メイシー・キャラハンとジャービス・アールがQS3000セントラルコースト・プロで優勝。野中美波が3位。

男女ファイナリスト4名 WSL / Bella Murphy

コパカバーナ・ビーチ、セントラル・コースト、ニュー・サウス・ウェールズ/オーストラリア(2024年3月8日金曜日)-今日、メイシー・キャラハン(AUS)とジャービス・アール(AUS)が、2024年ライド・セントラル・コースト・プロ・ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイング・シリーズ(QS)3000で優勝。

 

コパカバーナ・ビーチでは、理想的なバンクが2~3フィートのクリーンな波を提供され、ライトとレフトの両方がラインナップし、国際色豊かな選手たちが優勝を争った。

 

 

セントラル・コースト出身のメイシー・キャラハン(AUS)は、2022年の優勝に続き、自身2度目のセントラル・コースト・プロ・タイトルを獲得した。

彼女の強みを生かし、23歳の元WSLチャンピオンシップ・ツアー(CT)サーファーは、ファイナルでマッシブなバックハンドターンでビッグスコアを出すためにレフトを活用した。

6.25と7.50のスコアを揃えたキャラハンは、ウィロー・ハーディ(AUS)をコンビネーション・シチュエーションに追い込んだ。スタートで出遅れたハーディは、ヒート終盤に4ポイント台のライディングを2本見つけることに成功したが、その時点でキャラハンが優勝を決めていた。

 

メイシー・キャラハン WSL / Bella Murphy

 

「超嬉しいです」とキャラハンは言った。「久しぶりに優勝した気分。ここで勝てたこともすごく意味があること。昨年はあまり満足のいく1年ではなかったので、今年はもっとヒートでサーフィンをしたかったんです。結局、みんな勝つためにここにいるんだから、今日はうまくいったし、すごくいい気分です。」

 

2位となったハーディにとって初のQSファイナル。今回の準優勝でオーストラリア/オセアニアQSランキングを6ランクアップで7位とし、チャレンジャーシリーズのクオリファイ・カットラインに近づいた。

 

メイシー・キャラハンとジャービス・アール WSL / Bella Murphy

 

ジャービス・アールがQS 3000で2連勝。

 

先月のBYD Pro URBNSURF Presented by Rip Curl and Pirate Lifeでも優勝した19歳のジャービス・アール(AUS)にとっては、今回QS 3000での2連勝となった。

2022年ワールド・ジュニア・チャンピオンの彼は、イベントを通して好調だったが、ファイナルでピークに達し、イベント最高のシングルウェイブ・スコアである8.90と、最高のヒート・トータルである15.90(20点満点)をスコアした。

非常に高さのあるフォアハンド・ノーズピック・エア・リバースは、5つのソリッドなターンにバックアップされ、8.90というファイナル・デーのベスト・スコアとなった。

女子のファイナル同様、男子のファイナルも、ベテランのジョーダン・ローラー(AUS)がほぼコンビネーションに追い込まれてのワインサイドゲームとなった。

 

ジャービス・アール WSL / Bella Murphy

 

「とても興奮している」とアールは言った。「自分のベストを最後まで取っておけたし、ファイナルでは2本も納得のいくサーフィンができました。とても楽しかった。リッパブルでとても気持ちよかったですね。ジョーディは少し年上だから、経験も豊富で。彼はサーフィンが上手いから、あのヒートに入るのが心配でした。残念ながら彼は波を見つけられなかったけど、それでも彼と対戦するのは気分が良かったですね」。

 

アールはこの勝利でオーストラリア/オセアニアQSランキングを2つ上げて3位となり、来週に開催されるBurton Automotive Pro QS 5000終了後にチャレンジャーシリーズの出場権を取り戻す可能性が出てきた。

 

ローラーはランキング6位となり、チャレンジャーシリーズ出場資格のカットラインを超えた。一方、ダコタ・ウォルターズ(AUS)は、このイベントには出場しなかったものの、ランキング2位のアリスター・レジナート(AUS)を抑えて首位をキープしている。

 

 

 

日本の野中美波が3位

 

野中美波  WSL / Bella Murphy

 

女子クオーターファイナルに勝ち上がった中塩佳那は、H1で元CTサーファーのメイシー・キャラハンと対戦。風が止んで波がクリーンになったが、その分波数も減ってスローな展開。

 

 

