現地時間2018年6月27日水曜日:南アフリカ東海岸のバリートで開催中の WSL男子QS10000イベント「バリート・プロ pres by Billabong」は大会4日目。
本日は男子ラウンド3からラウンド4のH4までが行われた。ここまでのレール・サーフィンの戦いから本日はプログレッシブなエア・ゲームの展開。
Day 4 Highlights: Ballito Pro pres. by Billabong
ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアーサーファーであるヤゴ・ドラはエアリアルの手本のようなサーフィンで圧倒。全ての波でエアを見せたドラは、9.77と9.40というパーフェクトに近いスコアをマーク、ここまでのイベント・ハイエスト2-ウェイブ・ヒート・トータル19.17をたたき出した。
「自分にとって素晴らしいヒートでした。レフト狙いで、すべてが上手く行きましたね。他のみんながライトでビッグターンを狙っているのを知っていたんですが、僕は午前中ずっとレフトを見ていて、エアを狙っていたんです」と、彼はヒートの後にコメントした。
今大会で4名の日本人選手が出場するなか、昨日新井洋人と安室丈が敗れ、日本人選手は五十嵐と大原の2名のみとなり、ラウンド3で大原洋人はH8 、五十嵐カノアはH12にクレジットされた。
大原洋人はH8でエヴァン・ガイゼルマン、リューイル・フェリペ、サミュエル・プポと対戦。
スタートから他の選手が2本の波をつかむ中、大原は、じっくりと波を吟味して素晴らしいウェイブ・セレクションを見せ、ファーストウェイブでヒート前半のベストスコアとなる6.67をスコア。
更にセカンドウェイブのワイプアウトをすぐにカバーして、コンビネーション・マニューバーで4.10をスコアして、トップに躍り出る。
後半に入り、フェリペがレフトブレイクで6.93をスコア。ガイゼルマンもフォアハンドのエアリバースをランディングさせて6.10と7.77の2本を続けてスコアしてトップへ。ライトブレイクに的を絞った大原は、太いトラックを刻み、バックハンドを5.53に塗り替えて2位をキープする。
大原洋人とリューイル・フェリペの激しい2位争い。
ガイゼルマンは8.23を含むヒートスコア16.00で圧倒するなか、ヒート終盤に激しい2位争いを演じるフェリペと大原。フィリペに逆転され3位に転落する大原だったが、すぐさまアンサーバック。スムースなカットバックからテールブローのリエントリーを決めて6.93をスコアして大原は再び2位に浮上する。
しかし残り時間5分を切ってハングリーな フィリペが、優先権を使いレフトのビッグセットでメジャーマニューバーをメイク。刻一刻と残り時間が少なくなっていく中、スコアのコールが遅れてハラハラさせられたが、僅かに逆転ならず。
優先権を持っていた大原は、最後はピッタリとマークし、激しい2位争いに競り勝ちラウンド4へ勝ち上がった。
圧倒的なサーフィンを見せる五十嵐カノア
五十嵐カノアはH12で、ピーターソン・クリサント、ヒズノメ・ベテーロ、ビノ・ロペスという3名のブラジリアンと対戦。カノアはファーストウェイブにレフトブレイクをセレクト。バックハンドの2つのコンビネーション・ターンで5.33をスコア。
更にライトブレイクで物凄いスプレーをあげる3つのフォアハンド・ビッグターンで8.27のエクセレントをマーク。カノアがCTサーファーの威厳を見せつけヒートをコントロールする。
攻撃の手を緩めないカノアは、後半にフォアハンドで7.67をスコア。バックアップを塗り替えて、2位以下の選手との差を広げていく。今回好調なピーターソン・クリサントもエクセレントの8.17を7.10でバックアップ。ヒートスコア15.27でカノアの15.94に迫る勢いで追い上げる。
しかし、そんなクリサントの追い上げ歯止めをかける、プログレッシブなパフォーマンスで9.07をスコアするカノア。圧倒的な強さを見せてラウンド4へ勝ち上がった。
これで日本人選手2名がラウンドアップ。大原洋人は朝一のヒートでラウンド4の3人ヒートでH5でヤゴ・ドラ、ジェレミー・フローレスと対戦。五十嵐カノアはH8にクレジットされてナット・ヤング、バスコ・リベイロと対戦する。
ネクストコールは日本時間29日14時00分。
世界を目指して戦い続ける彼らにエールを送りたい。頑張れ!日本!
http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mqs/2742/ballito-pro-pres-by-billabong