稲葉玲王がラウンド3進出。野中美波がラウンド4進出。サーフェスト・ニューカッスル・プロ3日目

稲葉玲王

ニューカッスルNSW / AUSニューカッスルメアリーザービーチ(2020年3月4日、水曜日)-男女QS5000「サーフェスト・ニューカッスル・プロ」&「ドイル・パートナーズ・ウイメンズプロ」大会3日目。本日は女子のラウンド2のH9からスタート。女子はラウンド3まで、男子のラウンド3はヒート6までが行われた。

ジュリアン・ウィルソン© WSL / Tom Bennett

本日は男女共トップシードが登場して圧倒的なパフォーマンスを披露。中でも現在ニューカッスルに住んでいるジュリアン・ウィルソン(AUS)は、毎年サーフェストイベントに参加。トータル15.93のヒートスコアを記録して、オープニングマッチアップを圧勝。また女子では、セントラルコーストのメイシー・キャラハンが、トータル14.93をスコアしてラウンド4へ勝ち進んだ。

メイシー・キャラハン© WSL / Tom Bennett

 

本日のファーストヒートとなった女子のラウンド2H9では、黒川日菜子と大村奈央が同じヒートで対戦。ヒート開始から果敢に波を掴み、快調にスコアを重ねてヒートをリードする黒川日菜子。大村奈央もチャージを見せて2位につける。ヒート終盤にも4.63をスコアしてヒートを終始リードする黒川。終了間際にサンチェスのエアドロップで逆転されるも、2位でラウンドアップ。大村は惜しくもここで敗退となった。

 

松田詩野

 

H12の松田詩野は、スタートから4.33をスコア。好調な滑り出しを見せる。さらにバックハンドでソリッドなターンを見せて6.00をスコアしてトップに躍り出る。後半に入りパワーハウスのガブリエラ・ブライアンに逆転されて2位となる松田だったが、2つのバックハンド・ターンでバックアップを5.43に塗り替えて、2位をキープしてラウンドアップを決めた。

 

H10の橋本恋は惜しくもラウンド2で敗退。

 

そのままラウンド3が続けて行われ、女子のトップシードが登場。

 

前田マヒナ

 

H2で前田マヒナと脇田紗良が同じヒートで対戦。前田がヒート前半、キレのあるバックハンドでスコアを重ねて、トップを行くのに対して、スコアを伸ばせない脇田は3位を強いられる展開。後半に入り、ミカエラ・グリーンが5.33と6.17をスコア。一気にトップへ躍り出る。

 

脇田紗良

 

残り時間10分でヨランダ・ホプキンスが2位に浮上。前田は3位、脇田4位と追い込まれる。前田は終盤に6.63をスコアして逆転2位に浮上。しかし、3位のヨランダが終了間際のラストウェイブで6.27で逆転。前田は3位に転落し、脇田も4位で惜しくも敗退。トップシードの壁の高さを痛感するヒートとなった。

 

野中美波

 

H5の野中美波は、優先権を持って波を掴み彼女のファーストウェイブで4.73をスコアして2位につける。そのままヒート終盤に入り、優先権を上手く使った野中は、しっかりコントロールされ、レールを使ったパワーのあるコンビネーション・サーフィンで5.83をスコア。トータル10.56で2位のポジションをキープ。海南島の5000で3位という好スタートを切った野中美波が、今回も快進撃を続ける。

 

川合美乃里

 

 

H6にクレジットされた川合美乃里は、ヒート後半まで4位を強いられていた。残り10分で、オープンフェイスの波を掴み、大きなスプレーをあげるオフザリップが決めて5.00をスコア。さらに残り3分で際どいリエントリーで4.60をスコア。トップに躍り出る。しかし、CTサーファーのブリーサ・ヘネーシーが6.50をスコアして逆転。そして終了間際に4位だったモリー・ピックラムが起死回生の7.23をスコア。一気にトップに躍り出て、川合はまさかの3位。好調なサーフィンを見せていただけに悔しい敗退となったが、次につながる試合となった。

 

黒川日菜子

 

黒川日菜子のH10は、キラ・ピンカートン、ティア・ブランコ、キラベル・オルソンといったパワーサーフィンの強豪が顔を揃え、スタートから激しいバトルが展開。その中でも黒川はチャージを見せて後半まで2位をキープした。しかしヒート終盤に激しい攻防戦がくりひろげられ、順位が目紛しくチェンジ。黒川は4位に押し出されて惜しくもここで敗退となった。

 

H11の松田詩野は、スタートから波を掴むもスコアを伸ばせず。ヒート後半に入り優先権を持って掴んだグッドウェイブのクローズセクションで得意のバックハンド・リエントリーをしかけるも惜しくもインコンプリート。スコアを上げることができない。残り10分を切って優先権を持って掴んだ波もクローズアウト。ラストウェイブでは素晴らしい2マニューバーのバックハンド・サーフィンで4.23をスコアするもそこまで。惜しくもラウンドアップすることはできなかった。

 

女子の後は、トップシードの男子ラウンド2がスタート。サーフィンのレベルは一気に上がった。

 

稲葉玲王

 

H6の稲葉玲王は、ヒート前半は思うような波に乗れず3位を強いられる展開。ミッチ・クルーズがパワーサーフィンでヒートをリードする。残り時間10分を切って得意のバックハンド・オフザリップが決まり6.00をスコア。2位に浮上する。

 

 

続けてバックハンドのパワーサーフィンでレールを使ったカービングを含む3マニューバーを披露。クローズセクションはメイクできなかったが4.40をスコア。安定したサーフィンを見せて2位でラウンド3へ勝ち上がった。

 

ラウンド1で素晴らしいバレルスキルを披露した大音凛太は、5.03を3.53でバックアップするも、惜しくも敗退となった。

 

今日行われなかった男子のラウンド2が再開されれば、H9に新井洋人、H21大原洋人、H22村上舜がクレジット。

 

女子のラウンド4ではH4に野中美波がクレジット、ポーリン・アドゥとモリー・ピックラムと対戦する。

 

世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2020/mqs/3471/surfest-newcastle-pro

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2020/wqs/3472/doyle-partners-womens-pro