オーストラリア・クイーンズランド州サンシャインコースト・ヌーサのファースト・ポイントで開幕した、WSLロングボードツアー初戦「Noosa Longboard Open」は大会3日目までが終了した。
イベント前はサイクロンからのビッグスウェルで、コンテスト会場となっているヌーサ周辺も十分なスウェルでその恩恵にあずかった。しかしWSLイベントが始める頃には一気にサイズダウン。2日目、3日目はサンシャインビーチのキャスタウェイズというビーチブレイクに移動を強いられ厳しいコンディションで大会が進行している。
再び移動を強いられた大会3日目は女子のラウンド3の2ヒートを行い、男子ラウンド5に続き、女子ラウンド4までが行われ、明日のファイナルデイを前に男女ともクオーターファイナルを戦うベスト8が決定した。
男子では、3Xロングボード世界チャンピオンのテイラー・ジェンセンをはじめ、昨年の世界チャンピオンであるスティーブン・ソーヤー、そして、2006年のロングボードの世界チャンピオンでNOOSA出身のジョシュ・コンスタブル、今回注目のカニエラ・スチュワート、ハリソン・ローチが順当に勝ち上がり、ニック・ジョーンズ、トニー・シルバニ、ジャスティン・キンタルの8名がQF進出。
日本の小山みなみがQF進出
女子では、ケリア・モニーツやソレイ・エリコといった元世界チャンピオンがトリッキーなコンディションで敗れるなか、ホノルア・ブルームフィールド、レイチェル・ティリー、トリー・ギルカーソン、エミリー・レスブリッジ、クロエ・カルモン、キラ・シール、アリス・ルモワーニュという強豪に加え、日本の小山みなみがクオーターファイナル進出を果たした。
日本選手として唯一人ファイナルデイまで勝ち上がっている小山みなみは、ラウンド3でカリフォルニアのレイチェル・ティリー、ハワイのケリス・カレオパアと対戦。
ヒート前半にバックハンドで4.03をスコアしたが3位を強いられてた小山だったが後半に入りハング5からのクイック10。そしてクローズセクションでのバックハンドリエントリーをメイクし、6.67というヒートのベストスコアをマーク。一気にトップへ躍り出る。
ヒート終盤、バックアップを上げてトップを維持した小山だったが、レイチェルが逆転し再びトップへ。小山みなみは2位でラウンド4へラウンドアップした。
ラウンド4ではメイソン・シュレマーと対戦した小山。前日のライトブレイクでのバックハンド・オンリーから一転。
オンショアも強まり、早いブレイクが目立つ中、レフトブレイクに的を絞った小山はフォアハンドでノーズライドとクローズセクションでのリエントリーをコンビネーションさせて高得点をマーク。
一度もメイソンにトップの座を譲ることなく、圧倒的な勝利で、クオーターファイナルへ勝ち上がった。
いよいよ明日はファイナルデイ。小山みなみは、クオーターファイルのヒート3でラウンド3で戦ったカリフォルニアのレイチェル・ティリーと再び対戦。決して勝てない相手ではない。がんばれ!小山みなみ!がんばれ!日本!
今回日本からは、2年連続JPSAロングボード・グランドチャンピオンの浜瀬海をはじめ、畑雄二、井上鷹、塚本将也、佐藤広、権守賢治、田岡なつみ、吉川広夏、丹羽美樹などが出場。
他の選手が敗退していく中で、男子ラウンド3から出場の井上鷹はヒート前半に6.17と4.17をスコアしてヒートをリードするも、後半逆転されて4位へ。
ラウンド2を勝ち上がり、井上と同じヒートで戦った塚本将也は、ヒート後半2位まで順位を上げたが後半に3位に後退。井上鷹と塚本将也もR3で敗退となり、日本男子は全員敗退となった。
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