WSLジャパン「M.B.Jプロ」で仲村拓久未、川合美乃里が優勝。カデットで村田嵐が初優勝
千葉県南房総市千歳(2015年 9月20日、日曜日)WSLジャパンツアー第5戦「M.B.Jプロ」は大会最終日。
台風は接近するものの、前線があるおかげでクローズせず。波のサイズは頭。ただ、時折、オーバーヘッドのスウェルが入る。でかいがブレイク早め。しっかりとしたレールターンをしないと抜けられない。波の選択も必要。サーフィンのスキルが試される戦いとなった。
そんな中で番狂わせも続出。ジュニアのクオーターファイナルで、国内2勝をあげ勢いのあるサーフィンを見せる村上舜がインターフェアで敗退。前回のプロジュニア優勝者である都筑百斗、アメリカ仕込みの激しいトリックを披露した小林桂も敗退。セミファイナルでは、優勝候補の一人だった安井拓海までが姿を消した。
Final Day Highlights – Minami Boso Junior Pro 2015
カデット・アンダー16で村田嵐が初優勝
そんな中で、カデットのファイナルは、村田嵐、森友二、澤村康生、安室丈が顔を揃え、ジュニアとダブルエントリーで、両ディビジョンともファイナルまで勝ち上がった森友二が、先制攻撃を仕掛け4.50のスコア。ショートライドでスコアを刻む村田嵐もレイバックスナップで4.60をスコア。さらに2.00でバックアップする村田嵐がファイナルをリードした。
澤村康生は3つのコンビネーション・マニューバーで3.80をスコア。僅差で2位に付ける。ヒート中盤に森友二が2位に浮上。安室丈は思ったような波を掴めずスコアを伸ばせない。
残り時間10分を切り、澤村康生がビッグセットでクローズ・セクションで際どいリエントリーをメイク。大逆転でトップに躍り出る。残り時間は5分。そして、森友二がコンパクトな波で2マニューバーをコンプリートし4.10をスコア。今度は森友二がトップへ。
そして、3位へ追い込まれた村田嵐が、5,60をスコアして、再びトップのポジションを奪う。そして終了間際に森友二がビッグターンをメイクするも逆転ならず。村田嵐が、トップが常に入れ替わる、激しデッドヒートとなったファイナルを制し、見事WSLカデット初優勝を決めた。
ジュニアでは、シーンを牽引するメンバーがファイナル進出。仲村拓久未が優勝
熾烈なバトルが繰り広げられたジュニアでは、仲村拓久未、稲葉玲王、森友二、西慶司郎というメンバーがファイナルまで勝ち上がった。試合は、カデットのファイナルに続き森友二がクイック・スタート。仲村拓久未がファーストライドで、テールをドリフトさせながらインサイドまで上手く繋ぎ7.50という素晴しいハイスコアでスタートする。
疲れ知らずの森友二は、ジュニアのファイナルでも果敢に波を掴み、2本の5.00 を揃えてヒートをリード。セカンドウェイブで2.75 をスコアした 仲村拓久未はトップへ。更に高速フローターからビッグリエントリーをコンビネーション。8.50 をスコアして、ヒートスコアを16.00として、2位以下の選手をコンビネーションに追い込んだ。
残り時間10分を切り、ようやくエンジンがかかった稲葉玲王がバックハンドのビッグターンで7.15をスコア。4位から一気に2位へ浮上する。さらに続けて5.10をスコアして、バックアップを塗り替える稲葉。しかし差は縮まらない。
残り時間5分を切って、西慶次郎がバックハンドで6.25、森友二も6.00をスコア。ファイナル終盤に入り、激しい攻防が繰り広げられたが、先制攻撃でスコアをまとめた仲村拓久未が、WJCの日本代表がかかったビッグイベントをものにし、そのチャンスを大きく引き寄せた。
WJCの男子の日本代表選手は、ポルトガルの大会(Allianz Billabong Pro Cascais)が終わった10/4以降に正式発表されます。女子は須田那月、川合美乃里で決定。
WSLジャパン2015年度
ジュニアチャンピオン:稲葉玲王
ジュニアガールズチャンピオン:須田那月、川合美乃里
カデットチャンピオン:西慶司郎
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WSLジャパンツアー第5戦「M.B.Jプロ」は9月19日(土)から千葉県千歳ポイントで開催。
写真:山本貞彦
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WSL JAPAN「Minami Boso Junior Pro」
Junior
優勝:仲村拓久未
2位:稲葉玲王
3位:森友二
4位:西慶司郎
Junior Girls
優勝:川合美乃里
2位:鈴木姫七
3位:松田詩野、橋本恋
Cadet
優勝:村田嵐
2位:森友二
3位:澤村康生
4位:安室丈
森友二。
何回戦ったんだろう。ジュニア、カデットのダブルエントリー。そう、6回だ。勝ち上がるごとに休憩時間は無く、すぐにヒート。それでもで両方ともファイナリストに。優勝は逃したものの、しっかりと足跡は残した。この経験は次につながる。
鈴木仁。
今大会、ただ一人チューブをメイク、インサイドではエアーもかます。
勝利を確信するも、逆点はならず。残念!
村上舜。渡辺寛に痛恨のインターフェア。まったく気づかなかったとのこと。
R-2では9.50、9.90でトータル19.40という驚異的な点をたたき出しただけに惜しい結果となった。その舜は24日からフィリピンのクラウド9で行われるWSL QS1500の大会に出場のためすぐに出国。ガンバです!
川合美乃里は大会2連覇。須田那月とともにWSLジャパンジJrガールズチャンピオンとなった
前回のプロジュニア優勝者である都筑百斗は連覇ならず。
仲村拓久未。