男女ベスト8が決定。チャレンジャー・シリーズ第4戦USオープン・オブ・サーフィン大会7日目ハイライト

マテウス・ハーディ© WSL / Morris

ハンティントン・ビーチ、カリフォルニア、USA(2023年8月4日(金))ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023年チャレンジャー・シリーズ第4戦「ウォレックスUSオープン・オブ・サーフィン Presented by Pacifico」は大会7日目。

 

 

本日は、2023WSLロングボードツアーの第1戦であるハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシッはオフ。USオープンの男女ともラウンドオブ16が開催されて、クオーターファイナル進出のべスト8が決定。

 

今日の大会では、ブザービーターや大番狂わせなど、チャンピオンシップ・ツアー(CT)クオリファイを目指す選手たちのクリティカルな勝利が数多く見られた。

 

ラポーザが終了間際の大逆転ででクオーターファイナル進出

 

男子ラウンドオブ16は、いくつかの仲間同士の戦いでスタート。この日の最初のヒートは、オーストラリアのエアリアルのスペシャリスト、リーフ・ヘイズルウッドと元世界タイトル・コンテンダーのモーガン・シビリック(AUS)が対戦。

 

ヘイズルウッドは、ダイナミックなフォームで7.17(10点満点)という素晴らしいスコアでクオーターファイナル進出を決めた。

 

ヒート2では、2024年チャンピオンシップ・ツアー(CT)出場が決定したばかりのコール・ハウシュマンと、元イベント・セミファイナリストのノーラン・ラポーザによるオール・アメリカン・バトルが展開。

 

ノーラン・ラポーザ© WSL / Morris

 

試合序盤はハウシュマンが持ち前のパワーでプッシュ。しかし、ラポーザはバックハンドで何度もクリティカルターンを決め、6.67をマーク。ヒート終了間際になり、ラポーザは逆転する最後のチャンス。彼はもう一度爆発的なバックハンド・マニューバーを駆使し、6.40をスコアして大逆転勝利を決めた。

 

ノーラン・ラポーザ© WSL / Nolan

 

「自分のゲームプランを貫けなかった」と言ったラポーザ。「コーチからは、アクティブに動いて、早めにスコアをまとめて、それからじっと耐えろって言われていたんです。

でも、コール(ハウシュマン)が最初の波でテイクオフしたのを見て、あんな小さい波に行きたくないと思ったん です。その前にもう1つセットがあって、たぶん2分くらいのところで、ここがチャンスだと思い、心臓がさらに激しく鼓動していました。そしてセットが入り、最初の1本が来て。それは大きな1本でした。」

 

五十嵐カノアはベスト8進出。USオープン・オブ・サーフィン史上3度目の優勝に王手をかける。大会7日目

 

ハーディ、ラウンド16を突破

マテウス・ハーディ© WSL / Morris

 

ラウンドオブ16のヒート3では、元CTコンペティターのマイケル・ロドリゲスとクオーターファイナル進出を狙うマテウス・ハーディが対戦。

ロドリゲスはクイック・スタートでハーディに先行。しかし、ハーディは7.17を叩き出し、ロドリゲスにプレッシャーを与える。そして、終了間際に最後のチャンスをつかんだハーディは、さらにリードを広げ、クオーターファイナル進出を決めた。

 

その他にカリフォルニアのジェイク・マーシャルとマウイのイーライ・ハネマンラウンドオブ16を勝ち上がり、クオーターファイナル進出を決めた。

 

 

 

女子のラウンドオブ16は、バスクのナディア・エロスターベが元CT選手のメイシー・キャラハン(AUS)を大逆転で勝利。エロスタルベは、クオーターファイナルでオーストラリアの新鋭、エリー・ハリソンと対戦する。

 

 

カリフォルニア州サンクレメンテのソイヤー・リンドブラッドは、ヒート3でインディア・ロビンソン(AUS)を下してクオーターファイナルに進出。ホームの声援を受け、リンドブラッドはロビンソンに勝利。リンドブラッドは今シーズン2度目のセミファイナル進出も目前だが、まずは元CTの注目選手、ルアナ・シルバ(BRA)に勝たなければならない。

 

 

