五十嵐カノア、都筑有夢路がベスト16進出。CT第4戦ブーストモバイル・マーガレットリバー・プロ大会2日

マーガレットリバー、西オーストラリア、オーストラリア(2021年5月3日月曜日) – 2021年のワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第4戦である「ブーストモバイル・マーガレットリバー・プロ pres.by コロナ」は、サイズのあるコンディションが続き、男子シード・ラウンドの残り2ヒート、男女のエリミネーション・ラウンド、男子ラウンドオブ32までが終了。

 

男子ラウンドオブ32は、オーバーラップ方式でノンストップの戦いが繰り広げられ、男女ともベスト16が決定した。本日は都筑有夢路のヒートは行われなかった。

 

 

CTのベテラン選手であるジェレミー・フローレス(フランス)は、今シーズンの最高のパフォーマンスを披露し、CTルーキーでローカルヒーローであるジャック・ロビンソン(オーストラリア)と、今シーズンで最も熱い戦いを繰り広げた。

 

ジェレミー・フローレス PHOTO: © WSL / Dunbar

 

ロビンソンとフローレスの戦いは、メインブレイクでは珍しいチューブ合戦となった。ヒートはロビンソンがリード。フローレスには逆転するためにハイスコアが必要だった。そして、ヒートが残り数分となったとき、フローレスは波を見つけてフロントサイドに2つの巨大なハックを決め、パーフェクトに近い9.40(10点満点)をマークしてロビンソンに勝利した。

 

惜しくも敗れたジャック・ロビンソン PHOTO: © WSL / Dunbar

 

「これまでずっと、このようなヒートを望んでいました」とフローレスが言った。「パンピング・サーフで地元の選手と対戦することは、このためにやっているようなものですね。彼のキャリアは始まったばかりで、自分は終わりに近づいている。小さな波であれば、エア合戦で苦労すると思いますが、このような波であれば、良いパフォーマンスができると思います。ジャック・ロビンソンのような若い選手と互角に渡り合えたと思うと気分がいいですね。自分のキャリアを終える前に彼と試合ができて嬉しいし、勝ててさらに嬉しいです」。

 

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)PHOTO: © WSL / Dunbar

 

2度のWSLチャンピオンで、2度のイベント優勝者であるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、ラウンドオブ32でレオナルド・フィオラバンティ(ITA)に勝利し、メインブレイクでの勢いを続ける。

 

フィオラバンティは8.67(10点満点)の素晴らしいスコアでヒートを開始したが、それに対しフローレンスの7.67と8.37のスコアで圧勝した。フローレンスは、ラウンドオブ16でピーターソン・クリサント(ブラジル)と対戦する。

 

 

五十嵐カノアがベスト16進出。

 

 

五十嵐カノアは、H12でローカルトライアルの勝者であるジェイコブ・ウィルコックス(AUS)と対戦。ウイルコックスは、この波を知り尽くした地元の選手として、スタートからパワフルなバックハンドでチャージ。

 

それに対しカノアはファーストウェイブで、クリティカルなセクションで、得意のレイバックスナップを決め、さらに際どいトップターンとリエントリーのコンビネーション・マニューバーで7.93をスコア。素晴らしいスタートを切る。

 

五十嵐カノア PHOTO: © WSL / Dunbar

 

カノアは更にバックアップを5.67としてヒートをリード。後半に入り、ウイルコックスが優先権を持っている中、グッドウェイブを掴みカーヴィングとカットバックからの、クローズセクションでのハードなリエントリーをメイク。6.83をスコアしてリードを広げ、最後は優先権を使いウィルコックスを封じ込め、見事ベスト16進出を決めた。

 

 

 

「今日はローカルボーイのジェイコブ・ウイルコックスとの戦いで、ここの波の知識を持っている彼との戦いは厳しいヒートでした。最初にレフトの良い波が入ってきて、行こうか迷ったんですが、自分はライトに行く作戦だったので、行きませんでした。あれに行くべきだったかなと思いましたけど、最終的に良いサーフィンを見せれて良かったです。」とカノアがコメント。

 

カノアは、ラウンドオブ16のヒート6で、マシュー・マクギリブレイ(ZAF)と対戦する。

 

 

敗者復活のラウンド2を強いられたコナー・オレアリーは、ヒート終盤まで3位と追い込まれていたが、ラストウェイブで8/93というエクセレントスコアをマーク。大逆転でラウンド3へ勝ち上がった。ラウンド3ではガブリエル・メディーナと対戦。しかしエクセレント・レンジのスコアを2本揃えたメディーナに惜しくもここで敗退となった。

 

ウィロー・ハーディーPHOTO: © WSL / Miers

 

イベントのワイルドカードである14歳のウィロー・ハーディー(オーストラリア)は、女子のエリミネーション・ラウンドで、7度のWSLチャンピオンであるステファニー・ギルモア(オーストラリア)とマリア・マニュエル(HAW)に敗れました。惜しくも敗退したものの、14歳の彼女はCT初出場にして、今後の活躍が期待される存在であることを世界に知らしめた。

 

「思い出に残る大会になりました」とハーディ。「この日のことは絶対に忘れません。彼女たちは本当に励ましてくれましたし、尊敬する人たちと一緒にサーフィンできたことはとても嬉しかったです。応援してくれた皆さんに感謝しています。本当に素晴らしかったです。」

 

明日試合が再開されれば、女子のラウンドオブ16のヒート2で都筑有夢路がジョアン・ディフェイと対戦。五十嵐カノアはラウンドオブ16のヒート6で、マシュー・マクギリブレイ(ZAF)と対戦する。がんばれ!日本!

