鈴木仁が地元湘南で悲願のプロ初優勝を成し遂げた。WSL-QS1500「MURASAKI SHONAN OPEN」

プロ初優勝の鈴木仁。

 

写真、リポート:山本貞彦  神奈川県藤沢市、鵠沼海岸(2019年7月15日、月曜日)湘南鵠沼海岸、松波地下道前ポイントで開催された、2019年WSLジャパンツアーレッグのメンズ1,500イベント「MURASAKI SHONAN OPEN 2019」大会8日目。

本日が大会最終日。今日のファーストコールは5時半。会場の波は相変わらず、モモサイズ。本数は限られるが、たまにコシサイズの波も入る。

優勝した鈴木仁

今日の潮回りは中潮で、干潮が10時。ということで、このまますぐ6時にスタートすることが決定。そして、このコンディション考え、マンオンマンヒートをやめて全て4マンヒートで進行することもコールされた。

 

優勝:鈴木仁
2位:和井田理央
3位:塚本勇太
4位:石川拳大
5位:小笠原由織、新井洋人
7位:堀越力、田中英義

 

鈴木仁
WSL QS初優勝!最後まで自分のサーフィンを信じ、必ず「勝つ」と信念のもとに戦った。荒削りなところもあるが、その気持ちの強さが他の選手より上回った結果だ。フィジカル、メンタル、エキップメントの全てが揃ったとしても、最後に必要なのは「勝ちたい」という気持ち。その気持ちが一番強かったのが、仁だったと思う。おめでとう!

 

 

鈴木仁、勝利者インタビュー

 

2016年、今回と同じ鵠沼海岸で行われた「Billabong Super Kids Challenge Shonan」のカデットクラスで優勝して以来、プロサーファーとして悲願だった初優勝を成し遂げた、18歳の鈴木仁がサーフメディアのインタビューに答えてくれた。

 

 

「今回プロ初優勝なんです。カデットの時の優勝も嬉しかったですけど、このWSLのQSの舞台で優勝できたことは、言葉に表せないほど最高の気分です。」

 

「今回、クオーターファイナルの時は波が合わなかったんですけど、最初から自分がここに来ると思って待っていた場所に波が来てくれて、焦らず自分のサーフィンが出来て決めることができたことが勝因だと思っています。」

 

 

「地元湘南では、自分が練習できる時間に波が良いとは限らないので、小波でも練習を続けてきました。湘南よりも波がある場所の選手はもっと練習していると思うので。

 

自分は西湘の有名な河口のポイントをホームとしているので、掘れた波も得意な方なんですが、父が厳しくて波があっても無くても、いつも練習を心掛けています。パワーのあって良い波ばかりで練習していても、試合はそんな波ばかりではないですからね。」

 

 

「次は7月25日から愛知県の田原で行われるJPSAの試合に出場するつもりです。今年は国内の試合に絞ってグランドチャンピオンを目指したいです。海外の試合にも出ていけるように頑張っていくつもりです。ありがとうございました。」

 

 

 

和井田理央
会場の独特なブレイクは、バリにはない波。しかし、ヒートを戦いながらアジャストしてくるところは、持ち前のセンス。次回は必ず結果を出すだろう。

塚本勇太
千葉がベースであるから、この鵠沼の波は持ち前のパワーサーフィン を発揮できない。しかし、今回はそのパワーをおさえて、波に合わせたレールコントロール。スピードを殺さずに技をかけられることで、タルい波を克服。また、スキルが上がったね。

石川拳大
セミでは一人左にポジショニングしたかと思えば、その後、右へ移動。ヒートの時間の使い方も上手い。作戦を立てる戦略家でありながら、刻々と変わるシュチュエーションへの対応が早い。コンペの戦い方を知っている。

新井洋人
このトロい波をあれだけパワフルに切り裂くリッピングができるのは、波を読んでいるから。サーフィン自体は決して負けてなかったんだけどな。Go!Next!

小笠原由織
線が細い印象だったが、しぶとさを身につけた。まだ完成形ではないけど、センスとは別物で試合には必要なもの。これからの試合ではこれが役に立つはず。

田中英義
普段はじっくり波を待つ英義だけど、今日は積極的に仕掛けた。しかし、波のプアーさにレールが抜ける場面も見られた。持ち前のキレが出せずセミで敗退。

堀越力
ここで勝ちたかっただろうな。波もわかっているし、優勝できる実力も備えているから。鵠沼を知りすぎているからこその判断が仇となったか。

大橋海人
ラインが太いから、迫力がある。ショボい波でも良い波に見えてしまうほどのパワー。これからさらに期待。

村上舜
一つ一つの技は別格のキレ。

安室丈
今は勝って学んで、負けて学んで。いろいろ経験を積んでいきましょう。

 

 

 

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