ノースショア・サーフ・ショップ・パイプ・プロ・ジュニアで稲葉玲王、脇田泰地、佐藤魁がチャージを見せた。 


ノースショア、オアフ/ハワイ(2013年3月13日水曜日)シェーン・ベシェンとリアム・マクナマラがオーガナイズする「ノースショア・サーフ・ ショップ・パイプ・プロ・ジュニア presented by Rusty and Da Hui」が4~6フィートのバンザイ・パイプラインでスタート。一晩でサイズアップしたパイプラインは、朝のうち時折10フィート近いビッグセットも入り、ジュニア達はチャレンジを強いられた。

 

このイベントは、ASP2-スター・ジュニア・メンズと1-スター・ジュニア・ウイメンズのコン ペティション。ペルー、ブラジル、コスタリカ、フランス、日本、オーストラリアからの80名を越すインターナショナル・サーファーが、ハワイのノースショ ア・バンザイ・パイプラインにチャレンジした。

 

ボーイズはラウンドオブ64からスタート。ハワイからは、カラニ・デイヴィッド、イアン・ジェンティル、コア・スミス、カイマナ・ハキアス、モニー ツ兄弟、マクナマラ兄弟といったメンツが顔を揃え、アメリカからは前回のサンセットで優勝したイアン・クレーンをはじめ、パーカー・コフィン、テイラー・ クラークなどがエントリー。またガールズでは、ラウンドオブ16から行われ、前回のサンセットで優勝したモアナ・ジョーンズをはじめ、タティアナ・ウエストン-ウェッブ、ダックス・マギル、マヒナ・マエダなど出場予定だ。

 

レイト気味に攻める稲葉玲王/シークエンス1
とてつもないパワーを思い知らされ、/シークエンス2
稲葉玲王のサーフボードはパイプの餌食とななった。

 

本日のイベントには日本からは、ラウンドオブ64ヒート12に稲葉玲王、ヒート13に脇田泰地、ヒート14に佐藤魁が登場した。

ウインディなコンディションでスタートした、ヒート12の稲葉玲王は、カルロス・ムニョス(CRI)、ハワイのネイザン・フローレンス、EJミツイと対戦。各選手ともバックドア、パイプとチャージを見せるが、思うようにオープンフェイスの波を見つけられない。カルロスがバックドアをフォアハンドでバレルをメイク。EJも続けてバックドアへチャージ。続けてカルロスはパイプでバックハンドのバレルライドをコンプリートしてヒートを支配する。稲葉はヒート前半にサーフボードを折るアクシデントに見舞われ、完全にリズムを崩し、思うような波が掴めず4位敗退となった。

脇田泰地
偉大なパイプライナーの父親の背中を見て育った脇田泰地

ヒート13の脇田泰地は、テイラー・クラーク、ジョアオ・マルコ・マフィーニ、イマイカラニ・デヴォルトと対戦。テイラーがカーヴィングのマニューバーで攻めるのに対し、イマイカラニはバックハンドでパイプラインに入ったビッグセットでバレルをメイク。脇田はスコアリング・ウェイブを探し、チャージを繰り返したが惜しくも3位で敗退となった。

 

今シーズンは大きな飛躍の年となった佐藤魁
佐藤魁は一時帰国したこの大会のために再度ノース入りをした。

 

佐藤魁のヒート14のころになると、セットの数も減り、入るセットはクローズアウトといったタフなコンディションでの戦いとなった。佐藤の対戦相手はマウイのイアン・ジャンティル、コルトン・サルロ、トロイ・ウエストン-ウェッブ。佐藤はスタートから果敢にパイプをチャージ。浅いながらもストールしてバレルからカーヴィングで一本の波をメイクする。トロイはヒート最大のパイプにチャージ。ジャンティルはバックドアを狙い、マニューバー勝負に出て2本のリエントリーをメイク。佐藤はバックアップを探すが、最後に掴んだ波もクローズアウト。惜しくもここで敗退となった。今回出場した3名のジュニアサーファー。惜しくもラウンド1での敗退となったが、ハードなコンディションにもかかわらず、チャージを見せた。この経験が、明日の大きなステップアップとなることは間違いない。がんばれ!日本。

 

今年の成果を見せたかった佐藤魁。来シーズンのガイに期待したい。

 

明日はファイナルデイになる予想。このイベントは下記のサイトから全てのアクションがライブ中継される予定だ。

http://www.asphawaii.org/live/north-shore-surf-shop-pro-junior-march-12-until-march-22-at-pipeline-hawaii/