激しさを増すワールド・タイトル・レース。トリード、デ・スーザ、ウィルソンはR3へ。

激しさを増すワールド・タイトル・レース。トリード、デ・スーザ、ウィルソンはR3へ。 


フリーペ・トリード(BRA)IMAGE CREDIT: WSL / Masurel

 

 

バンザイ・パイプライン、オアフ/ハワイ(2015年12月11日金曜日)今シーズンのWSL-CT及び、VANSトリプルクラウン最終戦となる「ビラボン・パイプ・マスターズ・イン・メモリー・オブ・アンディ・アイアンズ」は大会2日目。昨日よりサイズを落としながらも、クリーンな4~6フィートのコンディションでラウンド2が終了。

 

クリーンなコンディションは、フリーペ・トリード(BRA)、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)の3名のワールドタイトル・コンテンダーが、ラウンド3へ行き残るエキサイティングな背景を提供した。

 

 

本日は、早朝からスリリングなオープニング・ヒートとなり、元パイプ・マスターのブルース・アイアンズ(HAW)がカレント・ワールドNo.2のトリードと対戦。トリードは昨日の想定外の敗退を払拭し、ラウンド3へ勝ち上がりワールドタイトル獲得への望みを繋いだ。

 

昨日はジェイミ・オブライエンとコロヘに対して、ナーバスになっていましたね。波は非常にハードでスローだった。スウェル・ディレクションはパイプにはパーフェクトとは言えなかった」と、トリードが言った。

 

絶対負けられない!フリーペ・トリード(BRA)IMAGE CREDIT: WSL / Cestari

 

 

 

「このヒートを勝ち上がれてラッキーでした。昨日はブルースとのヒートの事をずっと考えていたんです。彼はパイプでのベストサーファーの一人。だからビッグに攻めなくてはならないのは分かっていました。一方で、そんな彼と戦える事を喜んでいました。ブルースからリスペクトをもらえて、スーパーストークです。ヒート後に彼から言葉をかけてもらったんです。僕は子供の頃から、彼がバックドアや様々な場所でサーフィンする姿を見て来たんです。」

 

 

惜しくも敗退とあったブルース IMAGE CREDIT: WSL / Cestari

 

 

 

17才のパイプ・インヴィテーショナル優勝者と戦う事となった、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)は、ジャック・ロビンソン(AUS)を倒すために彼のベスト・パフォーマンスを出す必要があった。ラストウェイブでロビンソンは、デ・スーザのワールド・タイトル・ドリームに終止符を打つことが出来たが、逆転には僅か0.67足らず、そのまま終了ホーンが鳴った。


 

IMAGE CREDIT: WSL / Cestari

 

 

本気でタイトル・レースに挑むデ・スーザは、パイプラインに住む仲間のコンペティターであるジェイミ・オブライエン(HAW)の家にステイしている。

 

実は僕は数年前からJ.O.B.のところにステイさせてもらっているんです。彼には感謝の気持ちでいっぱいです。」と、デ・スーザが言った。「彼は自分の気持ちを理解してくれていて、それは自分にとって物凄い事なんです。僕は本当にこの勝負に勝ちたいと思っています。

 

ビーチフロントに家のあるクイックシルバーやビラボンのようなビッグスポンサーがない僕は、ジェイミーのところに行って、泊まれなかったら玄関で寝てもいいから止めてくれ。僕は毎日ここでサーフィンしたいんだ、と頼んだんです。自分はここのローカルをリスペクとしていて、出来る限り多くの時間を、この海で過ごしたかったのです。」

 

 

ケリーはダスティを下しR3へ IMAGE CREDIT: WSL / Masurel

 

 

 

勝ち残っているオブライエンは、ラウンド3でカレント・ジープ・ランキングリーダーミック・ファニング(AUS)と対戦、ビッグ・アプセットの可能性も充分に考えられる。

 

「ミックに全てのプレッシャーがかかっているんじゃないかな。」と、ケリー・スレーター(USA)がタイトルレースに関して言った。

 

「彼はジェイミと当たる事となった。多分ここでのジェイミのことは、多くの人々がバックサイドでもフロントサイドでもベストガイと考えるだろう。彼は過去10年間、誰よりも多くの波をここで乗っている。ミックには難しい仕事が待ち構えている。でも、彼が3度のワールドチャンピオンとなっている理由がそこにあるはずなんだ。」

 

