岩見天獅がセミファイナル進出。QS5000シャルガオ・インターナショナル・サーフィン・カップ大会6日

岩見天獅

クラウド9、フィリピン、シャルガオ(2024年10月30日水曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)シャルガオ・インターナショナル・サーフィン・カップQS 5000は大会6日目。

 

本日も波は続き、終日バレル祭りが繰り広げられ、クリーンな4~6フィートのスウェルが押し寄せるクラウド9のパーフェクトなピークで見応え十分な激戦を繰り広げた。

 

女子セミファイナルの4つの出場枠は、アジア地域のサーファーたちによる強力なチャレンジにもかかわらず、すべてオーストラリア勢が獲得。男子では、日本の岩見天獅(JPN)とジョン・マーク・トコン(PHL)が地元の期待を背負い、オスカー・ベリー(AUS)とザビエル・ハックステーブル(AUS)の挑戦に立ち向かう。

 

 

日本男子、最後の砦となった岩見天獅は、QF-H1に登場。オーストラリアのカイヤン・ファルビーと対戦した。じっくりと波を待った岩見はチューブライドでヒートを開始。

 

岩見天獅 Credit: WSL / Matt Dunbar
岩見天獅 Credit: WSL / Matt Dunbar
岩見天獅 Credit: WSL / Matt Dunbar
岩見天獅 Credit: WSL / Matt Dunbar
岩見天獅 Credit: WSL / Matt Dunbar

 

6.17をスコアして逆転に成功すると、さらに深いチューブをメイクし6.23をスコア。大きくリードを取る。ニードスコアがエクセレントと追い込まれたファルビーは、リスキーなチューブライドを試みるもメイクできず。

 

岩見がキャリア初となるQS5000でセミファイナル進出を決めた。岩見はセミファイナルでオスカー・ベリーと対戦する。

 

 

「とにかく勝ててうれしいです。」と岩見が言った。「コンディションはかなり難しくて、サイドオンショアが吹いているので、チューブの中でも水が落ちてきて、フェイスもガタガタしています。朝の練習でも1本もチューブを決められなくて、やばいと思っていたんですけど、試合中はフォームボールにやられないようにして、姿勢低くして出てこようと努力していました。

 

今回は両親が一緒で力になってます。またフィリピンのパパのような存在のフィルマー(アリパヨ)がキャディをしてくれているので、いい状態で試合に臨めています」

 

 

脇田紗良 Credit: WSL / Matt Dunbar

 

ようやく再開となった女子ラウドオブ16では、H2で脇田紗良、中塩佳那が登場。脇田がトップを維持していたが、3位のチャーリー・ヘイトリーが最後に大逆転でトップに上がり、脇田2位でラウンドアップ。中塩佳那は惜しくも3位で敗退となった。

 

松岡亜音
松田詩野 Credit: WSL / Matt Dunbar

 

 

H3で松岡亜音、都築虹帆、松田詩野が優勝候補のシエラ・カーと対戦し、シエラ・カーが圧倒。2位争いは松田詩野がリードしたが、4位だった松岡が爆弾セットを掴み、2ターンコンボをメイクし、6.03をスコア。シエラに喰らい付き2位で勝ち上がった。

 

H4では馬庭彩、佐藤李が、ミラ・ブラウン、ココ・ケアンズといったオーストラリアの新星と対戦。ミラ・ブラウンが頭一つ抜け、ココと佐藤の2位争いとなったが、佐藤李が激しい戦いに競り勝ち2位でクオーター進出を決めた。

 

脇田紗良

 

女子のクオーターではH1で脇田紗良ホリー・ウイリアムズと対戦。脇田は4.50をスコアするもパワーハウスのウィリアムズが大きなスプレーをあげて2本の5点台をスコアしてヒートをリード。脇田も4.63で応戦しトップスコアを5.67まで上げるも逆転ならず。今大会は5位でフィニッシュ。

 

H3で佐藤李シエラ・カーと対戦。優勝候補のシエラはクオーターファイナルでも圧倒的なパフォーマンスで8.17と7.17というエクセレントを含む高得点を叩き出し、佐藤をコンビネーションに追い込む。

 

佐藤李
佐藤李  Credit: WSL / Matt Dunbar

 

佐藤はラストでビッグターン4発を決めるナイスライドで6.43をスコアするなど、チャージを見せるも惜しくもここで敗退。今大会5位でフィニッシュとなった。

 

松岡亜音
松岡亜音  Credit: WSL / Matt Dunbar

 

H4では松岡亜音が16歳のミラ・ブラウンと対戦。ヒートは潮が上げてチューブセクションが消えた。波数も減りスローな展開の中でもブラウンはスコアを揃えてヒートをリード。

後半に入り、松岡は磨きをかけたバックハンドでパワーを爆発。5.50をスコアして逆転する。終盤に入りブラウンが6.00をスコアして再びトップに。

 

松岡は残り時間5分で再び爆弾セットにレイト気味にテイクオフ。縦に上がる鋭いオフザトップで大きなスプレーをあげる。その後もターンをコンビネーションさせ6.83というヒートベストをマーク。

 

しかし最後の最後まで激しいバトルが繰り広げられ、ブラウンが6.40で再び逆転。しかし松岡も終了間際に波をキャッチ。ニード5.57で逆転かと思ったが、スコアは5.23と僅かに届かず。

 

昨年のチャンピオンは惜しくもここで敗退となった。今大会は5位。敗退となったが素晴らしいヒートだった。

 

男子セミファナルヒート

女子セミファナルヒート

 

明日は、フィリピンでは諸聖人の日であるため競技は行われません。

亡くなった愛する人々を偲ぶ日であり、フィリピンではとても大きな伝統行事です。宗教的な祝日なので、明日はコンペティションを行うことができません。ネクストコールは、現地時間11月2日(土)午前6時30分(PHT)となります。

 

2024年シャルガオ・インターナショナル・サーフィン・カップ QS 5000は、2024年10月26日から11月4日までフィリピンのクラウド9で開催される。

 

詳細情報やイベントのライブ観戦については、WorldSurfLeague.comにアクセスするか、無料のWSLアプリをダウンロードしてほしい。

 

 

オフィシャルサイト:Siargao International Surfing Cup

Cloud 9, Siargao Island, Philippines

イベント期間は2024年10月26日から11月4日まで