写真、リポート:山本貞彦 静岡県白浜、多々戸海岸(2017年6月25日、日曜日)JPSAジャパンプロサーフィンツアー2017 ショートボード第2戦「伊豆下田CHAMPION PRO Presented by LesPros entertainment」は大会最終日。
会場の白浜はブレイク小さく、今日も多々戸に移動。天候は雨。状況悪化もあるので、集合後、すぐにスタート。昨日よりはサイズアップのヒザモモ。ライト、レフトはあるものの、パワーはない。しかし干潮に向かいサイズアップ。ファイナルは見応えある戦いとなった。
メンズのファイナルは、開幕戦から2戦連続でファイナル進出の大澤伸幸、この多々戸ビーチをホームとする日本が世界に誇るトッププロである大野修聖、そして、今回初のJPSAファイナル進出を果たした西優司と脇田泰地が顔をそろえた。
最初に仕掛けてきたのは西優司。オープニングライドで7.25をスコア。大野も6.50でファナルを開始。ファイルはふたりの激しい戦いとなる。
攻撃の手を緩めない西優司は、ブローテールリバースなど果敢に波を攻め、再びライトブレイクで8.75のエクセレントをスコア。トータル16.00として、ヒートを完全にリード。そのまま西優司がファイナル開始早々に叩き出したハイポイントでJPSA初優勝を手に入れた。
セミファイナルでグランドチャンピオンの川合美乃里が敗退するなか、ウイメンズのファイナルは、3度のJPSAグラチャンの庵原美穂、今年オーストラリアのQSで優勝して勢いのある橋本恋、そして初のJPSAファイナル進出を果たした15才の野中美波と、16才の都築有夢路が顔をそろえた。
そんなファイナルは庵原美穂がスタートからアベレージスコアを2本揃えてヒートをリードしたが、中盤に入り、バックハンドで大きなマニューバーで7.00 をスコアした都築有夢路がトップに躍り出る。橋本恋もじりじりと順位を上げて2位のポジションへ。
しかし、4位だった野中美波がセットのライトブレイクのクリティカルセクションで見事なフォアハンド・ターンを見せて7.00をスコア。更に続けて、レフトブレイクで素晴らしいバックハンドで6.35をスコアして、トップに躍り出る。終盤はセットが入らず、そのまま野中美波が逃げ切り、嬉しいJPSA初優勝を決めた。
野中美波
JPSA初優勝。伸び盛りの15歳。今、できること。自分の波乗りで勝てたのが何よりも嬉しいはず。表彰式のインタビューではサポートしてもらっている方々へ感謝の言葉。やったね!おめでとう!
都筑有夢路
準優勝の16歳。昨年からサーフィンが大きく変わった。レールを使えるようになったことで、スムーズで大きなムーブ。スピードがつけば文句なし常勝は間違いない。
庵原美穂
大会開催の前日の白浜はライダブルのグッドコンディション。しかし、練習中に腰を痛めるアクシデント。今大会は痛みと戦いながらのファイナル進出。若い子から学ぶことがあると、真摯な姿勢。これがある限り、まだまだ強くなれる。
西優司
サーフィン楽しい17歳。作戦は特になかったって。勝ち負けあるコンペでも楽しくやることが大切。それを実践したご褒美かな。おめでとう!
大野修聖
今大会も無類の強さで決勝へ。応援団も半端ない。地元だからということではなく、それは人格者でもあるから。準優勝おめでとう!
川又海徳
新しいスポンサーのナビゲーターサーフボードで働いているという海徳。今大会でついに目覚めたか。これはフロックではないよ。戦い方を覚えたことで、これからの活躍に期待。
敢闘賞の堀越力。ファイナル進出を目前に惜しくもセミファイナルで敗退。
JPSAショートボード第2戦「伊豆下田CHAMPION PRO Presented by LesPros entertainment」
男子
優勝:西優司
2位:大野修聖
3位:脇田泰地
4位:大澤伸幸
女子
優勝:野中美波
2位:都筑有夢路
3位:橋本恋
4位:庵原美穂
敢闘賞
男子:堀越力
女子:川合美乃里
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