ASP4スターVANSプロでダンフィ優勝。新井洋人が4位入賞。ジュニアでは喜納海人が優勝。

ASP4スターVANSプロでダンフィ優勝。新井洋人が4位入賞。ジュニアでは喜納海人が優勝。 


新井洋人が4スターイベントのファイナリストとなる。

 

ヴァージニアビーチ、ヴァージニア、アメリカ(2014年8月24日日曜日):スモールコンディションのなか、アメリカ東海岸のヴァージニアビーチで開催されていたASP4スター「VANSプロ」&「VANSプロ・ジュニア」は、ファイナルデイを迎え、強いオンショアでサイズアップ。ウインディでトリッキーなタフコンディションのなか、ASP4スターのラウンド4から再開。ジュニアはセミファイナルから行われ、両ディビジョンのチャンピオンが決定された。

 

ASP4スターVANSプロのラウンド4。新井洋人、仲村拓久未、安井拓海、村上舜が登場。 


 

ヒート 1で、新井洋人と仲村拓久未が同じヒートで、コスタリカのノー・マー・マクゴナグル、元WCTサーファーのナザニエル・カランと対戦。ヒートはスタートからカランが目の覚めるような力強いリエントリー2発で9.00をスコア。バックアップ4.50でヒートスコア13.50でリードする。新井洋人も5.33、4.90をスコアして、ヒートスコア10.23で2位につける。

 

残り時間5分で再びグッドウェイブを掴んだ新井洋人は5.87をスコア。ポジションを固める。思うような波を見つけられない仲村は、残り時間10分を切って、素晴しいカーヴィングを見せるも、クローズセクションでワイプアウト。4.97をスコアするもバックアップを見つけられず4位で敗退。新井洋人がカランに次いで2位で勝ち上がった。

 

安井拓海

 

ヒート3では、安井拓海がトリスタン・ギルボー、ミゲール・トゥデラ、昨年の優勝者であるパトリック・グダスカスと対戦。そのグダスカスがオープニングライドで7.67をスコア。安井拓海はファーストウェイブからアウトサイドでクローズセクションに激しいリエントリーを決めて、リフォームセクションでは素晴しいカーヴィングをミックスさせ7.17をスコア。

 

素晴しいグライドを披露する。フォアハンドのエアリバースで5.43をスコアし再び2位に浮上する安井。そのまま2位のポジションをキープした安井拓海が勝ち上がった。

 

村上舜は、ヒート8でカラニ・デビッド、イアン・クレーン、タナー・グダスカスと対戦。ヒートは開始直後からハワイのカラニ・デビッドが4.33、5.17をスコアしてヒートをリード。村上舜はバックハンドで深いボトムターンとオフザトップのコンビネーション、さらにダブルアップするリップ目がけて激しいリエントリーを決めて、6.17をスコア。2位のポジションをキープする。

 

ヒート終盤にヒュージターンをバックハンドで見せて追い上げるグダスカス。ついに6.53をマークして4位から一気にトップへ。残り時間5分で3位に追い込まれる村上。ニード3.33。充分に逆転可能は数字だ。そして4.93をスコアして逆転に成功する村上は2位でラウンドアップ。

 

 

メンズ4スターのクオーターファイナル。 


 

続けてメンズ4スターのクオーターファイナルがスタート。

 

ヒート1には安井拓海が、マイケル・ダンフィとナサニエル・カラン、クーパー・チャップマンという強豪と対戦した。スローな展開で、ダンフィがローカル・ナレッジを使い1位。安井拓海もロースコアを2本揃えて2位をキープする。ヒート後半まで波を選んでいたカランとチャップマンが逆転。安井拓海は4位と追い込まれる。ニード4.07。

 

残り時間10分を切って、安井拓海がフォアハンドのカーヴィング・コンビネーションで6.00をスコア。再び2位のポジションに返り咲く。終了間際に5.6をスコアするチャップマンが2位へ。安井拓海も1分を切り、再度逆転してラウンドアップを果たした。

 

新井洋人

 

