ASP5スター「ボルコム・パイプ・プロ」再開。ジョン・ジョンが敗退。大橋海人がR32進出。

ASP5スター「ボルコム・パイプ・プロ」が再開。ジョン・ジョンが敗退。大橋海人がR32進出。 


エヴァン・ガイゼルマンPhoto: Bielmann.

 

バンザイ・パイプライン、オアフ/ハワイ(2014年2月3日月曜日)ASP5スターWQSイベント「ボルコム・パイプ・プロ」は大会初日を終了した時点で、再びコンディションが悪化したためレイデイが続いていたが、北東のトレードウインドが吹く8-12フィートのパイプで再開。ラウンドオブ96のヒート11からスタート。ラウンドオブ64のヒート13までが行われた。

 

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そんななかで、20才のフロリダ出身であるエヴァン・ガイゼルマン(ニュースマーナビーチ)が本日のショーを一人占めにし、ソリッドな10フィート・バレルでコンペティションのハイエスト・ヒート・スコアをマーク。ディフェンディング・イベント・チャンピオンで3連覇中のジョン・ジョン・フローレンス(ハワイ)を下した。ガイゼルマンは9.63と8.9のトップ・スコアをカウント。18.53というトータルスコアで圧勝した。彼は現在、勝ち上がった32人のサーファーのうちの1人となり、明日か明後日に予定されるファイナルデイの準備に入っている。

 

パーカー・コフィンPhoto: Bielmann.

 

25分の4マン・ヒートでガイゼルマンとカリフォルニアのパーカー・コフィンと対戦したフローレンスは、WCTでマンオンマンを戦うことが多く、最近では今回のような4人ヒートは珍しかった。パイプラインでは、フォーマットの変化が大きな違いとなる。ガイゼルマンの波は2本とも、クリティカルなレイト・エアードロップからディープなチューブにプルインし、スピッツとともにバレルから姿を現す爆発的なバレルライド。コフィンの9.4のチューブ・ライドも感動的だった。

 

僕が、あの最初の波を手に入れたら、みんなの目の色が変わったのが分かりましたよ。

 

「僕が、あの最初の波を手に入れたら、みんなの目の色が変わったのが分かりましたよ。」と、ガイゼルマンが言った。「それからパーカーが波を掴んで、それでちょっとジョンにプレッシャーを与えられたと思います。プライオリティーがなくてタフでした。」

 

彼のパーフェクトに近いスコアについて:「パーカーは、本当に波をじっと見ていました。」と、ガイゼルマンが言った。「僕は彼より深い位置に居たのですが、最初から彼にグッドスコアを渡す分けにはいかないと、とにかく駄目で元々でその波に行ったんです。そうしたらメイク出来て、上手く行ったって感じでしたね。全てが自分の思い通りにいったヒートでしたね。」

 

ケリー・スレーターPhoto: Bielmann.

 

そのヒートの前、11回のワールド・チャンピオンであるケリー・スレーターも、フローレンスと同じ運命をたどっていたかもしれない。彼は幸いにもメイクは出来なかったがバックドアのダブル・バレル・ライドを掴んだ。スレーターは、そのライドで必要なだけのポイントを手に入れ、パイプマスターらしからぬロースコアーで2位に滑り込んだ。

 

「ヒートでプライオリティーを持たないとき、必要とする場所でラインナップし、テイクオフする事も許されない。4人の選手がラインナップにいるとき、多くの可変部分が存在する。それはマンオンマンとは異なるゲームになるんだ。それは平等にフェアであるが、それはみんなにとって平等にタフである。」

 

ブレント・ドーリントンPhoto: Bielmann.

 

コンテストがスモール・サンドバーで行われた大会初日に、際立ったパフォーマンスを見せたオーストラリアのブレント・ドーリントンは、今日の劇的に変化を遂げたコンディションでも、同様のパフォーマンスを見せ、本日の中で最も巨大なバレルと最悪のワイプアウトを見せた。

 

「先日のサンドバー・ライトとは驚くほど違う波だね。」と、ドーリントンが笑って言った。「しかし、いくつかの非現実的な波がそこにはあった。何本かはテイクオフするだけで最高だったよ。このコンテストには6人しかオーストラリアの選手はいない。だから勝ち上がれて嬉しいよ。パイプラインでサーフィン出来て最高の気分だね。あのもの凄いワイプアウトは、ちゃんとアウトに出ていないときだった。でもとにかく行ってみたんだ。ちょっとレイトなのは分かっていたんだけど、10フィートのビルから飛び降りる気分だった。それは永遠のように長く感じられたよ。」

 

 

大橋海人がラウンドオブ32へ勝ち上がる。 


大橋海人

 

 

