ソレイユ・エリコとテイラー・ジェンセンがBioglan Bells Beach Longboard Classicで優勝。田岡なつみが準優勝

ファイナリスト © WSL / Cait Miers 

ベルズ・ビーチ、ビクトリア、オーストラリア(2024年7月21日日曜日)-ソレイユ・エリコ (USA)と テイラー・ジェンセン (USA)は、2024年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)ロングボード・ツアー(LT)の第1戦、バイオグラン・ベルズ・ビーチ・ロングボード・クラシックで優勝した。

ベルズ・ビーチは、3~4フィートのスーパークリーンなパンピング・ウェイブで期間中のベスト・デーとなった。

 

ソレイユ・エリコ、ベルズ・ビーチで連覇を達成

ソレイユ・エリコ(USA) © WSL / Cait Miers

 

3度のWSLワールド・ロングボード・チャンピオンに輝いたソレイユ・エリコ(USA)は、昨年ロングボード・ツアー初となったこのイベントで優勝を果たし、優勝候補の一人として今回もBioglan Bells Beach Longboard Classicに乗り込んだ。

このスタイリッシュなカリフォルニアのエリコは、セミファイナルで17.40のヒートトータルとパーフェクトに近い9.50のシングルライディングを披露し、イベントを通して最も高いウェイブ・スコアと2ウェイブトータルを記録した。

 

ソレイユ・エリコ(USA) © WSL / Cait Miers

 

「また優勝できて本当に気分がいいですね」と語ったエリコ。「今日は一生忘れられない日になるでしょう。一日中、とても穏やかな気分でした。風が穏やかで潮が満ちている時のマリブってこんな感じだなって思っていました。波が故郷を思い出させてくれました。すべてがうまくいって本当にうれしいです」。

 

 

ファイナルでエリコは、ロングボードツアーファイナル初出場となる日本の田岡なつみ(JPN)と対戦した。2人は一進一退の攻防を繰り広げ、エリコが8.00ポイントのライディングで優位に立った。

残り数分となったところで、エリコはセットを見つけて、ポケットでカーヴィングを決め、複数のセクションで長いハングテンを決めた。

エリコはこのイベントで2番目に高い9.33をスコアし、田岡をコンビネーション・シチュエーションに追い込んでエリコがベルズ・ビーチで2度目の優勝を飾った。

 

ソレイユ・エリコ(USA)と田岡なつみ © WSL / Cait Miers

 

「私の周りにいるサポートクルーに恵まれて、本当にラッキーです。」とエリコが続けた。CJ・ネルソンは最高だし、父も母も素晴らしい。この旅に一緒に来てくれたすべての人に感謝したいです。クレイジーな旅だけど、こんな日があるから、その価値があるのよ。このままサーフィンを続けていくことが本当に楽しみです。」

 

 

テイラー・ジェンセン、心に残る勝利を飾る

 

テイラー・ジェンセン(USA)© WSL / Cait Miers

 

3度のWSLワールド・ロングボード・チャンピオンに輝いたテイラー・ジェンセン(USA)が、彼のキャリアの中で最も記憶に残る優勝を飾った。義理の父であり、同じく世界チャンピオンのナット・ヤングと共に、この象徴的な場所での優勝者リストに加わったのだ。

 

テイラー・ジェンセン(USA)© WSL / Cait Miers

 

「ここ数週間、家にあるベルズのトロフィーを見て、自分のベルズボウルを持って帰りたいと考えていました。」と語ったジェンセン。

「そして今、手に入れることができたので、本当にうれしいです。歴史ある素晴らしい場所なので、ここに来て試合をすることは本当に特別なことですが、優勝することも素晴らしいことです。昨年は準決勝で敗れ、それ以来肩に力が入っていたので、この優勝は本当に特別です。ここで勝てたのは本当にうれしいです」。

 

ファイナルでは、ロングボードツアーのベテラン、ジェンセンがハワイのヤングスター、ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)と対戦。

ヴァン・ホーエンシュタインが序盤にリードを奪うと、ジェンセンはロング・ノーズライドとパワフルなカーヴで8.33をスコア。

その後ヴァン・ホーエンシュタインは反撃に転じ、パーフェクトなシェイプのセット波を見つけると、長くクリティカルなセクションをノーズライドで走り抜け、最後はタイトなターンとクローズアウトのリバウンドで9.33をマークしてリード。

残り時間僅か2分、ジェンセンはミディアムセットでプライオリティを使い、そのままノーズでハングテンを決めると、岸までアップダウンを繰り返しながらカービングし、またもエクセレントスコアをマークし、2ウェイブ・トータルをスコアして16.40でヒートを終了。

