イタロ・フェレイラ(BRA)優勝。タイトル争いはハワイへ。カノア5位でランキング8位で最終戦へ。

今季3勝目をあげたイタロ WSL / Damien Poullenot

ペニシェ、ポルトガル(2018年10月20日土曜日)メンズ・ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)第10戦「MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル」が終了。イタロ・フェレイラ(BRA)が、ジョアン・ドゥルー(FRA)をファイナルで下し優勝した。

Italo Ferreira 2018 Rip Curl Pro Portugal Champion

 

ここまでのコンディションが嘘のような波となったファイナルデイ。どのサーファーもエア勝負に出て、フェレイラはポルトガルで初優勝を決めた。「クレージーだよ。信じられない」と、フェレイラは言った。

 

イタロ・フェレイラ
イタロ・フェレイラ WSL / Laurent Masurel

 

「去年、初めてここで試合をやった時に2位で、今年は優勝。ポルトガルに感謝し、ビーチのギャラリーや家族と友人みんなに感謝します。最高です。今年は何度か優勝出来たり、良くない結果もあったけど、自分にとってクレイジーイヤー。夢のような生活を送ってる。最高な気分です。」

 

現在、世界4位のフェレイラにとって今回の優勝は、今シーズン前半のベルズとバリに続く3勝目。一方でそれ以外の6試合は早期敗退を喫するも、彼にとってのベストシーズンであり、今後はワールドタイトルレースの強力なライバルとなることだろう。

 

物凄い数のギャラリーに祝福されるイタロ WSL / Laurent Masurel
物凄い数のギャラリーに祝福されるイタロ WSL / Laurent Masurel

 

素晴らしいエア・ショーを見せたフェレイラは、セミファイナルで仲間のガブリエル・メディーナ(BRA)を破って、ワールドタイトル・レースをハワイへ持ち越しにした。「まだ自分は学びながら楽しんでいる」とフェレイラは付け加えた。「プロサーファーは世界で最高の仕事ですよ。」

 

2つのクリティカル・バックハンド・ターンのコンビネーションでファイナルを開始したジョアン・ドゥルーだったが、フォアハンドのローテーションで攻めるブラジリアンの前に敗れた。

ジョアン・ドゥルー WSL / Damien Poullenot
ジョアン・ドゥルー WSL / Damien Poullenot

 

しかし、今回のイベントでドゥルーは、クォーターでジュリアン・ウィルソン(AUS)、セミファイナルでオーウェン・ライト(AUS)、ラウンド3でフィリーペ・トリード(BRA)を破るジャイアントキラーぶりを見せ大活躍。今回の準優勝でランキングも33位から23位へジャンプアップした。

 

ファイナルデイの一番の注目ヒートはメディーナとフェレイラのセミファイナル・ヒート。両者ともエアリアル・レパートリの異なるバリエーションを披露し、アリアルの名手2名による激しいエア合戦となった。しかし最後にイベント最大のマニューバーを見せたエクセレントの9.30をスコアしたフェレイラに軍配が上がった。

 

メディーナ WSL / Damien Poullenot
メディーナ WSL / Laurent Masurel

 

この日、ポルトガルで3位となったメディーナは、ワールド・タイトル・レースのライバルであるトリードとウィルソンに対し、ジープ・リーダーボード上で彼のリードをさらに広げた。

 

「それは、いつものようにイタロに対する素晴らしいヒートでした」と、メディーナは言った。「彼は僕の素晴らしい友人で、優勝に値するサーファーです。自分のパフォーマンスには満足です。僕が自分のベストのサーフィンをしたと分かってます。いま自分のフォーカスはパイプです。」

 

メディーナ WSL / Damien Poullenot
メディーナ WSL / Damien Poullenot

 

メンズ・ワールド・タイトル・シナリオは、以下の通りである:

 

ガブリエル・メディーナがビラボン・パイプ・マスターズで優勝か2位ならば、彼の世界タイトルが決定。

 

ガブリエル・メディーナがビラボン・パイプ・マスターズで3位ならば、ジュリアン・ウィルソンとフィリーペ・トリードは優勝する必要がある。

 

ガブリエル・メディーナが5~25位でフィニッシュするならば、ジュリアン・ウィルソンとフィリーペ・トリードはパイプで2位か優勝が必要となる。

 

五十嵐カノア WSL / Damien Poullenot
五十嵐カノア WSL / Damien Poullenot

 

今回クオーターファイナルまで勝ち上がった五十嵐カノア(JPN)は、オーウェン・ライト(AUS)と対戦。ライトに先手を取られたカノアは優先権を使ってセットを掴み、エアリバースをしかけるも失敗。

 

波数の少ないヒートの中で痛恨のワイプアウトとなる。あとはアンダープライオリティでこぼれ球に乗るしかなかったカノアはスコアを伸ばせずに敗退となった。しかし、今回5位入賞を果たしたカノアは、ランキングでトップ10入りを果たして8位で最終戦のパイプへ挑む。

 

 

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 優勝したイタロ WSL / Masurel
優勝したイタロ ファニングがプレゼンターとして登場。 WSL / Masurel

 


MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル・ファイナル結果:
優勝:イタロ・フェレイラ(BRA)15.93
2位:ジョアン・ドゥルー(FRA)10.77


MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル・セミファイナル結果:
SF 1:イタロ・フェレイラ(BRA)16.47 def.ガブリエル・メディーナ(BRA)14.73
SF 2:ジョアン・ドゥルー(FRA)13.60 def.オーウェン・ライト(AUS)12.00


MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル・クォーターファイナル結果:
QF 1:イタロ・フェレイラ(BRA)16.10 def.ミシェル・ボレーズ(PYF)5.20
QF 2:ガブリエル・メディーナ(BRA)16.16 def.マット・ウィルキンソン(AUS)11.03
QF 3:ジョアン・ドゥルー(FRA)11.57 def.ジュリアン・ウィルソン(AUS)5.10
QF 4:オーウェン・ライト(AUS)11.17 def.カノア五十嵐(JPN)4.60

 

 

 

2018WSLメンズCTジープ・リーダーボード

  1. ガブリエル・メディーナ(BRA)56,190pt
  2. ジュリアン・ウィルソン(AUS)51,450pt
  3. フィリーペ・トリード(BRA)51,450pt
  4. イタロ・フェレイラ(BRA)43,070pt
  5. オーウェン・ライト(AUS)35,570pt