五十嵐カノア、村上舜、大原洋人、日本男子全員がトップでR3進出。 ISA ワールドサ ーフィンゲームス

撮影、取材:山本貞彦

2019年9月12日:9月7日(土)から15日(日)までの9日間にわたり、宮崎県宮崎市木崎浜海岸において開催される「2019 ISA ワールドサ ーフィンゲームス Presented by VANS」は大会6日目。

Powerful Performances and Unexpected Upsets at 2019 ISA World Surfing Games presented by Vans

今日も朝から風もなく、一日を通して蒸し暑い。南にある熱低が台風になる予想で、そこからのスウェルを期待したが、まだウネリは入らず。

イタロ・フェレイラ

 

会場の波は今日もムネ。ただし、これは北側のバンク。南側はワンサイズ落ちて、タルい波。よって、今日もメインバンクは北側に設定。そこで男子のR-2を行い、その後、リパチャージ(敗者復活戦)のR-2。南側ではリパチャージ(敗者復活戦)のR-1からR-2まで進行して終了。

 

自分たちのムネカタクリーンの良い波でも、WCT選手にとっては物足りないコンディション。

 

ジュリアン・ウィルソン

 

パワーもないことから攻めあぐねる選手多く、なんとジュリアン・ウィルソン、ジョーディ・スミス、コナー・コフィン、ジェルミー・フローレス、ミッシェル・ボレーズ、オーエン・ライトなどがリパチャージに回ることに。

 

 

結果、リパR-2ではジュリアン・ウィルソン、オーエン・ライトが全くリズムが’掴めすここで敗退、今大会を終了した。

 

アメリカの国旗を背負ったケリー photo:kamio
ケリー・スレーター
エアリバースを決めるコロへ・アンディーノ photo:kamio
コロへ・アンディーノ

 

アメリカチームのケリー・スレーター、コロへ・アンディーノ、ブラジルチームのイタロ・フェレイラ、フィリーペ・トリード、ガブリアル・メディーナといった注目選手たちは順当にラウンドアップを続けている。

 

五十嵐カノア、大原洋人、村上舜はそれぞれの持ち味を発揮してこの波を攻略。日本人選手全員1位でラウンドアップして、明日のR-3へ駒を進めた。

 

カノア

 

五十嵐カノア

ヒート前半は波に乗れずに苦戦している様子だったカノア。しかし、すぐに軌道修正して、余裕のラウンドアップ。

 

五十嵐カノア photo:kamio

「今日のコンディションはちょっとタフでした。子供の頃は結構やってたんですが、ツアーに回るようになって、このような波で早ならくなってしまいました。

 

 

「ヒートの最初は探していた波が入ってこなかったので、途中からプラン変更しました。みんなも点数を出していなかったので。良い波を待ったり、探すよりプラン変更して波に乗らなくちゃって感じでした。」

 

 

「ヒートでは良いサーフィンしたいって思いますけど、ISAはヒートの数も多くてジャッジも飽きちゃうんで、1ラウンドづつ、少しずつレベルアップしたサーフィンを見せ、そのバランスをとって、明日のラウンドとかでも良いサーフィンをしていきたいです。」

 

 

大原洋人

ラウンド1より波が小さくなってタフだったんですけど、EPSの小波用のサーフボードに変えて、その板が調子よく動いてくれて良かったです。調子は良いので、少しづつ自分のサーフィンをレベルアップさせていきたいです。

 

 

「ターンだけで良いスコアを出すのは、本当に良い波に乗らなくちゃならないと思ったので、プライオリティも4番であの波でスコアを上げるには、エアリバースとかしかないかなって思ってやりました。」

 

 

村上舜

「ヒート前半、波数がすごく減って、緊張してたんですけど、そんな中で良い波乗って点数出せたんで良かったです。7点出した時は、プライオリティも低いほうだったので、手前の波に乗ろうと思ってて。」

 

「他の選手もニードスコアが低かったので、ドキドキしてました。体も調子良くって、このような波を結構練習していたので良かったです。次のヒートは序盤から波に乗って、落ち着いてヒートアップしていきたいと思います。」

 

イタロ・フェレイラ
こんなに器用だと思わなかった。波を見極めも素晴らしかったけど、見事だったのはレールワーク。1本目からエクセレントスコアを叩き出して、その勢いのままラウンドアップ。お見事です。

ケリー・スレーター
おとといのR-1、昨日のアロハカップと戦いながら板を調整。このR-2ではツインフィンを使用。波のパワーがない分、よりラディカルに板を操作できるか試し乗り。それに対して何点つくか、ジャッジの採点をインプット。さすが理論派のケリーの戦い方です。

ジョーディ・スミス
流れるが如く、止まらないサーフィンを披露するもいつものダイナミックさはなくコンパクト。波が波だから仕方ないものの攻めが単調だったか、点は伸びずリパチャージへ。コンディションが悪い南側で行われたリパR-2では我慢のサーフィンで2位を確保。

コロへ・アンディーノ
今日の引きが11時半で、潮回りは今日から大潮。試合では潮がほぼ引きいっぱい。潮止まりを予想したか、いきなり開始早々、波を奪取。スピード、パワー文句なしのラディカルな演技で8.50ポイント。バックアップも7.87ポイントで、トータル16.37ポイントと今日のハイエストヒートスコアとなった。

村上舜のご両親もビーチの一番前で国旗を振って応援!ラウンドアップ、おめでとうございます!

日本チーム
昨年とメンバー変わるも雰囲気は最高。気心も知れてチームワークも抜群。

 

明日は、ラウンドのヒート3で五十嵐カノア。ヒート5で大原洋人がケリー・スレーターらと対戦。ヒート7で村上舜がコロへ・アンディーノらと対戦する。

 

日本のサーフ・アスリートたちの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

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