それから1分後、ヴァン・ホーエンシュタインはスコアが必要なセットでテイクオフし、思い切り良いサーフィンを見せたが、プッシュし切れず、スコアは足りず、ジェンセンが勝利を決めた。

 

「このようなヒートこそ、最後までもつれ込み、誰もが楽しめるショーになるのです」。とジェンセンは続けた。「ジョニーと一進一退の攻防を繰り広げるのは素晴らしい。彼はとても才能があり、すぐに世界タイトルを獲得するでしょう。だから、パーフェクトな波のここベルズで彼に勝てたことは夢のようです。」

 

 

田岡なつみとジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタインが準優勝

田岡なつみ © WSL / Nic Phillips

 

優勝こそ逃したものの、田岡なつみ(JPN)にとっては大成功のイベントとなり、ファイナルデイでもイベント最高のヒートトータルを記録し、キャリア最大の結果を残した。田岡は今大会で世界2位となり、初の世界タイトルをかけて第2戦が行われるカリフォルニアに向かう。

 

田岡なつみ © WSL / Nic Phillips
田岡なつみ © WSL / Cait Miers

 

「ファイナル進出は私の夢だったので、夢が叶いました。」と田岡が言った。「ファイナルではベストパフォーマンスとはいきませんでしたが、ここ数日の自分のサーフィンには満足しています。ベルズ・ビーチに来て10日間、たくさんの良い波に恵まれました。素晴らしい場所で、素晴らしい時間を過ごすことができました。」

 

【速報!】田岡なつみがキャリア初のLTファイナル進出を果たし準優勝。Bioglan Bells Beach Longboard Classic最終日

 

ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)© WSL / Nic Phillips

 

ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)は、ノーズでのスタイルと冷静さ、トランジションでのパワフルなカーヴで、イベント中最も高いシングル・ウェイブ・スコアを獲得。

ファイナルでのヴァン・ホーエンシュタインの9.33は、イベント全体を通して最も高いシングルライド・スコアとなった。今年の後半にエルサルバドルで開催されるロングボード・ツアー・ファイナルズへの出場権を決定的なものとするために、今日の2位は彼にとって過去最高の成績となった。

 

「ここベルズでは素晴らしい1週間でした。「この波は超楽しいし、今週はコンディションがトリッキーな時もあったけど、今日は素晴らしかった。今週は常に気を引き締めて、ここまで来れたことに興奮しています。」

 

 

バイオグラン・ベルズ・ビーチ・ロングボード・クラシック男子ファイナル結果:
優勝:テイラー・ジェンセン(USA)16.40
2位:ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)15.96

バイオグラン・ベルズ・ビーチ・ロングボード・クラシック女子ファイナル結果:
優勝:ソレイユ・エリコ(USA)17.33
2位:田岡なつみ(JPN)12.50

男子セミファイナル結果:
HEAT 1:ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)16.16 DEF. ベン・スキナー(イギリス)15.10
HEAT 2:テイラー・ジェンセン(USA)14.83 DEF. カイ・サラス(HAW)13.00

女子セミファイナル結果
HEAT 1:田岡なつみ(JPN)16.00 DEF. ケリス・カレオパア(HAW)11.16
HEAT 2:ソレイユ・エリコ(USA)17.40 DEF. ホノルア・ブルームフィールド(HAW)11.93

男子クオーターファイナル結果
HEAT 1:ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)16.67 DEF. カニエラ・スチュワート(HAW)14.56
HEAT 2:ベン・スキナー(イギリス)16.30 DEF. デクラン・ワイトン(AUS)15.56
HEAT 3:カイ・サラス(HAW)16.53 DEF. ロジェリオ・ジェイ・アール・エスキヴェル(PHL)14.33
HEAT 4:テイラー・ジェンセン(USA)15.50 DEF. ケビン・スクバーナ(USA)15.23

女子クオーターファイナル結果
HEAT 1:ケリス・カレオパア(HAW)13.10 DEF. レイチェル・ティリー(USA)11.20
HEAT 2:田岡なつみ(JPN)15.17 DEF. ソフィア・カルヘイン(HAW)12.80
HEAT 3:ソレイユ・エリコ(USA)14.23 DEF. ゾーイ・グロスピロン(FRA)11.10
HEAT 4:ホノルア・ブルームフィールド(HAW)16.34 DEF. メイソン・シュレマー(USA)13.30

男子ラウンド16残り結果
HEAT 7:テイラー・ジェンセン(USA)16.16 DEF. マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)6.00
HEAT 8:ケビン・スクバーナ(USA)11.84 DEF. トニー・シルヴァーニ(USA)8.50

 

オフィシャルサイト:

Bioglan Bells Beach Longboard Classic

Bells Beach, Victoria, Australia