また、タイトルレース・コンテンダーの一人、ジュリアン・ウィルソン(AUS)も。ラウンド2のヒート5でカレント・トリプルクラウン・レイティング・リーダーのウエイド・カーマイケル(AUS)と対戦。終了間際にはコンビネーションの大差で圧勝した。

 


ジョディ・スミス(ZAF)IMAGE CREDIT: WSL / Kirstin

 

今シーズンを怪我で棒に振ったジョディ・スミス(ZAF)は、本日のハイエスト・ヒート・トータル16.00を記録した。

 

優勝したカリッサ。IMAGE CREDIT: WSL / Cestari

 

 

ラウンド2終了後、ウイメンズ・パイプ・インヴィテーショナルが、2015WSLチャンピオンのカリッサ・ムーア(HAW)、No.2コートニー・コンローグ(USA)、ルーキー・オブ・ザ・イヤーのタティアナ・ウエストン-ウェッブ(HAW)、そしてビッグウェイブ・チャージャとして有名なケアラ・ケネリー(HAW)というメンバーで行われ、ムーアが18.96のヒートトータルで優勝した。

 

コンペティションが再開するとき、ジョディ・スミス(ZAF)とWSLチャンピオン・ガブリエル・メディーナ(BRA)による、ラウンド3のオープニング・ヒートでスタートとなる。

 

予報では来週半ばにソリッドなロング・ピリオドのノースウェスト・スウェルが入って来る見込みだ。

 

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オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2015/mct/1317/billabong-pipe-masters

http://www.vanstriplecrownofsurfing.com/billabongpipemasters2015

 


 

ビラボン・パイプ・マスターズ・ラウンド2結果:
ヒート1:フリーペ・トリード(BRA)14.23 def.ブルース・アイアンズ(HAW)5.07
ヒート2:タジ・バロウ(AUS)13.77 def.ブレット・シンプソン(USA)11.20
ヒート3:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)13.10 def.ジャック・ロビンソン(AUS)12.50
ヒート4:アダム・メリング(AUS)15.50 def.マット・ウィルキンソン(AUS)4.46
ヒート5:ジュリアン・ウィルソン(AUS)12.83 def.ウエイド・カーマイケル(AUS)6.00
ヒート6:エイドリアン・バカン(AUS)13.17 def.ミゲール・プポ(BRA)12.50
ヒート7:ケリー・スレーター(USA)15.57 def.ダスティー・ペイン(HAW)14.93
ヒート8:セバスチャン・ジーツ(HAW)10.50 def.ジャドソン・アンドレ(BRA)6.74
ヒート9:グレン・ホール(IRL)8.60 def.ナット・ヤング7.80(USA)
ヒート10:キアヌ・アシン(HAW)10.33 def.コロヘ・アンディーノ(USA)4.90
ヒート11:ジョエル・パーキンソン(AUS)13.93 def.リカルド・クリスティ(NZL)5.43
ヒート12:ジョディ・スミス(ZAF)16.00 def.ウィゴリー・ダンタス(BRA)4.87

 

ビラボン・パイプ・マスターズ・ラウンド3マッチアップ:
ヒート1:ガブリエル・メディーナ(BRA)対ジョディ・スミス(ZAF)
ヒート2:ビード・ダービッジ(AUS)対キアヌ・アシン(HAW)
ヒート3:イタロ・フェレイラ(BRA)対C.J.ホブグッド(USA)
ヒート4:ケリー・スレーター(USA)対ミシェル・ボレーズ(PYF)
ヒート5:ミック・ファニング(AUS)対ジェイミ・オブライエン(HAW)
ヒート6:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)対タジ・バロウ(AUS)
ヒート7:フリーペ・トリード(BRA)対メイソン・ホー(HAW)
ヒート8:ジョエル・パーキンソン(AUS)対カイ・オットン(AUS)
ヒート9:ジェレミー・フローレス(FRA)対セバスチャン・ジーツ(HAW)
ヒート10:ジュリアン・ウィルソン(AUS)対アダム・メリング(AUS)
ヒート11:ジョシュ・カー(AUS)対エイドリアン・バカン(AUS)
ヒート12:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)対グレン・ホール(IRL)

 

ウイメンズ・パイプ・インヴィテーショナル・ファイナル結果:
1-カリッサ・ムーア(HAW)18.96
2-コートニー・コンローグ(USA)10.50
3-ケアラ・ケネリー(HAW)9.23
4-タティアナ・ウエストン-ウェッブ(HAW)4.84