
ウジュン・ボチュール、南スマトラ/インドネシア(2025年6月16日(月) –ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)6,000 クルイ・プロ大会7日目は、ウジュン・ボチュールのリーフに6~8フィートのクリーンな波がブレイクする素晴らしいサーフィンの1日となった。
男子ラウンドオブ64のヒート後、女子ラウンドオブ32、そして男子ラウンドオブ32のオープニングヒートが行われ、選手たちは素晴らしいコンディションを満喫した。
一日中、長くパワフルなライディングが繰り広げられ、サーファーたちは、この重要なリージョナルのQSイベントで大きなスコアを獲得し、プログレッションを確保するチャンスを最大限に活用して、パフォーマンスの限界に挑戦した。

ジギー・アロハ・マッケンジー(AUS)は、女子ラウンドオブ32で、10点満点中9.17という、女子イベントでこれまでの最高スコアとなる、ほぼパーフェクトなシングルウェイブ・スコアを記録し、会場を沸かせた。
オーストラリア出身のナチュラル・フッターである彼女は、スピード、パワー、そして正確さを兼ね備えたサーフィンで、ウジュン・ボチュールの長いウォールを攻め、スタートからフィニッシュまで、シームレスなカービングとクリティカルなターンを次々と決め、思い通りに波を乗りこなした。
オーバーヘッドの波での彼女の自信に満ちたパフォーマンスは、他の選手たちに明確なメッセージを送るとともに、ファイナルデーに向けて彼女をトップ候補の座にしっかりと固定した。

クルイ・プロとプロジュニアのチャンピオンである池田美来(JPN)は、ウジュン・ボチュールで再びその実力を証明し、ラウンドオブ16進出を決定した。池田は、7点台のスコアを2回記録し、パワフルな波の中でスムーズなレールワークと自信に満ちたウェイブセレクションを披露した。
クルイのラインナップに精通していることを存分に発揮し、スタートからフィニッシュまで落ち着いてコントロールし、2連覇に向けて順調なスタートを切った。

オーストラリアのジャリー・ストークスは、スタートの遅れを克服し、ラウンドオブ32のヒートでパワフルなフィニッシュを見せて勝利を収めた。
コンディションが変化し続ける中、ストークスはフォアハンドで鋭くコントロールされたターンを次々と繰り出した。
その力強いフィニッシュは、プレッシャーの下でも冷静さを失わない彼女の強さを際立たせ、ラウンドオブ16進出に向けて大きな脅威となった。

ウィンター・ヴィンセント(AUS)は、男子ラウンドオブ32をスタイリッシュにキックオフし、落ち着きのある堂々としたパフォーマンスで最初のヒートを制した。
ヴィンセントは、滑らかでスタイリッシュなレールワークと圧倒的なパワーを融合させ、エクセレントな8.17と6.93のスコアを記録した。ヴィンセントの滑らかなカービングとシームレスなトランジションは、ウジュン・ボチュールの長いレフトのリズムと完璧に調和し、ハイパフォーマンスなサーフィンの1日の幕開けを飾った。
男子ラウンドオブ64のジャパンチーム






本日は男子ラウンドオブ64のH8からスタート。H10金沢呂偉、H11須田喬士郎、H12大音凛太、小濃来波、増田来希、H15でイエロージャージの渡邉壱孔、田中透生、H16森友二が登場。
金沢呂偉、増田来希が1位で、須田喬士郎、森友二が2位で勝ち上がった。
「インサイドの波を狙っていて、2、3発でいいからフィニッシュを大きく決めようと思っていました」と増田が言った。
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女子ラウンドオブ32のジャパンチーム


女子ラウンドオブ32では、H1鈴木莉珠、H3池田美来、H4清水ひなた、中塩佳那、H5松岡亜音、H6野中美波、脇田紗良、H7松田詩野、馬庭彩が登場。

鈴木莉珠は、スーチー・ヤンに次いで2位でラウンドアップ、池田美来はレイラに・マクゴナグルにリードされながらも、7.33をスコアして2位のポジションをキープ。
そしてラストウェイブでクリティカルなバックハンドターンを何発も決めた池田は7.87をスコアし逆転。トップでラウンドオブ16へ勝ち上がった。
「最初に5点ぐらいのスコアを出せる波に乗ってから、そこから良い波に乗るという作戦だったんですけど、スタートダッシュが遅れちゃって、そこが駄目でした。」と池田が語った。
「カーブで繋いで張ってきたセクションでリップするというイメージがあったんですが、最後の波もラストセクションで転けてしまって痛かったです。明日もいい波だと思うので楽しんで自分のサーフィンを見せます。」
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H4の中塩佳那は終盤トップに躍り出るも、最後に逆転されて2位でラウンドアップ。H5では2023年のQS優勝者である松岡亜音は、スタートからヒートのハイエスト6.50をスコア。スローなヒートだったがベスト2を揃えて見事1位で勝ち上がった。


「ここ数日波が小さくて、やっと波が上がって自分の出番が来ました。スローなヒートで2本しか乗ってないですけど、なんとかラウンドアップできたので、この調子で次のラウンドも頑張ります。」と松岡が語った。
H6では野中美波、脇田紗良という日本のトップで活躍する二人がまさかの敗退。
H7松田詩野、馬庭彩が登場。松田は綺麗に長くブレイクする波を選び、フローとコミットメントのあるライディングで5.67をスコアしてトップに。セカンドウェイブではクローズセクションで激しいリエントリーをメイク。6.67をスコアしてヒートをリードしていく。
ヒート終盤にハードにチャージするジャーリ・ストークスに逆転されて2位となるも松田詩野はラウンドオブ16へ勝ち上がった。

男子ラウンドオブ32はストームの影響で急遽H4までで終了。
H1安室丈、H2山中海輝、矢作紋乃丞は惜しくも敗退。
明日はH5金沢呂偉、須田喬士郎、H6増田来希、H7森友二が登場する。
女子では、松田詩野、中塩佳那、池田美来、松岡亜音、鈴木莉珠が女子QSベスト16進出。H1中塩佳那、H2池田美来、鈴木莉珠、H3松田詩野、松岡亜音。
明日がいよいよ最終日。ネクストコールは、現地時間で6月17日(火)午前6時。
2025 クルイ・プロ QS 6,000 は、2025年6月11日から17日まで、ウジュン・ボチュールで開催される。詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。