イザベラ・ニコルズとジョーダン・ローラーのオージー・デュオがCS第2戦GWMシドニー・サーフ・プロで優勝。

2024 GWMシドニー・サーフ・プロ Presented by Bonsoyのファイナリストたち。 [左から右】アレホ・ムニーツ(BRA)、エリン・ブルックス(CAN)、ジョーダン・ローラー(AUS)、イザベラ・ニコルズ(AUS)© WSL / Cait Miers

ノース・ナラビーン、シドニー、ニュー・サウス・ウェールズ、オーストラリア(2024年5月14日火曜日) イザベラ・ニコルズ(AUS)とジョーダン・ローラー(AUS)が、2024年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ(CS)の第2戦、GWMシドニー・サーフ・プロ presented by Bonsoyで優勝した。

 

ノース・ナラビーンのビーチを埋め尽くした多くのギャラリーの前で、オージー・デュオは、2~3フィートのスーパークリーンな波で、多くのインターナショナル・フィールドを乗り越えて勝利をつかんだ。

 

 

ジョーダン・ローラーが地元でキャリア最大の勝利を掴む

 

ジョーダン・ローラー(AUS)© WSL / Matt Dunbar

 

ノース・ナラビーン・ローカルのジョーダン・ローラー(AUS)は、ホームの大観衆の前で、2024年GWMシドニー・サーフ・プロで優勝し、キャリア最大の勝利を飾った。

2024年のチャレンジャーシリーズのクオリファイを逃したローラーは、ワイルドカードとして今週のイベントに出場。自分自身への期待が低い中、彼はドローを勝ち抜き、記念すべき優勝を飾った。

 

ジョーダン・ローラー(AUS)© WSL / Matt Dunbar

 

「正直なところ、ここ数ヶ月は本当にジェットコースターのような日々だった」と語ったローラー。「今年のチャレンジャーシリーズで予選落ちした後、正直もうやめようと思っていました。しばらくの間、かなり調子を落としていて、いい結果も残せていなかったので、今はただ、とても興奮しています。チャンピオンシップ・ツアーに出場することは、長い間の目標だったし、この規模のイベントで優勝できたことは、その助けになるし、信じられない気分です」。

 

 

 

35分間のファイナルで、ローラーは元チャンピオンシップ・ツアー(CT)のアレホ・ムニーツ(BRA)と対戦。ムニーツはこの1週間、非常に安定した戦いぶりを見せていたものの、ローラーが序盤でリードを奪ったのは、ローカルの知識と地元の声援のおかげ。

ローカルボーイのローラーはマッチアップを通して勢いをつけ、最終的に今大会最高の2ウェイブ・トータル15.75(20点満点)をマークし、ムニーツをコンビネーション・シチュエーションに追い込んだ。終了間際、ムニーツは7.20(10点満点中)をマークしてコンビネーションをブレイクするも、その裏をかくことができず、ローラーが勝利。

地元のローラーは試合を通して勢いをつけ、最終的に15.75(20点満点)の2ウェイブ・トータルを記録。終了間際、ムニーツは7.20(10点満点中)をマークしてコンビネーションをブレイクするも逆転ならず。ローラーが勝利を掴んだ。

 

ジョーダン・ローラー(AUS)© WSL / Matt Dunbar

 

「馴染みのあるサーファーたちの前で、ホームで勝てたことは本当に素晴らしく、言葉もありません」と語ったローラー。「幼い頃から、多くのサーファーたちを尊敬していたので、彼らとの対戦、そして優勝は夢のようです。チャンピオンシップ・ツアーに参加するために一生懸命頑張ってきました。今年こそ結果を出したいと思っています。」

 

 

ニコルズ、GWMシドニー・サーフ・プロで連覇達成

 

イザベラ・ニコルズ© WSL / Cait Miers
イザベラ・ニコルズ© WSL / Matt Dunbar

 

ミッドシーズン・カットをクリアーできず、チャンピオンシップ・ツアーからチャレンジャー・シリーズに降格してからわずか3週間後、イザベラ・ニコルズ(AUS)は、ノース・ナラビーンでの大勝利で復活した。

準決勝では、サリー・フィッツギボンズ(AUS)を含む、この大会のビッグネームを撃破。ニコルズは、今日の優勝でチャレンジャーシリーズ・ランキングを2位とし、ゴールドコーストでの3位入賞と合わせ、年内のCT復帰に向けて絶好のポジションにつけている。

 

 

「今はいろいろなことが頭をよぎります。」と語ったニコルズ。 「このイベントには、本当にポジティブでいい気分で臨むことができました。去年は、すごく落ち込んでこの大会に臨みました、 でも、同じポジションにいることでプレッシャーや感情が軽減され、結果を残せたのはよかったと思います。 去年と比べると、とてもいい状態。どんな精神状態であろうと、プロセスを踏めば、結果を出せるということ思います。」

 

ニコルズのベスト・パフォーマンスは、チャレンジャー・シリーズのフォーム・サーファー、エリン・ブルックス(カナダ)と対戦した時のもの。

ニコルズは、チャレンジャー・シリーズのフォーム・サーファー、エリン・ブルックス(カナダ)と対戦した時、彼女のベスト・パフォーマンスを最後まで温存。ニコルズはスマートなサーフィンを見せ、プライオリティを長くキープし、この対戦で一番のセットの波を掴んでハイパフォーマンスを披露。

