、日本人サーファーとしてCT初優勝という歴史的な快挙なのである。カノアは今回の勝利でジープ・リーダーボードで第2位へジャンプアップ。そしてオリンピック東京2020で日本代表になって金メダルを取るという彼の夢の達成へと一歩近づいた。

 

五十嵐カノア WSL / Dunbar

 

「すべてのヒートは僕にとって大きな意味がありました。そして、僕がたとえ誰と戦ったとしても自分の全てでぶつかりたかった。」と、カノアは続けた。「波のコンディションがどのようなものであっても、その波に適応して、全力でいきたいと思ってました。最初のラウンドからファイナルまで、同じサーフィンをするつもりでしたが、ファイナルでは自分がピークに達したように感じ、すべてを出し尽くしました。

 

ファイナルをジェレミー(フローレス)とシェア出来たことは名誉であったし、ケリー(スレーター)とのあのセミファイナルはとても素晴らしかった。すべてのヒートが自分のベストを尽くすために、多くの目的を与えてくれました。そしてこんなに早く、初優勝をさせてくれたんです…とってもうれしいです。」

 

ファイナリスト WSL / Dunbar

 

誰がこんなに早く日本人サーファーが世界最高峰のチャンピオンシップツアーで優勝することを想像していただろう。五十嵐カノアはCT世界ランク2位となり、今後のシーズンの結果によっては、十分に世界チャンピオンを狙えるポジションと言える。これまで誰一人と成し得なかった偉業を成し遂げた、素晴らしい日本のチャンピオン。五十嵐カノアのこれからの活躍を大いに期待したい。

 

 

コロナ・バリ・ウイメンズのファイナル結果:
優勝:ステファニー・ギルモア(AUS)16.83
2位:サリー・フィッツギボンズ(AUS)7.00

コロナ・バリ・ウイメンズ準決勝の結果:
SF 1:サリー・フィッツギボンズ(AUS)15.07 def.
ブリーサ・ヘネシー(CRI)12.86
SF 2:ステファニー・ギルモア(AUS)11.74 def.
ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)7.80

コロナ・バリ残りのウイメンズのクォーターファイナル結果:
QF 4:ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)11.77 def.。
ブロンテ・マコーレー(AUS)11.66

コロナ・バリは、メンズ・ファイナル結果:
優勝:カノア五十嵐(JPN)15.10
2位:ジェレミー・フローレス(FRA)14.63

コロナ・バリプロ・メンズ・セミファイナル結果:
SF 1:ジェレミー・フローレス(FRA)16.43 def.
マイケル・ロドリゲス(BRA)12.00
SF 2:カノア五十嵐(JPN)15.07 def.
ケリー・スレーター(USA)13.84

コロナ・バリプロ・メンズ・クォーターファイナル結果:
ヒート1:マイケル・ロドリゲス(BRA)10.20 def.
ウェイド・カーマイケル(AUS)9.93
ヒート2:ジェレミー・フローレス(FRA)10.47 def.
コロへ・アンディーノ(USA)10.00
ヒート3:ケリー・スレーター(USA)12.30 def.
フィリーペ・トリード(BRA)10.53
ヒート4:カノア五十嵐(JPN)11.17 def.
エイドリアン・バカン(AUS)10.10

 

2019のウイメンズのCTジープ・リーダーボード(コロナ・バリプロ後)
1-ステファニー・ギルモア(AUS)19,490
2-キャロライン・マーク(USA)18,695
3-コートニー・コンローグ(USA)17,355
4-カリッサ・ムーア(HAW)17,290
5-サリー・フィッツギボンズ(AUS)16,495
5-マリア・マニュエル(HAW)16,495

 

男子2019CTジープ・リーダーボード(コロナ・バリプロ後)
1-ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)17,415
2-五十嵐カノア(JPN)16,640
3-イタロ・フェレイラ(BRA)16,075
4-フィリーペ・トリード(BRA)15,865
5-コロへ・アンディーノ(USA)13,875

 

詳細情報については、WorldSurfLeague.comをチェックしてください。

https://www.worldsurfleague.com/events/2019/mct/2912/corona-bali-protected