クイックシルバー・プロ大会4日目。男子ベスト8、女子ベスト4が決定。(2/28)
スナッパー・ロックス、クイーンズランド/オーストラリア(2012年2月28日火曜日)
2012年のASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー開幕戦である「クイックシルバー・プロ/ロキシー・プロ・ゴールド・コースト presented by Land Rover」は大会4日目。トリッキーな2~3フィート(1メートル)のコンディションで男子はベスト8、女子はベスト4が決定した。
17歳のタイラー・ライト(AUS)がカリッサ・ムーア(HAW)を下す。
2011年のロキシー・プロで第2位だった17歳のタイラー・ライト(AUS)は、昨年のファイナルのリマッチとなったクオーターファイナルで、ASPウイメンズ・ワールド・チャンピオンで昨年のイベント勝利者であるカリッサ・ムーア(HAW)を破った。ライトはスナッパー・ロックスの波に猛烈な攻撃を繰り返し、2本のエクセレント・スコアを記録。イベント最大の番狂わせを引き起こした。「彼女を倒すために、ビッグな何かをしなければならないと思っていました。 」と、ライトが言った。「彼女は、ASPウイメンズ・ワールド・チャンピオンですから。彼女は去年3勝しているし、絶対タフなヒートになると思いました。良い波を手に入れることが出来てラッキーでした。もし彼女が、あの波を掴んでいたら私が潰されていたと思います。」ライトはセミファイナルでローラ・エネバー(AUS)と対戦する。
サリー・フィッツギボンズ(AUS)がベスト4進出。
2011年のASPウイメンズ世界2位のサリー・フィッツギボンズ(AUS)は、8ポイント・レンジのスコアを2本まとめ、クオーターファイナルでニューフェイスで18歳のマリア・マニュエル(HAW)を下した。ここで敗退となったマニュエルだが、ルーキーとして最高位でフィニッシュした。「今年のスタートを切るには最高の結果でした。」と、一週間前に6スターで優勝したフィッツギボンズが言った。
「昨日、板の選択とウェイブ・セレクションに苦労していて、今日はそれが定まって良かったです。波は本当にファン・ウェイブで最高でしたね。気合いが入ってます。手首の怪我でシーズンオフはあまりサーフィンが出来なかったので、まだ慣らし運転といった感じなんです。でも全てがまとまって来ているので、セミファイナルが楽しみです。」フィッツギボンズはセミファイナルで4XSPウイメンズ・ワールド・チャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)と戦う。
クイックシルバー・プロ・ゴールド・コーストはラウンド4と5を完了し、ベスト8が決定した。
エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)はダイレクトにクオーターへ
エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)は、オーウェン・ライト(AUS)とジョシュ・カー(AUS)という二人のオージーと対戦し、複数回トップが入れ替わる激しいヒートに競り勝ち、ダイレクトにクオーターファイナル進出を決めた。「僕は自分自身に集中しようとしていたんだ。オーウェン(ライト)は、このイベントのフォーム・サーファーの一人だし、ジョシュ(カー)は、どんな状況も打破出来るサーファーだからね。」と、デ・スザが言った。「僕はベスト・ウェイブをキャッチしようとしていたんだ。時に運は自分のすぐ隣にある。今回は、そのひとつが僕のために上手く働いてくれた。ラウンド4をスキップして、クオーターへ勝ち上がれて最高だよ。」デ・スザは、ラウンド5ヒートを勝ち上がったオーウェン・ライト(AUS)とクオーターファイナルで再び対戦する。
ヒートの40分前に起きたケリー・スレーター(USA)
11XASPワールド・チャンピオンに君臨する、クイックシルバー・プロ・ゴールド・コーストのディフェンディング・チャンピオンであるケリー・スレーター(USA)は、全くスピードを抑えることなく、ラウンド4ヒートを勝ち上がった。それどころではなく、ますます勢いを増す感じで、コンディションに適応するためにヒート中盤には、サーフボードを変える余裕まで見せていた。
「最初の波で、僕のサーフボードに必要な素早い動きが無いのが分かった。」と、スレーターが言った。「それは凄く波が小さかったから。ポケットにフィットさせるスモールボードが必要だったんだ。だから、より短くて、より幅の広い板に変えたんだ。あの波には誰も合っていない感じだった。良い波を選ぶのが凄く難しかったよ。実は今日、ヒートの40分前に起きたんだ。今日はオフかと思って寝坊をしていたら、今日はオンで出番だよって電話がきて、飛び起きたんだ。」スレーターはクオーターファイナルでジョシュ・カー(AUS)と戦う。
ジョエル・パーキンソン(AUS)がパーフェクト10をスコア。
