タイトルレースからレイキーが外れ、カリッサとキャロラインの2名に絞られる。都筑CT入り逃す。

カリッサ・ムーア PHOTO: © WSL / Cestari

ホノルア・ベイ、マウイ、ハワイ/USA(2019年12月1日日曜日)2019年11月25日からウエイティング期間に入っていたワールドサーフリーグ(WSL)女子ワールドチャンピオンシップツアー(CT)最終戦「ルルレモン・マウイプロ」がハワイ・マウイ島ホノルアベイで開幕。

 

4−6フィートのコンディションでクオーターファイナルを戦う8名の選手に絞られた。

 

世界第2位のレイキー・ピーターソンの世界タイトルの夢破れる。

 

今大会では、現在の世界No.1カリッサムーア(HAW)、No.2レイキーピーターソン(USA)、No.3 キャロライン・マークス(USA)といった3名の間で世界タイトル争いが行われ、世界チャンピオンが決定。それと同時に、東京2020オリンピックの代表選手のCT枠が決定することになっていた。

 

カリッサ、レイキー、キャロライン

 

今回、ピーターソンの世界タイトルとオリンピックの夢は、17か月のあいだ病気のためにツアーを離れていて今大会で試合復帰したタイラー・ライト(AUS)によって破れた。クロスヒートとなった戦いでピーターソンはわずか1.07ポイント差で敗退し9位に終わり、目の前の夢は消えて無くなった。

 

カリッサ・ムーアとキャロライン・マークスの世界タイトル対決

キャロライン・マークス PHOTO: © WSL / Cestari

 

ピーターソンのまさかの早期敗退で現在、世界タイトル・レースはカリッサ・ムーア(HAW)とキャロライン・マークス(USA)の2名に絞られた。ムーアは絶好調でラウンドアップ、マークスは朝の厳しいコンディションで不安定なスタートを切ったが、ラウンド2では8.83と7.00をスコアして圧勝。勢いを取り戻したマークスはR3も圧倒的な強さで勝ち上がった。

 

世界タイトルのシナリオ:

-カリッサ・ムーアがマウイで優勝した場合、世界タイトル決定。
-ムーアが3位になった場合、キャロライン・マークスには1位が必要。
-ムーアが5位になった場合、マークスは2位となればサーフオフに持ち越せる。

 

 

また日本女子初のCTクオリファイが目前の都筑有夢路(JPN)は、この最終戦が終了するまで、CTクオリファイは保留となっていた。

 

CTクオリファイのライン上の10位にいたブリーサ・ヘネシーがダブル・クオリファイ(CTとQSを両方からのクオリファイすること)を決めてくれれば、都筑有夢路のCT入りが決まるはずだった。しかし、ヘネシーはラウンド2でジョアン・ディフェイ(FRA)に僅差で敗退し最下位で今大会をフィニッシュ。

 

逆にCTランク11位だったニッキ・ヴァン・ダイクがクオーターファイナル進出を決めて、逆転でCTに滑り込んだ。

 

都筑有夢路にとっては、残念な結果となってしまったが、13日からチリで行われるQSで最後の望みを託して戦うという選択肢が残っているように勘違いしがちだが、この試合は来年度の試合の計算になるため、その可能性はない。残されているのは、最終的に来シーズンのCT選手が発表になるときに、怪我人のリプレイスなどで入る可能性はある。

 

また改めてCT入りの難しさを痛感する形となったが、ジュニアの世界チャンピオンとなり、QS世界ランク8位という記録は来シーズンCT入りを目指す彼女にとって素晴らしいアドバンテージになることは間違いないし、手の届く場所に見えたCT入りの準備期間としては、素晴らしい一年になるはずだ。

 

ウイメンズの暫定的オリンピック内定選手が決定

 

カリッサ・ムーア(HAW)、キャロライン・マークス(USA)、シルヴァナ・リマ(BRA)、ブリーサ・ヘネシー(CRI)が、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップツアー(CT)枠からの暫定的な内定が決定された。ムーアとマークスはアメリカ代表、リマはブラジル代表、ヘネシーはでコスタリカを代表して東京2020オリンピックに出場する。

 

 

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