サンセット・ビーチ、オアフ、ハワイ、USA(2024年2月20日火曜日)-2024年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第2戦、ハーレープロ・サンセット・ビーチが今日再開され、オフショアの風が弱く、4~6フィートのクラシックなサンセット・ライツで女子の3ラウンドが行われた。男子はオフ。
トップ17は週末のバンピーなラインナップに比べ、クリーンで夢のようなコンディションを楽しみ、クオーターファイナル進出を決めるビッグパフォーマンスを披露した。
ピックラムが世界No.1のシマーズにプレッシャーをかける
モリー・ピックラム(AUS)は、今朝のオープニング・ラウンドでは、スコアリング・ポテンシャルのある波を1本しか見つけられず、スロー・スタートとなったが、危険なエリミネーション・ラウンドを回避するには十分なパフォーマンスを披露。彼女はラウンドオブ16で調子を上げ、パワフルなフォアハンドのスナップで2つのソリッドなスコアを記録し、サンセットでの2023年タイトル防衛に向けて弾みをつけた。
「昨年の大会の優勝者であることは、プレッシャーにはならないかもしれないけれど、頭の中で雑音が増えるだけ」とピックラムは言った。「でもそれは、自分がこの波でサーフィンでき、テイクアウトする能力があるということだから、もう1度やってみようと思っています。
最初のヒートがオーバーラップになったことで、40分間プライオリティーがあり、良い演技をすることを望んだけど、海は多くを与えてくれなかった。去年もそうだったけれど、最初のヒートではうまくかみ合わなかった。でも今回はうまくかみ合ってきた感じですね。」
サクラ・ジョンソンが衝撃的なパフォーマンスをサンセット・ビーチで披露
今日のハイライトは、ノースショアのベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)が圧倒的なパフォーマンスを見せたことだ。母親が日本人のサクラ・ジョンソンは、サンセット・ビーチのバレルをメイクし、クリティカルなセクションで全力を出し切り、パーフェクトに近い9.17(10点満点)を獲得し、そのままラウンドオブ16進出を決めた。
そこではCTのベテラン、サリー・フィッツギボンズ(AUS)と対戦したサクラ。2人は一進一退の攻防を繰り広げたが、最終的にサクラ・ジョンソンが勝利し、2024年の幕開けを飾るファイナル・デイへの2試合連続進出を決めた。
「オーバーラッピング・ヒートだったので、コーチのロス(ウィリアムズ)とは、前半はビジーに乗りまくって、後半はプライオリティ・タイムを有効に使おうと話したんです」とサクラ・ジョンソンは語った。
「サリーと私はスコアが近くて、あまり良い波を見つけられなかったけど、ありがたいことに自分は1本見つけて、それがバックアップになった。本当に良いサーフィンをして9点と8点を取っても、4点が2本でもヒート勝利はヒート勝利。ヒートを勝ち上がれたことに満足しているし、ヒートを勝ち上がったら、あとは自信を持ち続けるだけです。」
ピーターソンとディフェイ、次世代のチャージに応えQF進出を決める
元世界ランキング2位のレイキー・ピーターソン(USA)は、先週のパイプラインでは17位と振るわなかったが、クオーターファイナルではルアナ・シルバ(BRA)を下してQF進出を決めた。カリフォルニア出身のピーターソンは、オープニング・ラウンドで2つの大きなオープンフェイスのカーブをパワーとスタイルで成功させ、8.00ポイントの素晴らしいライディングで勝利。ピーターソンはサンセットで初めてラウンドオブ16進出を果たした。
「乗るべき波があり、スコアも出て、良いサーフィンが出来た。「最初の20分間はミッドレンジの波に乗りたかったんだけど、落ちてばかりでプライオリティ・ヒートに入る前に少しフラストレーションが溜まった。あのラウンドは怖かったから、勝てて本当に嬉しいですね。勢いと自信は自分にとって大きなものだし、ヘッドスペースも確保できました。」
同じCTの主力選手であるジョアン・ディフェイ(フランス)もフォアハンドでパワフルなプレーを披露し、7.23をスコアして、2024年のスタートとして重要なファイナルズデイに駒を進めた。
ヘネシーがスーパーヒートを制し、ブライアンを破る
オープニング・ラウンドで活躍したブリサ・ヘネシー(CRC)とガブリエラ・ブライアン(HAW)は、ラウンドオブ16でマッチアップし、サンセットで行われるファイナルズ・デイのチャンスをかけて、最後の瞬間まで激しい戦いを繰り広げた。
両者ともエクセレントスコアを叩き出し、ヘネシーが8.33、ブライアンが9.00をマークしていたが、残念ながら第3ラウンドでは波が少し減少し、戦略とロースコアでの戦いになった。最終的にヘネシーが勝利し、パイプに続きファイナル・デイに連続進出。ハワイアン・レッグで勢いを増している。
「ガブリエラは絶好調で、自分のお気に入りのサーファーの1人です」と言ったヘネシー。「パワー対パワーになることは分かっていたし、そのためにここにいるんです。もっとチャンスがあればよかったんだけど。最後は少し厳しい展開になってしまったけど、彼女は本当に最高のサーフィンを見せてくれたわ。