その元CTライバルのシルバとブロンテ・マコーレー(AUS)は、ヒート4で直接対決。 マコーレーはヒートの大半をリードしていたが、残り時間10分でシルバが6.93をスコアして逆転勝利。シルバは、今シーズンすでにクオーターファイナルに1度進出しており、ここハンティントン・ビーチでさらに良い成績を残し、ランキングを上げたいところだ。

 

 

元CTスターで、ワールド・タイトル争いで2位を何度も経験しているサリー・フィッツギボンズ(AUS)は、今日もハンティントン・ビーチ・ピアのアリーナで圧倒的な強さを披露。クオーターファイナル進出を決めた彼女は、2度目のUSオープン・オブ・サーフィン・タイトルも目前だ。

 

また今回好調なレイラニ・マクゴナグル(CRC)は、チャレンジャーシリーズ1位のイザベラ・ニコルズ(AUS)を下す大番狂わせを起こした。今シーズン、スタートで出遅れたマクゴナグルだが、ついにランキングを上げるために必要な飛躍的なイベントとなった。

 

その他にもダニエラ・ロサス(PER)とアリアン・オチョア(EUK)もラウンドオブ16で大勝し、クオーターファイナルで再びサーフィンをする予定。

 

 

ウォレックスUSオープン・オブ・サーフィン Presented by Pacifico

男子ラウンドオブ16結果:
HEAT 1:リーフ・ヘイズルウッド(AUS)13.57 DEF. モーガン・シビリック(AUS)12.76
HEAT 2:ノーラン・ラポザ(USA)13.10 DEF. コール・ハウシュマン(USA)12.34
HEAT 3: クロスビー・コラピント(USA)12.86 DEF. ジェット・シリング(USA)9.57
HEAT 4:マテウス・ハーディ(BRA)13.27 DEF. マイケル・ロドリゲス(BRA)11.40
HEAT 5:ジェイク・マーシャル(USA)12.30 DEF. アリスター・レジナート(AUS)10.06
HEAT 6:イーライ・ハネマン(HAW)12.83 DEF. ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)10.63
HEAT 7:ジョージ・ピター(AUS)14.83 DEF. ジャドソン・アンドレ(BRA)13.70
HEAT 8:五十嵐カノア(JPN)14.77 DEF. デイヴィッド・シルヴァ(BRA)13.43

男子クオーターファイナル組み合わせ:
HEAT 1:リーフ・ヘイズルウッド(AUS)対ノーラン・ラポーザ(USA)
HEAT 2:クロスビー・コラピント(USA)対マテウス・ハーディ(BRA)
HEAT 3.ジェイク・マーシャル(USA)対イーライ・ハネマン(HAW)
HEAT 4:ジョージ・ピター(AUS)対 五十嵐カノア(JPN)

女子ラウンド16結果:
HEAT 1:ナディア・エロスターベ(EUK)10.77 DEF. メイシー・キャラハン(AUS)10.50
HEAT 2:エリー・ハリソン(AUS)12.66 DEF. ゾーイ・マクドゥーガル(HAW)12.34
HEAT 3:ソイヤー・リンドブラッド(USA)13.50 DEF. インディア・ロビンソン(AUS)7.47
HEAT 4:ルアナ・シルバ(BRA)12.76 DEF. ブロンテ・マコーレー(AUS)11.07
HEAT 5:ダニエラ・ロサス(PER)13.23 DEF. ゾーイ・ベネデット(USA)11.37
HEAT 6:サリー・フィッツギボンズ(AUS)13.50 DEF. テレサ・ボンバロ(POR)11.10
HEAT 7:レイラニ・マクゴナグル(CRC)13.00 DEF. イザベラ・ニコルズ(AUS)3.77
HEAT 8:アリアン・オチョア(EUK)8.67 DEF. サラ・バウム(RSA)8.37

女子クオーターファイナル・マッチアップ:
HEAT 1:ナディア・エロスターベ(EUK)対エリー・ハリソン(AUS)
HEAT 2:ソイヤー・リンドブラッド(USA)対ルアナ・シルバ(BRA)
HEAT 3.ダニエラ・ロサス(PER) vs. サリー・フィッツギボンズ(AUS)
HEAT 4:レイラニ・マクゴナグル(CRC)対アリアン・オチョア(EUK)

 

 

イベント・オフィシャルサイト:https://www.usopenofsurfing.com/

詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2023/lt/49/huntington-beach-longboard-classic/main