 

ネクストコール、日本時間2021年5月4日午前8時15分。

 

Boost Mobile Margaret River Pro pres. by Coronは、5月2日から5月12日まで開催されます。このイベントは、WorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリでライブ放送されます。

 

詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

男子:Boost Mobile Margaret River Pro pres. by Corona

女子:Boost Mobile Margaret River Pro pres. by Corona

 

Boost Mobile Margaret River Pro Women’s Elimination Round 2 Results:
HEAT 1: Malia Manuel (HAW) 11.57 DEF. Stephanie Gilmore (AUS) 10.77, Willow Hardy (AUS) 5.74
HEAT 2: Sage Erickson (USA) 12.50 DEF. Keely Andrew (AUS) 11.97, Courtney Conlogue (USA) 11.44

Boost Mobile Margaret River Pro Women’s Round of 16 Matchups:
HEAT 1: Caroline Marks (USA) vs. Bronte Macaulay (AUS)
HEAT 2: Johanne Defay (FRA) vs. Amuro Tsuzuki (JPN)
HEAT 3: Tatiana Weston-Webb (BRA) vs. Sage Erickson (USA)
HEAT 4: Tyler Wright (AUS) vs. Brisa Hennessy (CRI)
HEAT 5: Carissa Moore (HAW) vs. Macy Callaghan (AUS)
HEAT 6: Isabella Nichols (AUS) vs. Keely Andrew (AUS)
HEAT 7: Stephanie Gilmore (AUS) vs. Nikki Van Dijk (AUS)
HEAT 8: Sally Fitzgibbons (AUS) vs. Malia Manuel (HAW)

Boost Mobile Margaret River Pro Remaining Men’s Seeding Round 1 (H11-12) Results:
HEAT 11: Owen Wright (AUS) 15.00 DEF. Jeremy Flores (FRA) 11.77, Deivid Silva (BRA) 10.00
HEAT 12: Caio Ibelli (BRA) 13.30 DEF. Ethan Ewing (AUS) 12.63, Yago Dora (BRA) 11.50

Boost Mobile Margaret River Pro Men’s Elimination Round 2 Results:
HEAT 1: Conner Coffin (USA) 14.00 DEF. Alex Ribeiro (BRA) 9.94, Cyrus Cox (AUS) 6.87
HEAT 2: Deivid Silva (BRA) 13.03 DEF. Frederico Morais (PRT) 12.43, Reef Heazlewood (AUS) 10.77
HEAT 3: Jack Robinson (AUS) 14.17 DEF. Yago Dora (BRA) 13.00, Mikey Wright (AUS) 12.06
HEAT 4: Morgan Cibilic (AUS) 14.74 DEF. Connor O’Leary (AUS) 14.43, Jack Freestone (AUS) 11.16

Boost Mobile Margaret River Pro Men’s Round of 32 Results:
HEAT 1: John John Florence (HAW) 16.04 DEF. Leonardo Fioravanti (ITA) 11.00
HEAT 2: Peterson Crisanto (BRA) 14.76 DEF. Owen Wright (AUS) 12.60
HEAT 3: Griffin Colapinto (USA) 15.67 DEF. Deivid Silva (BRA) 10.40
HEAT 4: Jeremy Flores (FRA) 17.00 DEF. Jack Robinson (AUS) 16.50
HEAT 5: Jordy Smith (ZAF) 12.67 DEF. Alex Ribeiro (BRA) 12.64
HEAT 6: Julian Wilson (AUS) 12.67 DEF. Wade Carmichael (AUS) 10.46
HEAT 7: Ryan Callinan (AUS) 15.00 DEF. Ethan Ewing (AUS) 8.80
HEAT 8: Frederico Morais (PRT) 14.50 DEF. Adriano de Souza (BRA) 12.30
HEAT 9: Gabriel Medina (BRA) 14.97 DEF. Connor O’Leary (AUS) 11.57
HEAT 10: Seth Moniz (HAW) 15.03 DEF. Morgan Cibilic (AUS) 14.84
HEAT 11: Matthew McGillivray (ZAF) 14.06 DEF. Conner Coffin (USA) 11.83
HEAT 12: Kanoa Igarashi (JPN) 14.76 DEF. Jacob Willcox (AUS) 14.33
HEAT 13: Italo Ferreira (BRA) 15.57 DEF. Adrian Buchan (AUS) 10.50
HEAT 14: Caio Ibelli (BRA) 17.04 DEF. Michel Bourez (FRA) 13.24
HEAT 15: Jadson Andre (BRA) 10.90 DEF. Yago Dora (BRA) 10.64
HEAT 16: Filipe Toledo (BRA) 15.50 DEF. Miguel Pupo (BRA) 11.33

Boost Mobile Margaret River Pro Men’s Round of 16 Matchups:
HEAT 1: John John Florence (HAW) vs. Peterson Crisanto (BRA)
HEAT 2: Griffin Colapinto (USA) vs. Jeremy Flores (FRA)
HEAT 3: Jordy Smith (ZAF) vs. Julian Wilson (AUS)
HEAT 4: Ryan Callinan (AUS) vs. Frederico Morais (PRT)
HEAT 5: Gabriel Medina (BRA) vs. Seth Moniz (HAW)
HEAT 6: Matthew McGillivray (ZAF) vs. Kanoa Igarashi (JPN)
HEAT 7: Italo Ferreira (BRA) vs. Caio Ibelli (BRA)
HEAT 8: Jadson Andre (BRA) vs. Filipe Toledo (BRA)