カリッサの引退に続き、今度は8X世界チャンピオンのステファニー・ギルモアが1年間の競技活動休止を発表

ステファニー・ギルモア

バンザイ・パイプライン、オアフ島、ハワイ、USA(2024年1月23日火曜日) – 8度の世界チャンピオンに輝いたステファニー・ギルモア(AUS)は、2024年のワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)シーズンからフルタイムのコンペティションから離れることを発表した。

 

「この時間を自分自身の肉体的、精神的なリフレッシュに使い、スウェルを追いかけて新しい場所でフリーサーフィンを楽しむつもりなんです。」とギルモアは言った。

「シーズン中では実現できなかったプロジェクトやトリップもある。私はまだ情熱を持って競技に打ち込んでいるし、まだ追いかけている目標や夢があるんです。それらを活性化させるための今年に興奮しているし、2025年に戻ってくるのを楽しみにしています。」

 

 

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このニュースは、5度の世界チャンピオンに輝いたカリッサ・ムーアが、同じく競技から離れることを発表したことに続くものだ。過去15年以上にわたって最も圧倒的な存在感を示してきた2人の女性サーファーは、13もの世界タイトルを共有している。

また、2人合わせてチャンピオンシップ・ツアーで50回以上優勝しており、毎年最大でも12回しかツアーイベントがないことを考えると、これはかなり驚くべきことだ。

 

 

2006年、レイン・ビーチリーは記録的な7度目の世界タイトルを獲得した。同年、ゴールドコースト出身の笑顔で明るい目をしたティーンエイジャーが、ワイルドカードでビーチリー・クラシックに出場し、優勝した。

これは女子競技サーフィンの歴史における転換期だった。翌年、19歳のステフはワールドツアーにフル参戦。再びビーチリー・クラシックで優勝しして初のワールドタイトルを獲得した。これにより、彼女は男女を問わず、ルーキーイヤーに世界タイトルを獲得した最初のサーファーとなった。

 

ステファニー・ギルモア© WSL / Nolan

 

ステファニーは、その後も挑戦を続け、8つの世界タイトルの他に、34回のワールドツアー優勝を果たしており、その功績により、ステファニーは2010年にアクションスポーツ界で最も権威ある賞とされるローレウス・ワールド・スポーツ・アワードを受賞し、2011年と2013年にはESPN ESPYの女性アクションスポーツ選手賞を2度受賞している。

 

また、このニュースは、女子プロサーフィン界における最近の重大な動きに続くものだ。

カリッサ引退発表の数週間前、ハワイのロングボード・チャンプ、ケリア・モニーツは、契約を打ち切られ、ロキシー・ガールとしての17年間の活動に終止符を打った。

さらに数日前、究極の女子サーフィンのアイコンであり、伝説のロキシー・ガール、4度のワールド・チャンプ、そして女子サーフィン界を切り開いたリサ・アンダーソンが30年間の契約が続いていたロキシーから解雇された。

まさに女子サーフィン界の一時代の終焉なのか。

 

 

 

WSLスポーツ・チーフのジェシ・マイリーダイヤーは、「今シーズン、ステフがCTにいないのは寂しいが、自分のためにこの時間を取るという彼女の決断を心から支持する。ステフがワールド・サーフィンやスポーツに与えた影響は大きく、世界中の数え切れない人々にインスピレーションを与えてきた。我々は2025年に彼女が戻ってくることを待ち望んでおり、そこで彼女はシーズン・ワイルドカードで迎えられ、彼女の素晴らしいレガシーを継続する準備が整っている。」とコメント。

 

ギルモアは2025年CTシーズンに出場できる2025年シーズン・ワイルドカードを受け取る。

 

史上最も偉大なサーファーのひとりであるギルモアは、2007年からチャンピオンシップ・ツアーに参戦を開始し、これまでチャンピオンシップ・ツアーで33勝を記録している。ギルモアは直近では2022年に記録的な8度目の世界タイトルを獲得し、昨シーズンは7度のトップ5入りを果たした。

 

ギルモアは2025年に復帰することを明らかにしており、リフレッシュと再集中の時間を取った後、注目される存在となるだろう。

 

 

WSLルールブックでは、ギルモアのスポットはシーズン前の出場辞退であるため、最初のリプレイスメントには割り当てられない。

CTの次のクオリファイは同点で12位のサリー・フィッツギボンズ(AUS)とブリサ・ヘネシー(CRC)だが、ヒート勝利数(4対3)で、サリーがタイブレイクに勝利。

フィッツギボンズがギルモアのリプレイスとしてCTに出場することで、チャレンジャーシリーズ経由での出場枠が空くことになる。

そのためルアナ・シルバ(BRA)は、チャレンジャー・シリーズのランキングから繰り上がりでCTへの出場権を獲得した。シルバは2024年のシーズンをパイプラインでスタートさせ、CTへの復帰を果たすこととなった。

 

 

シルバはWSLリプレイスメント・ポジションに就いていたが、CTにフルタイム・エントリーすることになったため、WSLツアーズ・アンド・コンペティション・チームによって、ソフィ・マカロック(AUS)がWSLリプレイスメント・スポットに割り当てられた。

カリッサ・ムーアのパイプ・プロ後の2024年CTシーズン欠場を受けて、マカロックはムーアに代わって最初のリプレイスメントとして出場する。また負傷したジョアオ・チアンカに代わって、ラムジ・ブキアムがパイプとサンセットの両方に出場する。

 

シルバは、1月29日に開幕し、2月10日まで開催される今年最初のCTイベント「Lexusパイププロ Presented by YETI」で、新しい2024 CTクラスに加わる。大会の模様はWorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリで生中継される。

 

詳細はWorldSurfLeague.comを参照のこと。