新井洋人がQS1500「MURASAKI SHONAN OPEN」でQSイベント初優勝。大野修聖2位
神奈川県藤沢市、湘南海岸(2016年 7月15日、金曜日)2016年WSLジャパンツアーのメンズQS1500イベント「MURASAKI SHONAN OPEN 2016」は大会最終日。
本日は大会期間中のベストコンディションとなった鵠沼海岸において、ベスト4進出を決めた日本の新井洋人、大野修聖のふたりがオーストラリアの選手2名と戦った。
Final Day Highlights – MURASAKI SHONAN OPEN 2016
引いている時はサイズはあるものの、ワイドでダンパーが目立つため、フェイスが出るハイタイドを待ってファイナルデイがスタートした。
セミファイナルのヒート1で新井洋人は、パース・スタンドリック(AUS)と。ヒート2では大野修聖がサクソン・ラムスデン(AUS)と対戦。
ヒートスタートからチャージを見せた新井洋人は、スタンドリックとのクロスゲームを得意のバックハンド・リエントリーで大逆転。
大野修聖もヒート終盤にエクセレントの8.5をスコアして、大逆転でファイナル進出を決めた。
誰もが待ち望んだ、新井洋人と大野修聖による日本人スター同士のファイナルは、スローな展開ながら、新井洋人がバックハンドで4.25をスコアして開始する。
じっくりとセットを待つ大野に対して、どんどんスコアを刻んで行く新井は、フォアハンドで5.50をスコア。ヒートスコア10.00として、大野にプレッシャーをかける。実はそれが今回、新井洋人の勝因の一つとなった戦略だった。
後半に入り、今度は新井洋人がプライオリティを持ってセットを待つ。レフトのセットを掴んだ新井洋人は、しっかりコントロールされ、レールを使ったパワーのあるコンビネーション・ライディングで8.50のエクセレントをスコア。大野をコンビネーションに追い込んだ。
残り時間10分を切って、ようやく波を見つけた大野修聖。レフトハンダーをフォアハンドのファーストターンからスピード、パワー、コミットメントのあるライディングを披露。7.65のグッドスコアを叩き出し巻き返しを図る。更にライトブレイクをバックハンドでチャージし4.15をスコア。新井との差を縮めて行く。
しかし、大野の追い上げもそこまで。前半に高得点を集めた新井洋人がQSイベント初優勝を決めた。
これまで湘南オープンをはじめ、多くの優勝経験を持つ新井だが、それらはジュニアのタイトルだった。
ジュニアやカデットで初優勝を手に入れたのも、子供の頃から通っていた鵠沼で行われた湘南オープンであり、新井洋人にとって湘南オープンは想い出深いイベント。そして新井洋人は、この湘南でもうひとつの扉を開き、次のステージでの戦いを始める。
「ビーチまで応援に来てくれた両親をはじめ、スポンサーの方、仲間のサポートがあって優勝できました。大会スタッフ、ジャッジ、鵠沼ローカル、ムラサキスポーツの皆さんに感謝したいです。このような大きな大会で優勝出来たことを光栄に思います。」とコメント。
「今後はもっとランキングを上げて、CT入りを目指します。」という新井は今回の優勝で世界ランク95位にアップした。
7/11-18 WSL JAPAN Men’s QS1500「Murasaki Shonan Open」
湘南 鵠沼 地下道前ポイント
優勝:新井洋人
2位:大野修聖
3位:Perth Standlic (AUS)、Saxon Lumsden (AUS)
5位:村上舜、Alan Donato (BRA)、Kai Warner (AUS)、大原洋人
新井洋人。
今大会の作戦は先攻。乗って、乗ってリズムを作る。決勝では優先権を上手く使い、エクセレントスコアで勝負を決める。最後はその優先権で大野をマーク。嬉しい優勝を決めた!おめでとう!
この結果を持って、US OPENへ出場のため19日からアメリカへ出発。更なる活躍に期待したい!
新井洋人をはじめ、大原洋人、大橋海人の3名は、7月25-31日まで カリフォルニアで開催されるWSL Men’s QS10000「Vans US Open of Surfing」に参戦。
また、7/20から24までJPSAとの共催となるWSLジャパンQS1000「Yumeya Surfing Games Tahara Pro」は愛知、田原において 開催される。
「MURASAKI SHONAN OPEN」は今週末もイベントが目白押し。土曜日はロングボード・スタイルジャム、キッズのサーフィンスクール、17日からはJPBAコンテストや、ステージイベントがスタートして、スケートボードやダンスコンテストなど楽しいイベントが目白押しだ。
イベント公式ページ http://www.worldsurfleague.jp/
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