
写真&リポート:@deltaforcesurf
3月22日(土)千葉県一宮町の中央公民館で一宮町教育委員会主催の稲葉玲王のパネルトーク『波に乗れ!!』が開催された。
主催者挨拶として、一宮町教育委員会 竹之内教育長、来賓挨拶として一宮町 馬淵町長の挨拶の後、稲葉玲王選手、JOCナショナルコーチ田中 樹、JOCナショナルコーチ田中英義が登壇した。
田中英義コーチが司会を務め、サーフィンを始めたきっかけや幼少期のエピソードの質問からパネルトークは始まった。
オリンピック会場のチョープーの質問になると会場に来ていた次世代を担うキッズやジュニアは食い入るように耳を傾けた。
パリから遠く離れた場所での開催のためオリンピック感が全く無く、対戦相手がCT選手という格上のため適度な緊張で挑めた反面、稲葉玲王自身も初めてのオリンピックでモチベーションの持って行き方が難しかった。
田中 樹コーチも『普段と違いヒート前の20分しか波チェックができなかった。グーフィーフッターの稲葉玲王は奥から攻めることが出来るから有利だったが、サイズアップ予報の波が上がりきる前のヒートだったため2インチ短い板をチョイスさせてしまい結果パーリングしてしまった。』などここでしか聞けない話を多数聞くことができた。

地元のキッズから稲葉玲王への『メンタルを強くするにはどうしたら良いか?』の質問に『自分が安心できない、慣れない環境に自分を持っていく』
『普段はどんな練習をしているか?』の質問に『海で勝手に知らない人とイメージでヒートをやってみる』など想像もつかない返答をしてくれみんな驚いていた。
キッズやジュニアを対象としたジャンケン大会では、まもなく発売の稲葉玲王の自伝『波をつかめ、夢をつかめ』も景品として用意された。
サーファーだけではなく地元の方も多く集まった今回のパネルトーク。一宮町が目指している世界サーフィン保護区の設定。地元の年配のかたが『海を大切に愛してください』の言葉は心に響いた。
稲葉玲王『夢や目標を持ってあきらめないで、俺も頑張るので一緒に日本から勝ちにいきましょう』
田中樹『一宮町から2人のオリンピック選手が出ました。誰にでもチャンスがあることを忘れないでください』
この2人の素晴らしい挨拶で会は幕を閉じた。