安室丈が4回戦進出。タジ敗退など番狂わせ続出で波乱のラウンド3。Komuneバリ・プロ3日目

パーフェクト10をマークしたジャック・ロビンソン(C) WSL / Tim Hain

クラマス、バリ/インドネシア(2017年4月25日火曜日)バリ島クラマスで開催中のWSLアジア第2戦であるQS1000「コムネ・バリ・プロ  pres. by The Mad Hueys 」は大会3日目。

 

素晴らしいバレルが続くクラマスで、トップシードが登場するラウンド3が終了。一気にパフォーマンスレベルはアップする一方で、番狂わせも発生する波乱のラウンド3となった。

 

 

 

ラウンド3のヒート4では、ジャック・ロビンソン(AUS)、タジ・バロウ(AUS)、ペペン・ヘンドリック(IDN)、マイキー・ライト(AUS)が対戦。QS1,000イベントとは思えない、ハイレベルなバトルが繰り広げられた。

 

ロビンソン(AUS)は5本乗った波全てが高得点となり、最後にはパーフェクト10をスコアしてヒートを仕上げた。マイキー・ライトはスローなスタートを切ったが、パワフルな高速チューブとターンのコンビネーションで、9.50と8.60をスコアして、トップで勝ち上がった。

 

タジ・バロウ
タジ・バロウ

 

タジ・バロウ(AUS)はイベント最高のターンを披露するもバレルを見つけられず、ペペン・ヘンドリック(IDN)は8.5をスコアするもバックアップを見つけられず敗退となった。

 

マイキー・ライト
マイキー・ライト

 

「それは素晴らしいサーファーとの楽しいヒートでした。」と、ライトは言った。

 

「悪いスタートでしたが、最後に幾つかの波を見つけられました。最初は笑いながら話していたんですが、最後はみんな真剣な表情でやっていましたね。自分的にはQSイベントで過去最高の波です。他のイベントもこんな波で出来たら良いですよね。」

 

タジ(バロウ)と初のWSLヒートだったので、最高に楽しいヒートでした。」と、ロビンソンは言った。

 

「これは世界で最もハードなQS1,000ですよね。多くのビッグネームが揃っています。あれがラウンド3のメンバーとは信じられないですよ。ファイナルでもありって感じです。あの10はクレージーだった。僕は繭に包まれたようになって、最後にそこから抜け出たんです。それをメイク出来るかなんてわからなかったけど、ベストを尽くすしかないですからね。」

 

ディーン・ボーエン(AUS)
ディーン・ボーエン(AUS)

 

ディーン・ボーエン(AUS)とディディ・スリアナ(IDN)は、素晴らしいバレルライドを披露した。ボーエンは2つの9-ポイント・プラスをスコア。前イベント・チャンピオンのスリアナは3本の8ポイントライドで2位で勝ち上がった。

 

ディディ・スリアナ(IDN)
ディディ・スリアナ(IDN)

 

「それは、夢のヒートでした」と、スリアナは言った。「波はパーフェクトで、本当に多くの波をゲットすることができた。フリーサーフィンのように感じられて、我々は本当に多くの良い波すべてをゲットした。」

 

エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)
エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)

 

2015WSLチャンピオンでKomuneバリ・プロのナンバー1シードであるエイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)は、僅か2本のライディングで、イベント・ハイエスト2-ウェイブ・トータル 19.55を叩き出して、貫禄のパフォーマンスでラウンドアップを果たした。

 

「あのヒートだけでも、ここに来るためのチケットを予約する価値があった。」 と、 スーザが言った。「QS1,000のファースト・ヒートが自分にとって重要でないと、人は思うかもしれない。でも僕にはパーフェクト・ウェイブで、9ポイント・ライドをスコアして勝つという目標があったんです。

 

オーストラリアンCTレッグの後で、本当に良いリズムをつかんでいると感じます。そして、良い波に乗ってブラジルで行われる次のCTイベントに良いリズムを持ち続けたいですね。バリは最高です。」

ミッチ・パーキンソン(AUS)
ミッチ・パーキンソン(AUS)

 

ミッチ・パーキンソン(AUS)は、第2シードのセバスチャン・ジーツ(HAW)を抑えて、1位でラウンドアップを決めた。パーキンソンは、このヒートでエア、バレル、カーヴィングと、すべてを披露して 2つのパーフェクトに近い9-ポイント・プラスのライドをスコアした。「良いヒートを幾つか戦ってきましたけど、あれがベストでしたね。」と、パーキンソンは言った。

 

2位で勝ち上がったセバスチャン・ジーツ(HAW)
2位で勝ち上がったセバスチャン・ジーツ(HAW)

 

本日のラウンド3にはH2 脇田泰地、H5 山中海輝、H7 には開幕戦で優勝した西慶司郎、H9 牧野大智、H10 安室丈、H12 松下諒大、H13 都筑百斗、田辺楠磨、H14 堀越力、H16 中塩裕貴が登場。

 

和井田理央も2位でラウンドアップ。
和井田理央も2位でラウンドアップ。

 

しかし、ほんとんどの日本人選手が敗退する中、安室丈が6.50 と7.25 の2ウェイブでヒートスコア13.75を叩き出して2位でラウンドアップ。和井田理央もローカルナレッジを使い、カイ・オットンに次いで2位で勝ち上がった。

 

小林桂は14.10のヒートスコアを叩き出すも3位で敗退。
小林桂は14.10のヒートスコアを叩き出すも3位で敗退。

 

 

ラウンド4進出を果たした安室丈は、ヒート6でセバスチャン・ジーツHAW、オニー・アンワーIDN、ミッチェル・ジェームズAUSと対戦する。


世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1841/komune-bali-pro