自分はただ期待せず、その瞬間に身をゆだねて、オープンマインドでいるだけ。サンセットはとても美しいキャンバスで、サーファーである自分たちは絵筆を持つ機会を与えられている!最高のサーフィンをして、自分をプッシュしたいですね。」
開幕戦のパイプで優勝し、イエロージャージを着たランキング首位のケイトリン・シマーズ(USA)は、今日2つのロースコアの試合を乗り切り、準決勝に進出した。また、世界チャンピオンのキャロライン・マークス(USA)も2年連続のクオーターファイナル進出を決めたが、サンセットの大きなウォールでのトレードマークである縦へのバックハンドアタックはまだ見せていない。
ハーレープロ・サンセットビーチ女子オープニング・ラウンド結果:
HEAT 1:イザベラ・ニコルズ(AUS)9.66 DEF. モリー・ピックラム(AUS)9.30、
ガブリエラ・ブライアン(HAW)6.60
HEAT 2:ルアナ・シルバ(BRA)8.60 DEF. ケイトリン・シマーズ(USA)7.40、
ソフィー・マカロック(AUS)5.34
HEAT 3:サリー・フィッツギボンズ(AUS)11.17 DEF. キャロライン・マークス(USA)6.40、
ゾーイ・マクドゥーガル(HAW)4.87
HEAT 4:ブリサ・ヘネシー(CRC)14.83 DEF. タイラー・ライト(AUS)8.94、
アリッサ・スペンサー(USA)8.43
HEAT 5:レイキー・ピーターソン(USA)12.23 DEF. ジョアン・ディフェイ(FRA)11.33、
ソイヤー・リンドブラッド(USA)7.60
HEAT 6:ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)14.04 DEF. インディア・ロビンソン(AUS)12.03、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)8.87
ハーレープロ・サンセットビーチ女子エリミネーション・ラウンド結果:
HEAT 1:アリッサ・スペンサー(USA)7.76 DEF. タティアナ・ウェストン-ウェブ(BRA)6.73、
ゾーイ・マクドゥーガル(HAW)4.53
ヒート2:ガブリエラ・ブライアン(HAW)14.33 DEF. ソイヤー・リンドブラッド(USA)7.20、
ソフィー・マカロック(AUS)4.83
ハーレープロ・サンセットビーチ女子ラウンドオブ16結果:
HEAT 1:モリー・ピックラム(AUS)14.67 DEF. インディア・ロビンソン(AUS)11.00
ヒート2:レイキー・ピーターソン(USA)9.66 DEF. ルアナ・シルバ(BRA)6.40
HEAT 3: ケイトリン・シマーズ(USA) 7.57 DEF. ソイヤー・リンドブラッド(USA)7.10
HEAT 4:ブリサ・ヘネシー(CRC)11.27 DEF. ガブリエラ・ブライアン(HAW)10.80
HEAT 5:キャロライン・マークス(USA)10.16 DEF. アリッサ・スペンサー(USA)5.67
HEAT 6:ジョアン・ディフェイ(フランス)11.23 DEF. タティアナ・ウェストン-ウェブ(BRA)10.77
HEAT 7:イザベラ・ニコルズ(AUS)14.10 DEF. タイラー・ライト(AUS)13.27
HEAT 8:ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)11.40 DEF. サリー・フィッツギボンズ(AUS)10.73
ハーレープロ・サンセットビーチ女子クオーターファイナル組み合わせ
HEAT 1:モリー・ピックラム(AUS)対レイキー・ピーターソン(USA)
HEAT 2:ケイトリン・シマーズ(USA)対ブリサ・ヘネシー(CRC)
HEAT3: キャロライン・マークス(USA)対 ジョアン・ディフェイ(FRA)
HEAT 4:イザベラ・ニコルズ(AUS)対ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)
ハーレープロ・サンセットビーチ男子クオーターファイナル組み合わせ
HEAT 1:五十嵐カノア(JPN)対セス・モニーツ(HAW)
HEAT 2:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)対ジョーディ・スミス(RSA)
HEAT3: リアム・オブライエン(AUS) 対. ライアン・カリナン(AUS)
HEAT 4:イタロ・フェレイラ(BRA)対ジャック・ロビンソン(AUS)
2024年チャンピオンシップ・ツアーの第2戦ハーレープロ・サンセットビーチは、大会期間を2024年2月12日(月)に開幕し、2月22日(木)までの大会期間で試合が行われる。大会の模様は、WorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリで生中継されます。