現地時間2019年10月30日水曜日:ハワイアン・ウインター・サーフ・シーズンの到来を告げる、VANSトリプルクラウンの公式予選であるWSL-QS3000イベント「Vans Pro Presented by HIC」が終了。
南アフリカのデビッド・ヴァン・ジールは、ファイナルで、元イベント勝利者であり、サンセットの強豪であるイズキール・ラウ、ビッグウェイバーのジャック・ロビンソン、ノースショアのハイパフォーマーであるバロン・マミヤを抑えて優勝した。
ヒート終盤、コンボ・シチュエーションで4位を強いられていたヴァン・ジール。残り時間10分を切ってから彼の反撃が始まった。優先権を使って波をキャッチ。クリティカル・セクションでのアグレッシブなターンを決めて6.67をすると、今度のアンダープライオリティでダブルアップする波を掴み、バーティカルな2ターンコンボをメイク。エクセレントの8.00をたたき出して、一気にトップへ。そのまま逃げ切りキャリア初のビッグ・タイトルを手に入れた。
「信じられないです。ファイナルまで勝ちあがれただけでも最高でした。」と、ヴァン・ジールは言った。「いくつかの波を手に入れサーフィンしたかっただけで、勝つことやクレイジーなことをするつもりはありませんでした。良いスコアと良い波を手に入れたかっただけです。最初は少し緊張していました。ヒートのほぼ半分はコンボだったので、最後に逆転できるなんて本当に特別な事でした。」
ヴァン・ジールは、このイベント初の10ポイント・ライドを決めた友人のベンジ・ブランドと2か月間ノースショアに滞在し、パイプライン、サンセット、ハレイワでの経験を積もうとしている。
8-10フィートのサンセットで日本の加藤嵐は早朝のヒートでジョシュ・モニーツ、コア・スミスの2名のハワイアンとアロンゾ・コレアと対戦。加藤はスタートからビッグセットで大きなカーヴィング・ターンを見せる。コア・スミスはバックハンドで6.10をスコアした。
残り時間10分を切って4位を強いられていた加藤は、ミドルサイズの波をキャッチ。2ターンをコンビネーションさせて3.33をスコア。2位に浮上する。さらに加藤は残り3分でソリッドなビッグターンを決めて3.37をスコア。2位のポジションをキープしてラウンド4へ勝ち上がった。
しかしラウンド4では、イズキール・ラウ、バロン・マミヤ、イーサン・ユーイングといったCTサーファーを含むトップ選手と対戦。惜しくもここで敗退、25位でフィニッシュととなった。
WSLハワイ/タヒチ・ヌイ・リージョナル・チャンピオンは、カウアイのアスリート、ギャビン・ジレット(HAW)が獲得。2019WSLハワイ/タヒチ・ヌイ・リージョナル・チャンピオンとして、彼はリージョナル第2位のコーディ・ヤング(HAW)とともに、2020WSLシーズン前半のすべてのQSとトップランクのチャレンジャー・シリーズ・イベントに自動エントリ― される。
また、今回のVans Proから9人のハワイアン・アスリートがトリプルクラウンの出場資格を得た。
以下のアスリートは、ハレイワで行われるハワイアン・プロの出場資格を得た:カイネヘ・ハント、エリ・ハンネマン、ロバート・グリロ、ノア・ミズノ、シャイデン・パカーロ、ビリー・ケンパー、アンソニー・ウォルシュ、ロバート・パターソン、ローガン・ベディアモール。
https://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/3157/vans-pro
https://www.vanstriplecrownofsurfing.com/vanspro2019