
カリフォルニア州サンクレメンテUSA(2025年6月14日土曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2025チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第8戦「レクサス・トレッスルズ・プロ・プレゼンテッド・バイ・アウターノウン」のファイナルデーが開始。
4~5フィートのスウェルを使い、女子クオーターファイナルの残りの試合から再開、その後、男子クオーターファイナル、女子セミファイナル、男子セミファイナル、そして女子と男子のファイナルまでが行われた。
南カリフォルニアでは、世界タイトル争いの重要なポイントがかかった戦いが繰り広げられ、地元ヒーローたちが世界トップの選手たちに挑んだ。
男子ではワールドランキング3位のヤゴ・ドラ(BRA)とハワイの新星、世界タイトル争いの有力候補 ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)の二人が今季2勝目を上げた。

男子のクオーターファイナルラストヒートでは、現在の世界ランキング 4 位の五十嵐カノア(JPN)と CT ベテランのコナー・オレアリー(JPN)が、セミファイナル進出をかけて激突。
先制攻撃を仕掛けたカノアはエアリバースをスマートに取り入れるライディング。コナーはバックハンドのパワーみなぎるライディングで対抗。
ヒート後半にはコナーが逆転しトップに。しかし残り5分でカノアが大逆転。コナーも終了間際に逆転を狙って激しくライディングを披露するも届かず。
カノアはラストライドでエアリバースをメイクし、トップスコアを塗り替えて勝利。カノアがセミファイナルへ勝ち上がり、コナーは5位でフィニッシュとなった。



セミファイナルでは、仲間のジャック・ロビンソンと対戦した五十嵐カノア。勢いに乗るカノアはサイズアップしたセミでもエクセレントをスコアしてアドバンテージを取る。逆にミスの目立つジャックはスコアが伸ばせない。
カノアはビーチに集まった応援団からの声援を力に変えて、2本目のエクセレントをスコアして、ジャックをコンビネーションに追い込む。終盤巻き返した流石のジャックもカノアに惨敗。見事ファイナル進出を決めた。


ファイナルは今シーズンポルトガルでも優勝しているブラジリアンのヤゴ・ドラと対戦。ヤゴ・ドラはスタートから、フロントで高さのあるノーグラブのテールハイ・エアリバースをメイク。9.53という今大会のベストスコアをマーク。バックアップも8.37を揃えて圧倒。
カノアもエアマニューバーで8.30 と 7.77を揃えて応戦するも逆転ならず。それでも今シーズン2度目の準優勝で、ランキング3位にアップ。2度目のファイナル5も現実味を帯びてきた。がんばれ!カノア!


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「ローワーズでたった一人の相手とサーフィンするなんて、それ自体がすごく特別なことだと思います。いつもは波の予報とかで苦労するんですけど、カリフォルニアに来たら、最高の波に恵まれました。だから、波の神様に感謝します。」とカノアが語った。
そして、皆さん、ありがとうございます。皆さんが今週、本当に場を盛り上げてくれました。そして、今年の残りもこのまま突き進んでいけることに本当にワクワクしていますし、皆さんに感謝を伝えたいです。
グリフィンやジェイク・マーシャル、カリフォルニアの仲間たちと話していたんですけど、僕たちが14歳でナショナルズに出ていた時の方が、もっと強烈に感じたよねって。すごいことですよね。
時間が経つのは早いもので、ロウワーズは今も世界最高の波の一つであり続けています。変わらないものもあるんですよね。今週の波には本当に感謝していますし、周りにいてくれるチームにも感謝しています。
こういう結果を出すには、僕がサーフボードの上に立っているだけじゃなくて、もっと多くのことが必要なんです。だから、素晴らしい一年でしたし、これからも進み続けるのを楽しみで仕方ないんです。
詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。