千葉県一宮町で国際サーフィンシンポジウム開催。2020東京五輪の新種目としてのサーフィン。
2016年5月25日、QS6000が開催されている千葉県の一宮町で「国際サーフィンシンポジウム」が開催された。会場となった一宮シーサイドオーツカのホールはほぼ満席という盛況ぶりだった。
一宮町はオリンピックでサーフィンが正式種目となった場合の開催地として最も有力な候補地でもある。その実現のための熱意はサーファーだけでなく地元の人々からも熱い期待が寄せられている。
そういう観点からもこのシンポジウムが開催された意義は大きい。それは認知度が高くなったとはいえ、サーフィンがまだまだ理解されにくいスポーツであることが大きな理由といえよう。
一宮町の「ふるさと大使」でもある大原洋人をはじめ、QS6000で大活躍を見せた稲葉玲王、大野修聖もパネルディスカッションに参加。
シンポジウムの内容は、WSLの役員からの世界のプロサーフィンの現状と展望について説明があり、またこれまでプロサーフィンを影から支えてきた人たちの功労を讃えるセレモニー、そして現役でプロ活動を続けているサーファーたちのディスカッションが最後に行われた。
既にご存知のように、6月1日、IOC理事会にて、サーフィンを含む追加種目の5競技18種目が一括採決をされることが決定。サーフィンのオリンピックは更に現実味を帯びて来た。
実際、東京五輪における、サーフィンの追加種目入りが濃厚という声は大きく、正式決定は今年8月の国際オリンピック委員会(IOC)総会とはいえ、今回の千葉県のように多くの自治体がサーフィン会場誘致に意欲を見せている状況だ。
8月のIOC総会にて、2020東京オリンピックの新種目としてサーフィンが決定されるのだろうか。
TEXT & photo : Ri Ryo