そんな中でも中塩はスタートからバックハンドでビッグセットを掴み、ヒートベストとなる6.75をスコア。メイシーも6ポイントをスコアして応戦。すぐにバックアップを揃えるメイシーは5.65をスコア。そのままメイシーが逃げ切り、中塩は惜しくもここで敗退。5位で1,423ポイントを獲得した。

 

 

H2では野中美波がコーラル・デュラントと対戦。ヒートはハイタイドで更に波数が少なくなる中、セットも入らずにスローな展開となる。野中は緩慢なセクションを巧みに乗り切り、3.50と3.00をスコアして厳しいロースコアヒートを競り勝ちセミファイナル進出を決めた。

 

 

H3では脇田紗良がウィロー・ハーディーと対戦。このヒートも全くセットの入らないスローな展開。そんな中でもハーディーは2本の波を掴みヒートをリード。昨日まで非常に好調だった脇田は、後半に入りバックハンドで4.00をスコア。

 

続けてバックハンドでビッグターンを決めて4.50をスコアして逆転に成功する。後半にはライトの波を掴み、フォアハンドの2ターンコンボで5.00をスコア。リードを広げていく。しかし、終盤ハーディーがレフトのビッグセットを掴み、ワンターンで5.75をスコア。優先権は脇田で残り時間は1分を切った。

 

マークから逃げるようにインサイドの波に乗ったハーディーが、クローズセクションでターンを決め4.35をスコアして、まさかの逆転。

脇田もその後のセットを掴み、明らかにサイズのある波のクリティカル・セクションでのバックハンドのビッグターンを決めた。

 

しかし脇田のスコアは4.25と逆転ならず。この最後のハーディーのターンに対して、明らかに脇田のターンが勝っており、これが正当なジャッジとは思えなかったが5位でフィニッシュ。こういうのがあると、やはりアウェイかと思ってしまう。次のニューキャッスルに気持ちを切り替えていこう。

 

 

男子クオーターには田中大貴が登場。ポート・スティーブンス・プロの優勝者、ジョーダン・ローラー(AUS)と対戦。田中はスタートから素晴らしいバックハンドアタックを見せて、7.00をスコア。素晴らしいスタートを切る。

 

しかし、フォアハンドのジョーダンは素晴らしいエアリバースなどを披露。田中が優先権を持っているにもかかわらず、6.50、6.85を立て続けにスコアして、大きくリードを広げる。田中も応戦し、ライトブレイクでシャープなフォアハンドのカービングのコンビネーションで6.10をスコアする。

 

ニード6.35で残り時間10分を切り、再び田中がバックハンドの3ターンコンボで6.15をスコア。惜しくも逆転ならず。最後はジョーダンが再び6.80をスコアしてリードを広げ、田中はここで敗退。5位でフィニッシュとなった。

 

野中美波は、元CTサーファーのメイシー・キャラハンと対戦。

 

セミファイナルに勝ち上がった野中美波は、元CTサーファーのメイシー・キャラハンと対戦。スタートから両者とも素晴らしいチャージを披露し、互角の戦いとなる。

野中はバックハンドでビッグリエントリーを決めて、トップを奪うが、ヒート中盤にメイシーがフォアハンドの2ターンコンボで7.75をスコア。野中美波はニード7.51と追い込まれる。

ヒート終盤、さらにメイシーはバーティカルなバックハンドで駄目押しとなる7.25をスコア。リードをさらに広げて圧勝。野中美波はここで敗退となったが、QS3000で3位入賞。最終戦を前に貴重な1,825ポイントをゲットした。

 

 

アジアから男子6名(5+1)女子4名(3+1)に2024年チャレンジャーシリーズの出場権が与えられる。

 

今大会が終了し、今シーズンのWSLアジア・リージョンの試合も残り1戦となり、最終戦を前にしてWSLアジア・ランキングが変動があった。男子では、5位だったキアン・マーティンがトップに躍り出て、クオリファイ内の大音凛太、安室丈、大原洋人、西慶司郎が一ランクづつ順位を下げた。

女子は脇田トップは変わらず、松岡2位、野中3位で最終戦に挑む。都築虹帆、中塩佳那、都筑有夢路といった選手が、最終戦でトップ3にどこまで食い下がるか注目である。

 

 

WSLアジア男子QSランキング

WSLアジア女子QSランキング

 

 

3月11日から17日までの日程でオーストラリアのニューカッスルで開催される、男女QS5000「Burton Automotive Pro & Newcastle Racecourse Women’s Pro」が最終戦となる。がんばれ!日本!