ハンティントン・ビーチ、カリフォルニア/USA(2018年8月5日日曜日)2018 VANS USオープン・オブ・サーフィン presented by Swatch はついにファイナルデイを迎え、女子CTと男子QSのファイナルが行われ、男子QSではホームタウンヒーローである日本の五十嵐カノアがUSオープン2年連続優勝を果たした。
セス・モニーツとのクオーターファイナル
ファイナルデイ。カノアは、クオーターファイナルのヒート4で昨日素晴らしいバックハンドのエアリバースで大会の最高得点をマークしたハワイのセス・モニーツと対戦。オープニングライドを掴んだのはセス。フォアハンドのブロウテールとクローズセクションのエアリバースをコネクトし、7.17をスコア。
五十嵐はレフトにテイクオフ。バックハンドで3つのビッグターンをアウトで決めて、リフォームするインサイドにつなぐ部分でホワイトウォーターに引っかかるも7.77というソリッド・スコアでヒートを開始する。
優先権を持ち、セットを待つカノア。再びレフト方向へブロウテールのバックハンド・ビッグターンをメイク。インサイドまでしっかりとメイクして7.10をスコア。残り10分を切って対戦相手のセス・モニーツを逆転しトップに踊り出る。
再びアウトでセットを勝つカノア。セスはアンダープライオリティで波を掴むもスコアを伸ばせず。そのままカノアが2スコアでセミファイナル進出を決めた。
ジャドソン・アンドレとのセミファイナル
セミファイナルでは、昨日足を痛めたイタロ・フェレイラが棄権したため、不戦勝で勝ち上がったジャドソン・アンドレと対戦したいカノア。スタートからデッドヒートの様相を見せた。パドルバトルで波を掴んだアンドレは、バックハンドのヴァーティカルなリエントリーで7.77をスコア。
カノアはフォアハンドで大きなスプレーを上げ、インサイドまで繋ぎ、お手本のようなライディングを披露。7.33をスコアしたカノアは、間髪入れずにセカンドウェイブではレフト方向へ。バックハンドのビッグリエントリーで6.33をスコア。ヒートスコア13.66をマークしてヒート前半をコントロールする。
優先権を持って波を待ったアンドレだったがエアリバースでワイプアウト。逆にカノアはバックアップを6.50としてリードを広げ完璧なヒート展開をみせる。残り時間10分を切り優先権はカノア。ニード6.06と追い込まれたアンドレ。そのままカノアが圧勝して2連覇に一歩近づいた。
グリフィン・コラピントとのファイナル
ファイナルは、セミファイナルで9.00をスコアしたジョーガン・クズネットを下して勝ち上がったCTルーキーのグリフィン・コラピントと対戦したカノア。スローな展開となったファイナルでオープニングライドを掴んだのはコラピント。緩慢なセクションをカーヴィングで繋ぎエンドセクションでリバース。8.00のエクセレントをマークする。
そして、優先権を持ってセットの波を辛抱強く待ったカノアのところに最大のセットが入る。ライトブレイクにフォアハンドのビッグなコンビネーション・マニューバーで7.60をスコア。しかしアンダープライオリティで、バックハンド・サーフィンでバックアップ5.83をスコアしていたコラピントがヒートをリードした。
再び優先権を持って、アウトサイドでセットを待つカノア。ニード6.24で掴んだ波のクローズセクションで、きわどいリエントリーをメイク。6.93をスコアしてコラピントを逆転しトップに躍り出る。しかし残り10分を切ってコラピントもブローテールリバースで応戦。7.00をスコアして再びカノアからトップを奪い返す激しいデッドヒートの展開。
ニード7.41と逆に追い込まれたカノア。ラスト2分。優先権を持ったカノアは再びセットを掴み、今大会封印していたクローズセクションでテールハイ・リバースの大技をメイク。大逆転でUSオープン2連覇を達成した偉大なるサーファーとなった。
ヒーローインタビューなどは後ほど公開します。
http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mqs/2764/vans-us-open-of-surfing
http://www.worldsurfleague.com/events/2018/wct/2765/vans-us-open-of-surfing
http://www.vansusopenofsurfing.com/2018-surf