 

ソリッドなスコアが必要だったエリン・ブルックスは、巨大なフロントサイドのフルローテーションのエアリバースを試み、もう少しでメイクできそうだったが失敗。ニコルズが2ウェイブ・トータル15.27(20点満点中)を叩き出して優勝した。

今日の結果により、ニコルズは次の南アフリカでのイベント、バリート・プロを前にランキング2位にジャンプアップした。

 

イザベラとエリン © WSL / Cait Miers

 

「エリン・ブルックスに感謝したいです」と語ったニコルズ。「ここ数年、彼女と一緒に過ごせて本当に幸運でした。彼女はとても献身的で、とても意欲的で、とても素晴らしい才能の持ち主。彼女は私にとって妹のような存在で、ここ数週間、一緒に過ごせて本当に楽しかったです。今週コーチをしてくれたマット(・グレインジャー)にも感謝したいです。彼がもたらしてくれるエネルギーは素晴らしい。」

 

 

エリン・ブルックスとアレホ・ムニーツが準優勝

 

エリン・ブルックス(CAN) © WSL / Cait Miers

 

エリン・ブルックス(CAN)はチャレンジャーシリーズで3度目のファイナル進出を果たした。 この16歳のサーファーは今シーズン最も調子が良く、特にセミファイナルではパーフェクトに近いスコアを記録。

バックサイドのチューブライドでパーフェクトを出した先週とは違い、今日はフロントサイドのエアリバースを超クイックに決め、パーフェクトに近い9.57(10点満点)をスコア。この準優勝は、2025年のCTクオリファイに向けてプッシュするブルックスのランキングトップの座を固めるものとなった。

 

イザベラとエリン © WSL / Cait Miers

 

「またファイナルに進出できて、本当にうれしいです」と語ったブルックス。「私に力を与えてくれてたベラ(ニコルズ)には感謝しています。ベラにはスナッパーで勝っていたので、ここで1つ返されましたが、すべて良しとします。CTに出場することが私の目標であることは間違いないけれど、今年はたくさんの大会が残っているし、たくさんの素晴らしい女子選手が出場しているから、成り行きを見守しかないですね。もし成功したら、そのチャンスを必ずつかみます」。

 

アレホ・ムニーツ(BRA)© WSL / Matt Dunbar

 

アレホ・ムニーツ(BRA)は、これまでチャレンジャーシリーズで結果を残しながら、様々な怪我から回復するのに数年かかっている。この34歳のベテランは、以前にもノーザン・ビーチで成功を収めており、2018年にはマンリーで準優勝。ムニーツは今日、優勝には届かなかったものの、ゴールドコーストでの9位と合わせて2位となったことで、2025年のCT出場権獲得に向け、ランキング2位に浮上している。

 

「表彰台に立てて本当にうれしい」と語ったムニーツ。「トップレベルに戻るために、長い間懸命に努力してきました。2度の手術を経験し、わずかな差でクオリファイを逃したことも2度。家を出る時、息子にオーストラリアで開催されるイベントのトロフィーを持って帰ると約束しました。だからパパは約束を守ったんです」。

 

 

 

GWMシドニー・サーフ・プロ Presented By Bonsoy

男子ファイナル結果:
優勝:.ジョーダン・ローラー(AUS)15.76
2位.:アレホ・ムニーツ(BRA)14.33


女子ファイナル結果:

優勝:イザベラ・ニコルズ(AUS)15.27
2位:エリン・ブルックス(CAN)12.43

 

男子セミファイナル結果:
HEAT 1:アレホ・ムニーツ(BRA)15.10 DEF. ミゲール・プポ(BRA)12.87
HEAT 2:ジョーダン・ローラー(AUS)13.90 DEF. ガティエン・デラヘイ(FRA)13.20

女子セミファイナル結果:
HEAT 1:エリン・ブルックス(CAN)16.57 DEF. ナディア・エロスターベ(EUK)6.16
HEAT 2:イザベラ・ニコルズ(AUS)12.63 DEF. サリー・フィッツギボンズ(AUS)10.16

男子クオーター・ファイナル結果:
HEAT 1:ミゲール・プポ(BRA)14.40 DEF. イアン・ゴウベイア(BRA)9.54
HEAT 2:アレホ・ムニーツ(BRA)14.43 DEF. サミュエル・プポ(BRA)11.33
HEAT 3: ジョーダン・ローラー(AUS)16.43 DEF. イーライ・ハンネマン(HAW)15.90
HEAT 4:ガティエン・デラヘイ(FRA)13.00 DEF. 渡部 太郎(USA)10.70

 

詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

 

WSL Men‘s CS Rankings(5/14付)


18位 大原洋人 4020点
52 位 伊東李安琉 1950点
67位 大音凛太 950点
76 位 安室丈 550点

WSL Women‘s CS Rankings(5/14付)


20位 松岡亜音 3800点
30位 都築虹帆 2600点
33位 都筑有夢路 2550点
35位 脇田紗良 2400点

 

詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。

大会オフィシャルサイト:

GWM Sydney Surf Pro  Presented By Bonsoy