メンズクオーターファイナルのヒート2では、新井洋人がパトリック・グダスカス(USA)、カノア五十嵐(USA)、ネイザン・イエオマンズ(USA)と対戦。スローな展開で、ヒートのハイエストスコア5.67をマークする新井洋人。ネイザンとカノア五十嵐がスコアをまとめてトップへ。

 

新井洋人はバックハンドで素晴しいカーヴィングターンとリエントリーのコンビネーションで7.83をマーク。一気にトップの座を奪う。そして,更にヒート終盤、アウトでビッグリエントリーを決め、インサイドでダブルアップするウォールでカーヴィングもコネクトした新井洋人が8.43をスコア。ポジションを更に固めてトップでラウンドアップした。

 

 

村上舜のヒートは、キアヌ・アシン(HAW)デイヴィッド・シルヴァ(BRA)セス・モニーツ(HAW)。スタートからキアヌ・アシンがオープンングから7,83をマーク。デイヴィッド・シルバが2ウェイブを揃えてトップ。村上は思うような波を掴めずに4位で後半戦へ。再びtポイントをマークしたキアヌは15.33のヒートとスコアでトップを奪う。シルバがバックハンドの激しいリエントリーで7.60をスコアして2位のポジションをキープ。勢いに乗るキアヌは残り時間10分を切り、エアリバースで9.00をスコア。リズムを掴めない村上はここで敗退となった。

 

 

ジュニアのセミファイナルを勝ち上がった喜納 


 

ジュニアのセミファイナルに勝ち上がった喜納海人は、クーパー・チャップマン、ジョシュア・バーク、パーカー・コフィンと対戦。ビッグセットを掴んで、6.00をスコアしてヒートをスタートする。さらにソリッドな6.83をマークして、ヒートスコア12.83でヒートをリードする喜納海人は3本目の6ポイントをマーク。好調にバックアップを塗り替えて、ヒートスコア13.36としてポジションを固める。

 

ヒート終盤、チャップマンは、ビッグなレイバック・スナップを見せて、6.67をスコア。ついに喜納海人を捕らえる。2位となる喜納海人。チャップマンは何とその後にパーフェクト10マーク。2位以下の選手をコンビネーションに追い込む。それでも喜納海人は、意地を見せて2位でファイナル進出を決めた。

 

 

メンズのセミファイナルヒート1で新井洋人がファイナル進出。 


 

 

メンズのセミファイナルヒート1では、新井洋人、安井拓海がパトリック・グダスカスとマイケル・ダンフィと対戦。安井拓海は5.53に続き4.70をスコアして、ヒート前半をリードした。新井洋人はファースウェイブの4.87から波を掴めない。ヒート後半にパットが6.33をマークしトップへ。安井は2位、新井洋人は3位で残り時間は10分。しかし,4位だったダンフィが5.57をスコアすると2位へ浮上。安井が3位,新井4位を強いられる。しかし,そこから新井洋人の神がかった反撃を開始。なんと6.20、6.50を続けてスコアした新井洋人は2位に浮上。そしてファイナルへ勝ち上がった。

 

 

プロジュニアで喜納海人が優勝 


 

ジュニアのファイナルは、日本でも活躍するハワイの喜納海人が、ビクター・ベルナルド(BRA)、ルーク・ゴードン(USA)、クーパー・チャップマン(AUS)と対戦。喜納海人が7.17をスコアしてリード。チャップマンも6.17をマークしてい2位につける。しかし,その後にチャップマンが8.00をスコアしてトップを奪う。ファイナルはこのふたりの一騎打ちの様相となる。

 

じっくり波を待った喜納海人は,ヒート中盤にアウトでブレイクするビッグセットをゲット。ファーストマニューバーでクリティカルセクションへのビッグリエントリーをメイク。さらにインサイドまでカーヴィングでコネクトし,何とエクセレントの9.50をマーク。これで完全にファイナルをリード。ファイナルまで物凄いパフォーマンスを見せていた優勝候補だったビクター・ベルナルドは全く精彩を欠き、ゴードンとともにコンビネーション。そのままファイナルにピークを持って来た喜納海人が嬉しいメジャー優勝を手に入れた。

 

 

4スターのメンズファイナルは、新井洋人(JPN) 


 

