フィリピン・バレル、サバンビーチ(2025年11月21日金曜日) –ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイングシリーズ(QS)4000およびロングボードクオリファイングシリーズ(LQS)イベント「バレアー・インターナショナル・プロ」5日目、男女LQSファイナリスト、女子QSベスト4が決定した。
本日は、女子のロングボード・セミファイナルからスタート。H1では日本の田岡なつみがラウニオンのマラ・ロペスと対戦。6.00と5.70を揃えた田岡なつみがファイナル進出を決めた。H2では井上桜が見事ラウンドアップ。
明日のファイナルは日本人対決が決定となった。
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女子QSクオーターファイナルのH1では川瀬心那と 脇田紗良が対戦。潮が引いてレフトの波がポテンシャルのあるコンディションとなり、川瀬がフォアハンドの2ターンコンボで5.00をスコアしてリード。
脇田もバックハンドの縦へのアプローチで5.60をスコアして反撃する。ヒート終盤に脇田はバックアップを4.25とするも、今回好調な川瀬が更に5.75でリードを広げて勝利を決め、セミファイナル進出を決めた。

「波にどこで乗れば良いか見失ってしまっていたので、待ったら余計に分からなくなるポイントだなと思って、できるだけ何でも良いから乗って、その中で5点とかのスコアを作れるようにイメージしながら行きました。」と川瀬が試合を振り返って言った。
H2では松岡亜音 と 都築虹帆が対戦。ヒートはスタートからデッドヒートの展開。レフトの波を松岡はフォアハンドで、都築はバックハンドで激しく攻めた。ヒート前半は松岡が僅かにリード。
後半に入っても松岡が5.75をスコア。続けてワンターンでバックアップを4.70まで伸ばして、リードを広げる。都築も最後にクリティカルなバックハンドで5.20をスコアするも逆転ならず。松岡が勝利を決めた。
その後オンホールドとなり、オンショアが強まりサイズアップして試合が再開。H3では池田美来 と 松田詩野が対戦となった。松田はファーストライドでフォアハンドのワンビングターンをメイク。5.25をスコアしてヒートを開始。
バックハンドでバックアップを見つけてヒートをリードする。ヒート終盤にはクローズセクションでソリッドなターンをメイク。松田が4.85をスコアしてリードを広げてセミファイナルへ勝ち進んだ。

試合がオンホールドの間にメディテーションをしているようでしたねと尋ねられると松田は「このヒートは私にとって重要なイベントなので集中していましたが、波がとても楽しく、人々がとても親切なので、ここで楽しもうと努めました。」と答えた。
松田:「最近良い成績を収めていないので、ここで良い成績を収めたいと思っています。でも自分自身も楽しみたいと思っています。」
海の中にいて良い成績が必要なとき、どうやって冷静さを保ちますか?自分に何を言い聞かせますか?
松田:「海の中にいるときは、結果のことは考えず、ただ波のことだけを考えています。」
池田美来は本当に良い選手ですが、あなたたちは過去に対戦したことがあります、ついに勝利を手に入れましたね。どんな気分ですか?
松田:「本当に良い気分です。美来は本当に良い選手なので、大変なヒートになることはわかっていましたし、コンディションは1日を通して少し変化したので、勝ち上がれて、とても興奮しています。」
今回は誰と一緒に旅行していますか?そしてここにいるのは誰ですか?
松田:「母と一緒にいます。私たちはこの美しい場所を楽しんでいます。応援ありがとうございます。難しいコンディションだったんですけど、勝ち上がれて明日のファイナルデーに繋げることができてすごく嬉しいです。明日も頑張るので応援よろしくお願いします。 」
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H4では鈴木莉珠 と 野中美波が対戦。鈴木が5.50をスタートからスコアして好スタートを切る。後半に入り野中はニード7.10と完全に追い込まれていた。しかしの中はレフトの波を掴み、バックハンドで大きなスプレーをあげるビッグターンを3発メイクして6.50をスコア。
更に野中はヒート終盤にビッグセットを掴み5.00をスコアして大逆転。鈴木はニード6.01と追い込まれた。鈴木は最後にビッグリエントリーを決めたが5.25と僅かに逆転ならず。野中がセミファイナル進出を決めた。
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男子クオーターファイナルでは、H1で西 優司 と 金沢 太規が対戦。今大会ではエクセレントを含むハイスコアを叩き出す西優司がスタートから6.00と4.00をスコア。ヒートをリード。
ヒート後半にレイバックスラッシュをメイクするなど追い上げてきた金沢だったが、西優司はバックハンドでフィンフリーのリエントリーをメイクし、8.75というエクセレントをスコア。リードを広げてセミファイナルへ勝ち上がった。
H2では稲葉玲王 が ディラン・ウィルコクセンと対戦。稲葉はヒート前半にフォアハンドで高速でクリティカルな2ターンコンボをメイク。6.25をスコアしてヒートをコントロールした。
スコールのため一時中断となるアクシデントもあったが、稲葉が見事セミファイナル進出を決めた。
本日はここまでで試合は中断。明日のファイナルデイはH3の新井洋人 vs ダニー・ウィディアント。H4の山中 海輝 vs 小林桂からスタートする。
QS女子セミファイナル
H1川瀬心那 vs 松岡亜音
H2松田詩野 vs 野中美波
QS男子セミファイナル
H1西優司 vs 稲葉玲王
H2
LQS女子ファイナル
田岡なつみ vs 井上桜
WSL ASIAのQS大会予定
11/26-30 ウエストパプア / マノクワリ
QS 2000「Manokwari Pro Pro Junior(2025年ジュニア最終戦)」
12/11-17 中国海南島 / 万寧市日月湾
QS 4000「WSL International Wanning Corona Cero Pro Pro Junior」
ゴールドコースト・オープンQS4000(オーストラリア・クイーンズランド州バーレーヘッズにて2026年2月18日~22日開催)のエントリー受付を開始したことをWSLが発表した。
本大会はアジアおよびオーストラリア/オセアニアのデュアル公認大会となる。すでに数名の日本人選手がエントリーしている。
Wanning Pro Juniorは、来年度の2026年アジア・ジュニア・ランキングにカウントされる大会となります。マノクワリ・プロジュニアが、2025年ジュニアシリーズ・ランキングにカウントされる最終大会となります。
2025年バレアー・インターナショナル・プロは、2025年11月17日から23日までサバンビーチで開催される。詳細情報や結果については、www.WorldSurfLeague.com を参照するか、無料のWSLアプリをダウンロードすること。




