大原洋人が3回戦進出。五十嵐カノアは初戦敗退。QS10,000「 EDP ビラボン・プロ・エリセイラ」大会2日

大原洋人 WSL / Damien Poullenot

リベイラ・デ・イーリャス (Ribeira d’Ilhas )エリセイラ/ポルトガル(2018年9月25日水曜日)ワールドサーフリーグ(WSL)ヨーロピアン・クオリファイ・シリーズ(QS)10,000イベント「EDPビラボン・プロ・エリセイラ」がポルトガル本土のライトハンダー、エリセイラで9月24日(火)-29日(日)まで開催。

 

大会会場

大会2日目は、6フィートプラスのコンディションで再開し、ラウンド2のH8からH21までの14ヒートが終了した。

 

本日は朝から波乱の展開が続き、ペルーのルッカ・メッシナス(PER)、南アフリカのマシュー・マギリヴレイ、ブラジルのサミュエル・プポ(BRA)がCTサーファー達を次から次へと倒してラウンドアップを決めて行った。

ジョーガン・クズネット WSL / Damien Poullenot
エヴァン・ガイゼルマン  WSL / Damien Poullenot

 

またQSランク4位のフランスのジョーガン・クズネットは、2本のエクセレントで16.80という大会最高得点をマーク。エヴァン・ガイゼルマンはシングルスコアで9.0をスコアした。

 

Pumping Scores & Near-Perfect Scores, EDP Billabong Pro Ericeira Highlights

 

クリス・ザーフィス WSL / Damien Poullenot

 

そんななかで、オーストラリアからの無名サーファーは、世界No.6五十嵐カノア(JPN)を下す大番狂わせを引き起こした。 クリス・ザーフィス(AUS)は、多くのサーファーとはまったく異なる戦略を選択し、最高得点の各ライドに2つのビッグターンを決め、合計16.00ポイントという高得点を記録した。

 

「最大の波を狙ってチャージしていました。それが上手くいったみたいです。僕はオーストラリア・ニューサウスウェールズ州のアングーリー出身なので、ライトハンドのポイントブレイクが大好きなんです。だからこの波が最高に楽しめました。」

 

五十嵐カノア WSL / Damien Poullenot

 

そのヒートで五十嵐カノアは、オープニングライドで6.67をスコアして幸先の良いスタートを切る。スチュアート・ケネディも7.23をスコアしてトップへ躍り出る。クリス・ザーフィスもビッグセットをキャッチし、クリティカルなレイバック・スナップをメイクし7.33をスコア。3位となる五十嵐。ヒート後半に入り、ザーフィスがエクセレントの8.67をスコア。トータル16.00で圧倒的な強さを見せる。バックアップを持たない五十嵐は4位を強いられる。

 

残り10分、五十嵐はセットの波をキャッチ。しかしカノアらしからぬワイプアウト。そして、ニード6.67で掴んだラストウェイブでは、インサイドまでつなげるもスコアは5.00と僅かに逆転ならず。そのままタイムアップとなり、カノアがまさかの初戦敗退となった。

 

大原洋人 WSL / Damien Poullenot

 

日本選手最後の砦となった大原のヒートは、ジョシュ・モニーツが2本の4ポイントをマークしてヒートをリード。大原洋人はファーストウェイブでパワフルなマニューバーを描き。4.77をフォアハンドでスコアしてヒートを開始する。じっくり波を吟味したジャック・フリーストーンはビッグセットに深いトラックを刻み、6.50をスコア。

 

ヒート後半、3位を強いられた大原は3.97をスコアして2位に浮上。さらにビッグセットにチャージし、パワフルなビッグターンを決めた大原は4.73をスコア。ミヒマナ・ブレイと激しい僅差の2位争いを演じる。その時点でヒートの最高点を持っていたフリーストーンはバックアップがなく4位のまま。そのまま終了ホーンが鳴り、大原洋人は2位で逃げ切り、ラウンドアップを決めた。

 

明日大会2日目が再開されれば、ラウンド3の最終ヒートH12に大原洋人がクレジットされている。

 

世界を目指しチャージを続ける彼らの活躍を期待しエールを送り続けたい! 頑張れ!日本!

 

ネクストコールは日本時間26日の16時。現在の日本とポルトガルとの時差は、8時間です。

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/3113/azores-airlines-pro