脇田紗良、野中美波、中塩佳那、田中大貴がベスト8進出。QS3000セントラル・コースト・プロ大会4日

野中美波  WSL / Bella Murphy

コパカバーナ・ビーチ、セントラル・コースト、ニュー・サウス・ウェールズ/オーストラリア(2024年3月6日水曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイング・シリーズ(QS)3000の「ライド・セントラル・コースト・プロ」は大会4日目。

 

コパカバーナ・ビーチの風の影響を受けながらもファンな2~3フィートのコンディションで男女ラウンドオブ32と男女ラウンドオブ16が行われ、明日のファイナル・デーを戦う男女ベスト8が決定した。

 

 

数ヶ月コンペティションから遠ざかっていた元WSLチャンピオンシップ・ツアー(CT)サーファーのメイシー・キャラハン(AUS)は、エクセレントの8.25(10点満点)をマークし、キャンペーンを開始。

 

またポート・スティーブンス・プロの優勝者、ジョーダン・ローラー(AUS)は、エクセレントスコア8.25を含む、今イベントで最も高いヒートトータル15.00(20点満点)を叩き出した。

 

クオーターファイナルへ勝ち上がったジャービス・アール  WSL / Bella Murphy

 

今大会は、共同開催イベントで、オーストラリア/オセアニアQS地域のサーファーだけでなく、アジアのサーファーにとっても重要なイベントである。

日本の中塩佳那(JPN)は、今シーズンのアジア・ランキングで上位をキープしているが、現在チャレンジャーシリーズのカットラインから2つ下に位置している。

 

今日の2ラウンドを勝利し、彼女はクオーターファイナルに進出する3人の日本人女子の1人となった。他の2人は現在ランキング1位の脇田紗良(JPN)と3位の野中美波(JPN)だ。

現在ランキング2位の松岡亜音(JPN)が早々に敗退したため、中塩は少しでも順位を上げたいところだ。

 

また、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、大原洋人(JPN)、ニキシー・ライアン(AUS)、そして現在オーストラリア/オセアニアQS女子ランキング首位のフィリッパ・アンダーソン(AUS)、

そして現在オーストラリア/オセアニアQS男子ランキング2位と3位のアリスター・レジナート(AUS)とタリー・ワイリー(AUS)など、多くのビッグネームが今日のラウンドで敗退し、明日大会が閉幕した時には大きなランキング変動の可能性を残している。

 

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脇田紗良、野中美波、中塩佳那、田中大貴がベスト8進出。

 

女子ラウンドオブ32では、H3で都築虹帆、中塩佳那、高橋花音の3名が登場。圧倒的なパフォーマンスで6.60と6.25を叩き出した中塩佳那がトップ通過、高橋花音が2位で勝ち上がった。

ランキング4位の都築虹帆は、ヒート終盤まで2位をキープしていたが、最後に高橋に逆転されて、まさかの敗退となった。

 

佐藤李  WSL / Bella Murphy

 

H4では野中美波が2位でラウンドアップ、H5では佐藤季と大村奈央が同じヒートで対戦。佐藤李が元CTサーファーのページ・ハレブを抑えて1位で勝ち上がった。

 

H6にはアジアランキングトップの脇田紗良が登場。脇田はスタートから4点台を2本揃えてヒートをコントロール。最終的に脇田はエクセレント・レンジの7.75を4.75でバックアップ。1位で勝ち進んだ。

 

H8には松岡亜音が出場。アジアランキング2位の松岡はここでポイントを加えて、リードを広げたところだったが、目紛しく変わるコンディションに対応できず惜しくも敗退となった。

 

野中美波  WSL / Bella Murphy

 

午後になりオンショアが強まり、コンディションが悪化する中、女子のラウンドオブ16が行われて、野中美波、中塩佳那、高橋花音、脇田紗良、佐藤李の5名が出場。

野中美波は、終盤でヒートハイエストの7.50 をマーク。メイシー・キャラハンに次いで2位でラウンドアップを決めた。高橋は惜しくも敗退となり、13位でフィニッシュ。

絶好調の中塩佳那は、厳しいコンディションの中でも後半に4.50をスコアし、バックアップ2.75でトップに立つ。最後に逆転されるも2位でラウンドアップ。

脇田紗良は安定したコンビネーション・マニューバーを披露し、5.75 と 3.65をスコアしてヒートをリード。ニキシー・ライアンは7ポイントをスコアしながらもバックアップがなく敗退。脇田はトップ通過。佐藤は全く波を掴めずに悔しい敗退となった。

 

男子ラウンドオブ32は、H2で加藤翔平が3位で敗退、H4では田中大貴が2位で勝ち上がるも、ランキング4位の西慶司郎が敗退、H5では、岩見天獅がパワーサーフィンを披露して見事2位でラウンドアップ。

しかし岩見とは対照的に同じヒートの大原洋人は、全く波とのリズムが合わず、スコアリング・ポテンシャルのある波を見つけられずに惜しくも敗退となった。

 

ラウンドオブ16の田中大貴は、4位を強いられる展開。後半にエアリバースをインサイド決めて7.00をスコア。3位に浮上し、終了間際に掴んだ波で、4.95をスコアして2位に。大逆転でクオーターファイナルへ勝ち進んだ。

 

男子ラウンドオブ16へ勝ち上がった岩見は前回のラウンドの勢いが見られず惜しくも4位で敗退で13位でフィニッシュとなった。

 

 

高橋花音 WSL / Bella Murphy

今回、ISA 世界ジュニア選手権 U16 日本代表で、2022年4月からオーストラリア・ゴールドコーストに留学している15歳の高橋花音が活躍。今回QS3000という大きなイベントで13位という成績を収めた。今後の活躍に期待したい。

 

 

がんばれ!日本!