2018年3月23日、千葉県長生郡一宮町の一宮シーサイドオーツカに於いて、BEWET(ビーウエット)、DELPHI.(デルフィ)というオリジナル・ブランドのウエットスーツをはじめ、世界のトップサーファーたちのウエットスーツを作る株式会社サンコーの創業50周年記念講演、祝賀パーティが開催された。
記念講演「あるべき目標とは何か。Share a Vision」では、一宮町 馬淵昌也町長が「一宮町とサーフォノミクス」について。ライジングサン代表の安威守人氏が「グローバル・サーフマーケット」について。ハーレーウエットスーツのリキッドロア代表の神保幹夫氏が「世界に向けて、これからの価値創造」について非常に興味深い講演が行われた。
さらに国内産ウェット生地を開発・製造・販売を行うウェットマテリアルメーカー「株式会社トータス」代表の岡田至巧氏が「世界をリードするジャパン・マテリアル」について。そしてサンコーの菊田淳一氏と尾崎博紀氏が「サンコーものづくりの強化策、マーケティングと成長戦略」など、ウエットスーツの未来を創造する講演が行われた。
日本のサーフィン・マーケットの中心地といっても過言ではない千葉エリアのサーフスポットに隣接するファクトリーでは、トッププロからアマチュアライダーまで、実際にスーツを使用したサーファーが、ファクトリーの人間と直に会ってコミニュケーションをとる事が日常のように行われている。そして、その使用感について話し合いながらアイデアを出し合い、その意見をスーツにフィードバックし、クオリティーを高めて行く。
数ある日本のウエットスーツメーカーの中で、そのクラフトマンシップが認められ世界の檜舞台で、その真価を発揮しているのが株式会社サンコー。それはジョン・ジョン・フローレンス、ジュリアン・ウィルソン、コロへ・アンディーノといった世界で活躍するトッププロが、彼らの手によって作り出されるスーツを着用していることで証明されている。
常に先を見つめ、日本が誇るウエットスーツの技術革新によって、新たなサーフポテンシャルの境地を切り開く株式会社サンコー。職人の手によって、ひとつひとつ丹誠込めて作られて行くウエットスーツは、ジャパンメイドとしての真価が、世界に認められ、そのフィールドは更なる広がりを見せている。
今回の50周年の祝典に出席させていただき、ファクトリー・スタッフ、ライダーなど、すべての人々が家族のようにひとつとなって、同じ目標に向かって進んでいる姿に感動させられた。多くのサーファーから支持を得ているウエットスーツメーカーの歴史と、そして未来を切り開いていくパワーを感じる式典となった。