ワイルドカードのサントスがトップシードを下す番狂わせ。ビラボン・プロ・タヒチR4まで終了
WSL タイトルレースにドラマが起こった!ワイルドカードのサントスがトップシードを下し、ウィルキンソンが不覚にもラウンド3で敗退。アンディーノ、サントス、カー、そしてウィルソンがクォーターファイナルへ
Highlights: High Stakes at Billabong Pro Tahiti
2008年の同大会の覇者で、ワイルドカードで出場したブルーノ・サントス(BRA)は、ケリー・スレーター(USA)とエイドリアン・バカン( AUS)を負かして、クォーターファイナルへ進んだ。彼はラウンド3で総合ランキングトップのマット・ウィルキンソンも破っている。
2016年8月22日月曜日、タヒチ、チョプー。2016年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)メンズ・サムスン・ギャラクシー・チャンピオンシップ・ツアー(CT)第7戦「ビラボン・プロ・タヒチ」は3-5フィートでラウンド3と4が行われた。
2008年の同大会の覇者で、ワイルドカードで出場したブルーノ・サントス(BRA)は、二つのラウンドで台風の目となった。
トライアルから勝ち上がってきたサントスのその勢いを誰にも止めることはできなかった。彼はラウンド3でランキングトップのマット・ウィルキンソン( AUS)を破っただけでなく、今日の最高得点である18.30をラウンド4で叩きだして二人の同大会優勝者を退けた。
「僕はヒートの最初の良い波を取ろうと思っていたんだ」とサントス。「ウィルコとはプライオリティーの優先権を争った。でもセットが来たら僕の位置はディープすぎたんだ。だから小さい波でスコアを積み上げ、リードすることができた。ウィルコとの戦いは難しいよ。だって、今シーズンの彼はすごく調子良いからね。彼に勝って僕は自信がついたね。この調子を持続して戦おうと思っている」
ウィルキンソンは13位で敗退し、ランキングトップの座をジョン・ジョン・フローレンス(HAW)がクォーターファイナルに進めば、明け渡すことになるかもしれない。
「僕は自分のやりたいようにスタートしただけだよ」とウィルキンソン「でも最初のセットのときは2人ともディープ過ぎたね。僕はパーフェクトな位置から波に乗りたいんだ。でも彼はもっと難しいラインを行こうとした。このヒートはスローだったね。僕は彼が5や6ポイントのために波に乗るのは構わなかったんだ。
でも僕は8ポイントかそれ以上を求めていた。敗北には失望したけどブルーノにはがんばってもらいたいと思っている。シーズンもだいぶ消化されたけど、大きな結果を出すことに集中したい。次のロワーズではハイパフォーマンスをコンスタントに維持したいと思っている」
サントスはラウンド4に進みヒート2でケリー・スレーター(USA)とエイドリアン・バカン(AUS)という2人の今大会覇者と戦った。11度の世界タイトルとここで4回も勝っているケリーはその実力を十分に発揮して奇跡のようなバレルをメイクし同大会初のパーフェクト10を達成した。
サントスは果敢にもそのベテランに挑戦し二つの9ポイントを叩き出し、ケリーになんと0.13ポイント差で勝ち上がることができ、クォーターファイナルへと進んだ。ケリーとバカンはラウンド5の復活戦に望みをつないだ。
「超うれしいね」とサントス「3人ともこの試合の勝者なんだよエイドリアンはこの波ですごく上手いし、ケリーは特別だ。ケリーを破ることは夢だったね。4回か5回対戦したことがあるけど、でもここで勝てたなんてスペシャルだ。とにかくケリーのパーフェクト10まで出たなんてクレイジーだよ。とにかく2人のすごいサーファーに勝ってクォーターファイナルに進めたなんて超最高だよ」
ラウンド4を勝ちそのままクォーターファイナルに進んだ他の選手はコロヘ・アンディーノ(USA)、ジョシュ・カー(AUS)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)
アンディーノはキアヌ・アシン(HAW)とジョディ・スミス(ZAF)と対戦した。スミスがヒートをリードし続けたが残り2分のところで9.53を叩き出して逆転した。「たいへんなヒートだったよ。待って、待って、ようやく2本波に乗れたんだ」とアンディーノ。
「良い波が来るのは分かっていたんだ。それを待ってベストを尽くした。興奮しているよ。このヒートを制することは クォーターファイナルへ進むということだからね。今シーズン親父が初めて試合を見に来たんだ。だから良い時間を過ごしている。でもクォーターを勝つことは 簡単じゃないね」
カーはスーパースターのフローレンスとジャドソン・アンドレ(BRA)を下して、今シーズン初のクォーターファイナルに進出。
「勝ち残れて気分は最高だね」とカー「海藻やココナッツの欠片が浮いていて邪魔だったよ。あれが当たったら危険だよ。ベストウェーブはジョン・ジョンが取ったけど海藻に引っかかったね。僕はうまく抜けられた。この調子が続くといいね」
