フランス領ポリネシア、チョープー – 2024年7月29日 フランス領ポリネシアの南太平洋に浮かぶタヒチ島で開催されている、サーフィンの2度目のオリンピック競技大会が本日もオン。
大会3日目は、男子ラウンド3から開始され、女子のラウンド3へと続いて行われる予定。スウェルは昨日から一気にサイズアップ。ヒートが進むに連れて、どんどんコンディションは上向き、エクセレントが連発するヒストリカルなヒートが繰り広げられる。
そんな中で五十嵐カノアが登場。H5で世界チャンピオンのガブリエル・メディーナと対戦。メディーナとカノアは東京オリンピックの男子準決勝で対戦し、カノアが逆転勝利を決めた因縁の対決。
しかしメディーナは、このチョープーでは優勝経験のある強者だ。
メディーナはセカンドウェイブで物凄いポジションから底ボレするセットにテイクオフ。物凄いディープなバレルライドをメイクし、2人のジャッジが満点をつける9.90をスコア。バックアップも7.50として、カノアをコンビネーションに追い込む。
カノアはモンスターウェイブにチャージするもスコアを伸ばせない。メディーナは水を得た魚のように次々と波を掴み、スコアを上げていく。カノアはその後、ライディングを重ねるも、スコアを上げられず。惜しくもここで敗退。9位で2度目のオリンピックを終えた。
コナー・オレアリーは、H8でオーストラリアのイーサン・ユーイングと対戦。この頃になるとサイドオンショアの風が強まり、それまでの極上チューブが激減。天候までも悪化する。
ヒートはユーサンが高速バレルライドで5.50をスコア。難しいコンディションになる中でコナーも、チューブになる波を見つけ出し、ディープなポジションからバレルをメイクし、エクセレントの8.00をスコア。ヒートをリードする。
しかしヒート終盤に入り、ユーイングが再びディープなバレルライドを披露。8.67のヒートベストのエクセレントをマーク。コナーを逆転してトップに躍り出る。
残り時間5分を切り、コナーのニードスコアは6.18。ラストウェイブでモンスターウェイブにチャージするもメイク出来ず。
コナーもカノアとともにラウンド3で惜しくも敗退となった。これで稲葉玲王が日本男子最後の砦となった。稲葉玲王は、準々決勝で、ペルーのアロソン・コレアと対戦する。
男子終了後に予定されていた松田詩野のヒートだったが、女子のラウンド3はコンディション悪化のため明日以降に順延。試合が再開となれば松田は H5でナディア・エロスターべと対戦する。