ASP 4スターBreaka Burleigh Proは大会4日目。加藤嵐がフリーストーンを破りQF進出(2/11)
バーレー・ヘッズ、クイーンズランド/オーストラリア(2012年2月11日土曜日)
ASP 4スターBreaka Burleigh Proは大会4日目。昨日より若干、波数が減りサイズダウンした感じではあるものの、コンスタントに2−3フィートのセットが入って来たバーレーヘッズ。しかしタイドの変化に順応したポジションングが求められ、それに伴ったウェイブ・セレクションが勝敗の鍵となった。そんな中で、2タイムス・ワールド・チャンピオン・ミック・ファニングは、彼のオープニング・ヒートで、今シーズンの素晴しいスタートダッシュを見せた。流れるように美しくパワフルなスタイルを見せたファニングは、14.40のスコアラインで、ヤング・ブラジリアンのピーターソン・クリサントを破った。
「昨シーズン最後のパイプラインを欠場し、少し休暇がとれた感じだった。怪我からも解放されて今は良い感じだよ。」と、ファニングが言った。「健康状態もバッチリ。このイベントでは全体の微調整を出来ればと思っている。現状は90%といった感じで、2週間後に迫ったクイックシルバー・プロで100%のグッドコンディションを目指しているんだ。」
サンシャイン・コースト出身のジュリアン・ウィルソンも、非常に見事なサーフィンを見せ、複数のビッグ・エアリアルを成功させて、同じオーストラリアのマット・ウィルキンソンとのクロスヒートに勝った。ファニング同様、ウィルソンも、このイベントが今シーズンのパーフェクトなウォームアップであると考えている。「今日のヒートでは良い感じでサーフィン出来たね。明日のファイナルデイは、自信を持って挑めるよ。」と、ウィルソンが言った。
アメリカの17歳のスーパーキッズ、コロヘ・アンディーノは今日も、そのサーフィンに衰えはなく、オーストラリアのジョシュ・カーとのエアリアル合戦で、17.96をスコアして本日のトップスコアをマークした。
加藤嵐が宿敵ジャック・フリーストーンを破りクオーターファイナル進出
今日は林健太のラウンドオブ64ヒート15からスタート。林健太は、ジャック・フリーストーン、ブレント・ドーリントン、ライアン・キャンベルという3名の強豪オージーと対戦。スタートからノーグラブのエアリアルを含む多彩なマニューバーを見せた林健太は5.67、5.00をスコアして前半をリードした。対するブレント・ドーリントンとジャック・フリーストーンのふたりのオージーもエア系のビッグマニューバーでハイスコアを叩き出す。
ジャック・フリーストーンはミドルセクションと最終セクションで必ず2度のエアを入れるマニューバー。ブレント・ドーリントンはビッグ・カーヴィングで高得点をスコア。残り時間5分となり林健太は3位で逆転に必要なスコアは8.33と追い込まれた。そして、林健太は終了間際にビッグセットにテイクオフすると深いボトムターンからオフザトップ、そしてクリティカルセクションでビッグなエアリバースを決めて6.37をスコア。その差を縮めたが逆転ならず、惜しくも3位敗退となり、33位でフィニッシュとなった。
続けて行われたラウンドオブ32には、加藤嵐と北田力也がヒート8に登場。加藤にとって宿敵ジャック・フリーストーンとフレデリコ・モライスと対戦した。クリティカルセクションに深いトラックを刻み、分厚いスプレーを上げるカーヴィングターンを見せる加藤嵐はスタートから6.00をスコアする。こんな場面でもまったく気負いを感じさせない加藤嵐の落ち着いたヒート運びは、かなり場馴れした雰囲気まで醸し出していた。
一方、ジャック・フリーストーンは得意のビッグエアを何度も試みるが、着地に失敗してスコアが伸びない。そして北田力也もセットの波をハードにチャージし2位に浮上。加藤はシャープなスラッシュを幾度となく繰り出し6.83をスコア。ヒートスコア12.83でヒートを完全にリードしていた。その後2人のリードが暫く続いたが、 残り時間5分を切り、4位だったフレデリコが6.13をスコアして2位に浮上。2位をキープしていた北田力也は最後のどんでん返しで4位となり、加藤嵐がトップでクオーターファイナル進出を決めた。
明日のクオーターファイナル、ヒート4にクレジットされた加藤嵐は、2X世界チャンピオンンであるミック・ファニング、ブレント・サヴェッジ、ジョシュ・カーといった3名の強豪オージーとの対戦となる。加藤嵐の更なる活躍 に期待し,日本から声援を送ろう。頑張ろう!日本!
ブレイカ・バーレー・プロは、以下のサイトでライブ中継されています。是非チェックしよう。
オフィシャルサイト:
http://www.breakaburleighsurfpro.com.au/