ジュリアン・ウィルソン(AUS)はジョエル・パーキンソン(AUS)とガブリエル・メディーナ(BRA)の2人の元世界チャンピオンを下してクォーターファイナルへと進んだ。ヒートは3人とも9ポイントを出すというスリリングな熱い戦いになった。ウィルソン9.70、パーキンソン9.37、メディーナ9.27と接戦だったが結局ウィルソンだけが8.27のバックアップを得て勝つことができた。
「スタートは良い波が続いたんだ」とウィルソン「ヒートが始まる前は波が無かったんだ。だから全員がスーパーディープなポジションで待った。ちょっと競り合いになったね。南スウェルが入ってきてそれに乗ることができた。ジョエルがすごく良い波に乗った。ガブリエルも9ポイントを出して追いついてきた。でもガブリエルの波が最後だったな」
ウィルソンはラウンド3でディフェンディングチャンピオンのジェレミー・フローレス(FRA)を破っている。
またラウンド3ではキアヌ・アシン(HAW)が昨年のルーキーオブザイヤー、イタロ・フェレイラ(BRA)を破るという波乱も起きた。
「殺るか殺られるかという心境だった」とアシン。「この試合には気合を入れて臨んだんだ。今シーズンは全く結果が出せてなかったからね。イタロはイージーヒートだと思ったかもしれないけど、でもベストを尽くす気持ちでいたんだ。報酬やキャリアや仕事のために僕は戦った。誰にも僕のこの仕事は渡さない」
2016ルーキーのアレックス・リベイロ(BRA)とカノア五十嵐(USA)はラウンド3でフローレンスとパーキンソンに敗れた。
明日は現地時間で6:10amに再開され予定とおりならば6:35amに試合がスタートする。
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BILLABONG PRO TAHITI ROUND 3 RESULTS:
Heat 1: Keanu Asing (HAW) 14.07 def. Italo Ferreira (BRA) 12.43
Heat 2: Kolohe Andino (USA) 15.03 def. Adam Melling (AUS) 5.67
Heat 3: Jordy Smith (ZAF) 7.00 def. Matt Banting (AUS) 5.17
Heat 4: Adrian Buchan (AUS) 15.50 def. Alejo Muniz (BRA) 7.33
Heat 5: Kelly Slater (USA) 17.50 def. Nat Young (USA) 12.50
Heat 6: Bruno Santos (BRA) 12.33 def. Matt Wilkinson (AUS) 6.83
Heat 7: John John Florence (HAW) 13.33 def. Alex Ribeiro (BRA) 8.57
Heat 8: Josh Kerr (AUS) 17.44 def. Dusty Payne (HAW) 4.37
Heat 9: Jadson Andre (BRA) 12.07 def. Sebastian Zietz (HAW) 9.57
Heat 10: Julian Wilson (AUS) 16.03 def. Jeremy Flores (FRA) 14.77
Heat 11: Joel Parkinson (AUS) 15.53 def. Kanoa Igarashi (USA) 5.20
Heat 12: Gabriel Medina (BRA) 15.66 def. Kai Otton (AUS) 7.83
BILLABONG PRO TAHITI ROUND 4 Results:
Heat 1: Kolohe Andino (USA) 15.30, Jordy Smith (ZAF) 12.63, Keanu Asing (HAW) 11.63
Heat 2: Bruno Santos (BRA) 18.30, Kelly Slater (USA) 18.17, Adrian Buchan (AUS) 8.33
Heat 3: Josh Kerr (AUS) 11.00, Jadson Andre (BRA) 10.06, John John Florence (HAW) 2.96
Heat 4: Julian Wilson (AUS) 17.97, Joel Parkinson (AUS) 13.04, Gabriel Medina (BRA) 10.60
BILLABONG PRO TAHITI ROUND 5 MATCH-UPS:
Heat 1: Jordy Smith (ZAF) vs. Adrian Buchan (AUS)
Heat 2: Kelly Slater (USA) vs. Keanu Asing (HAW)
Heat 3: Jadson Andre (BRA) vs. Gabriel Medina (BRA)
Heat 4: Joel Parkinson (AUS) vs. John John Florence (HAW)