4スターのメンズファイナルは、新井洋人(JPN)が、マイケル・ダンフィ(USA)、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)、ルーク・デイヴィス(USA)と対戦した。スタートから4.17をスコアした新井洋人。じっくり波を待って掴んだ波で5.37をスコア。7ポイントライドを決めたルーク・デイヴィスが僅かにリード。ブラジリアン・グーフィーフッターのシルヴァがバックハンドでチャージして2位につける。縦横無尽にターンを繰り出し,チャージを繰り返す新井だが4位を強いられる。

 

ヒート後半に入り,8.93をスコアしたダンフィだが、バックアップが低いために3位のまま。ヒート終盤にブラジリアンのシルヴァが7ポイントを2本目を揃えてトップへ躍り出る。ルークは2位。そして、ロコボーイのマイケル・ダンフィが終了間際に、ブローテールのビッグスラッシュとかヴィングのコンビネーションで,8.57をスコアして大逆転でトップへ。ルーク・デイヴィスもフォアハンドでダブルアップするセクションに当て込むリエントリーを見せるも、新井洋人ともにコンビネーションに追い込まれる。そのまま,多くのギャラリーを味方に付けたロコボーイのマイケル・ダンフィが見事な大逆転勝利を手に入れた。

 

今回大活躍のジャパニーズサーファーたち。

 

 

今回大活躍のジャパニーズサーファーたち。昨年の大橋海人と大原洋人の活躍に匹敵するものとなり、特にファイナルまで駒を進めた新井洋人は、ファイナルデイでは世界にジャパニーズ・コンペティターとしての素晴しいパフォーマンスをアピール。優勝候補の一人として注目され、ラウンドアップを続けた。ファイナルでは思うような波を掴めず4位となったが、次ぎに繋がる素晴しい結果を手に入れ、ランキング・ポイント492ポイントと賞金$ 3,500を獲得した。

 

また今回は、カリフォルニア在住の日本人『小林桂』KEI KOBAYASHIも大健闘。15歳の小林はジュニアのセミファイナルまで勝ち上がった。小林桂はサーフィンアメリカ・プライム・イベントのアンダー18で優勝するなど、アメリカでも頭角を現し、今後の活躍が期待されている。

 

8月26日から31 日でスペインのパンティンで行われるASP3スターイベントパンティン・クラシック・ガリシア・プロ」に出場。今回は、ヴァージニアで活躍した新井洋人、仲村拓久未、田中海周、喜納海人に加え、ヨーロッパで待つ大原洋人も参戦。また、ASPウイメンズ6スター「パンティン・クラシック・ガリシア・プロ」 も同時開催され、野呂玲花、大村奈央、武知実波、水野亜彩子、北澤麗奈、須田那月、前田マヒナが出場予定。

 

世界を目指しチャージを続ける彼らの活躍を期待しエールを送り続けたい! 頑張れ!日本!

 

ASP4スターVANSプロ結果

優勝:マイケル・ダンフィ(USA)17.50p,Win by 2.40
第2位:デイヴィッド・シルヴァ(BRA)15.10p, Needs 9.57
第3位:ルーク・デイヴィス(USA)13.87p, Comb. 17.51
第4位:新井洋人(JPN)12.20p, Comb. 17.51

 

ASPVANSプロジュニア結果

優勝:喜納海人(HAW)16.67
第2位:クーパー・チャップマン(AUS)14.17
第3位:ルーク・ゴードン(USA)10.70
第4位:ビクター・ベルナルド(BRA)5.74

 

関連記事:

ASP4スターVANSプロで新井、仲村、安井、村上がR4進出。喜納海人がジュニアでSF進出。

4スターVANSプロはスモールコンディションでラウンド2が終了。田中海周と 安井拓海がR3へ。

ASP-VANSプロ・ジュニアで新井洋人、仲村拓久未、喜納海人がラウンド3進出

ASP4スターVANSプロ&VANSプロ・ジュニアは8/18からスタート。10名のサムライ参戦。

 

 

オフィシャルサイト

http://sites.vans.com/eventsites/ecsc/

ヒートアナライザーで見逃したヒートもチェック出来る。

http://sites.vans.com/eventsites/ecsc/ecsc-heats/