大会初日に出番の回って来なかった大橋海人と村上舜が、本日の2ヒート目となるラウンドオブ96のヒート12に登場。大橋海人と村上舜は、ハワイのビッグウェイバー、イアン・ウォルシュ、マイキー・ブルーノーと対戦。大橋海人は、ヒート前半から波を掴み、立て続けに2本のチューブをメイク。更にヒート終盤にバレルライドで7.00をスコア。再びトップを奪い返して、1位でラウンドアップ。また、16歳の村上舜はビッグバレルにチャージするも3位で惜しくも敗退。この素晴しい経験を次に繋げて欲しい。

 

大橋海人

 

 

続けて行われたトップシードが登場するラウンドオブ64のヒート12に大橋海人が再び登場。ブライアン・トス(PRI)、ジーン・ダ・シルバ(BRA)、マクアカイ・ロスマン(HAW)という強豪と対戦。大橋海人は、ヒートがスタートすると、一気にチャージを開始。ファーストウェイブでビッグセットをキャッチ。大きく口を開いたバレルの中に姿を消すと、激しく吹き出すスピッツとともに姿を現し、バレルをメイク。エクセレントの8.50をマークして、素晴しいスタートを見せる。その後はじっくりと波を待ってバックアップで4.67をスコア。ここでも1位でラウンドアップを果たした。

またオアフ島・ホノルル出身のヤングジェネレーション、今年からJPSAもフォローする喜納海人もラウンドアップを果たした。

大橋海人は、ラウンドオブ32のヒート6で、パーカー・コフィン、マキシム・フスナット、ダミアン・ホブグッドと対戦する。喜納海人は、ラウンドオブ32のヒート5で、エヴァン・ガイゼルマン、トリー・マイスター、ブライアン・トスと対戦する。

 

世界を目指し挑戦を続ける日本のサムライ達に今年もエールを送り続けたい! 明日がファイナルデイの可能性もあるボルコム・パイプ・プロ。今シーズンは、どんなドラマが待ち構えているのか! 下記のオフィシャルサイ ト ではライブ中継も行われるので要チェック!

 

ネクストコールは、現地時間の7時30分 、日本時間の 深夜2時30分です。

 

『Volcom Pipe Pro』公式サイトhttp://www.volcompipepro.com/

 

 

 

RESULTS:
Top 2 advance from each heat. All surfers from Hawaii unless noted otherwise.

Round of 64: (heats 13 of 16 held.)
H1: Olamana Eleogram; Fred Patacchia; Bino Lopes (BRA); Dege O’Connell.
H2: Tanner Gudauskas (USA); Brent Dorrington (AUS); Jesse Mendes (BRA); Joel Centeio.
H3: David Do Carmo (BRA); Dusty Payne; Adrien Toyon (FRA); Cristobal De Col (PER)
H4: Mitchel Coleborn (AUS); Leandro Usuna (ARG); Keanu Asing; Ian Gentil.
H5: Nathan Yeomans (USA); Kalani David; Lucas Silveira (BRA); Sidney Guimaraes (BRA)
H6: Charles Martin (GLP); Conner Coffin (USA); Dylan Goodale; Alex Smith.
H7: Wiggolly Dantas (BRA); Krystian Kymerson (BRA); Makai McNamara; Thiago Camarao (BRA)
H8: Chris Ward (USA); Kelly Slater (USA); Alex Gray (USA); Luke Davis (USA)
H9: Evan Geiselman (USA); Parker Coffin (USA); Michael February (ZAF); John John Florence.
H10: Kaito Kino; Maxime Huscenot (FRA); Billy Kemper; Tim Reyes (USA)
H11: Damien Hogbood (USA); Torrey Meister; Joan Duru (FRA); Mikey Bruneau.
H12: Kaito Ohashi (JPN); Brian Toth (PRico); Jean Da Silva (BRA); Makuakai Rothman.
H13: Jamie O’Brien; Guillermo Satt (CHL); Ezekiel Lau; Dale Staples (ZAF)

Remainder Round of 96 from last week:
H11: Torrey Meister; Makuakai Rothman; Matt-Lewis Hewitt (NZL); Sean Moody.
H12: Kaito Ohashi (JPN); Mikey Bruneau; Shun Murakami (JPN); Ian Walsh.
H13: Jamie O’Brien; Ian Gouveia (BRA); Kekoa Bacalso; Hairil Anwar (IND).
H14: Kai Barger; Guillermo Satt (CHL); Miguel Tudela (PER); Tanner Hendrickson.
H15: Hank Gaskell; Cory Arrambide (USA); Sunny Garcia; Kahea Hart.
H16: Reef McIntosh; David Van Zyl (ZAF); Gony Zubizarreta (ESP); Vasco Ribeiro (PORT)