今日の午後に行われたラウンド5で、イベント初のパーフェクト10ポイント-ライドをスコアした、2度のクイックシルバー・プロ・イベント・チャンピオンであるジョエル・パーキンソン(AUS)。ジュリアン・ウィルソン(AUS)とベスト8進出をかけて戦ったパーキンソンは、グラッシーなコンディションで素晴しいフォームを見せた。「僕はブルー・ボトルに刺されて、興奮していたんだ!」と、パーキンソンが言った。「まだ良い波が結構来ていて、僕たちはエアで攻めようと思っていたんだ。ジュリアンも僕もそれなりに良い波に乗っていた。それであの波が来たんだ。その波はいくつかの良いエア・セクションを持ってたけど、より良いターン・セクションがあったんだ。」
イベント主催者は、現地時間で明朝午前6時30分にファーストコール。午前7時30分のスタートを目指す。
クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト・クオーターファイナル・マッチアップ:
ヒート1:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)対オーウェン・ライト(AUS)
ヒート2:ケリー・スレーター(USA)対ジョシュ・カー(AUS)
ヒート3:ジョディ・スミス(ZAF)対ジョエル・パーキンソン(AUS)
ヒート4:タジ・バロウ(AUS)対エイドリアン・バカン(AUS)
ロキシー・プロ・ゴールド・コースト・セミファイナル:
SF 1:タイラー・ライト(AUS)対ローラ・エネバー(AUS)
SF 2:サリー・フィッツギボンズ(AUS)対ステファニー・ギルモア(AUS)
QUIKSILVER PRO GOLD COAST ROUND 5 RESULTS:
HEAT 1: Owen Wright (AUS) 16.20 def. Michel Bourez (PYF) 15.43
HEAT 2: Josh Kerr (AUS) 14.44 def. Heitor Alves (BRA) 9.84
HEAT 3: Joel Parkinson (AUS) 18.00 def. Julian Wilson (AUS) 10.06
HEAT 4: Adrian Buchan (AUS) 14.03 def. Miguel Pupo (BRA) 13.27
QUIKSILVER PRO GOLD COAST ROUND 4 RESULTS:
HEAT 1: Adriano De Souza (BRA) 15.37, Owen Wright (AUS) 15.134, Josh Kerr (AUS) 9.00
HEAT 2: Kelly Slater (USA) 14.00, Michel Bourez (PYF) 12.13, Heitor Alves (BRA) 11.10
HEAT 3: Jordy Smith (ZAF) 15.44, Joel Parkinson (AUS) 15.30, Miguel Pupo (BRA) 11.04
HEAT 4: Taj Burrow (AUS) 17.34, Adrian Buchan (AUS) 12.33, Julian Wilson (AUS) 9.33
ROXY PRO GOLD COAST QUARTERFINALS RESULTS:
QF 1: Tyler Wright (AUS) 18.03 def. Carissa Moore (HAW) 13.47
QF 2: Laura Enever (AUS) 13.57 def. Silvana Lima (BRA) 12.23
QF 3: Sally Fitzgibbons (AUS) 17.00 def. Malia Manuel (HAW) 12.00
QF 4: Stephanie Gilmore (AUS) vs. Courtney Conlogue (USA)
ROXY PRO GOLD COAST ROUND 4 RESULTS:
HEAT 1: Carissa Moore (HAW) 17.13 def. Sarah Mason (NZL) 10.80
HEAT 2: Silvana Lima (BRA) 14.73 def. Paige Hareb (NZL) 10.50
HEAT 3: Sally Fitzgibbons (AUS) 18.13 def. Lakey Peterson (USA) 16.50
HEAT 4: Courtney Conlogue (USA) 15.03 def. Sofia Mulanovich (PER) 12.23
世界最高峰のプロサーフィンツアー「ASPワールドツアー」がいよいよ2月25日からスタートする。ASPワールドツアーで第一戦目にあたる今大会は、今年のツアーの動向を占う上でも多くの注目が集まっている。オフィシャルサイトでは日本語ライブ配信も行われ、iPhone/iPadアプリでのライブ中継のフォローも可能。現地スタッフによるライダーインタビュー、臨場感あふれるTwitterによるライブレポートと、まるで現地にいるかのようなFacebookでの写真ギャラリーやプレゼントキャンペーンなどを続々と情報配信される予定なので今年の開幕戦は面白くなりそうだ。
初戦となる「クイックシルバー・プロ ゴールドコースト」はツアーの第1戦ということだけではなく、その結果いかんでは、通算11度のワールドタイトルホルダーであるケリー・スレーターが今年 のツアーにフル参戦するのかどうかなど、今年のツアーの動向を占う上でも注目のイベントといえるだろう。