いま日本のプロサーファーに求められているものは何か。加藤嵐、村上舜、須田喬士郎インタビュー

全盛期から比べ、試合数が減り、世界中に多く存在したサーフィン専門誌がなくなり、活躍の場が激減するプロサーファー。

そもそもプロサーファーとはいったい何なのか。SNSのフォロワー数だけが彼らを評価するものではないはずだ。

アジアというエリアの中で日本のプロサーファーたちは、いま何が求められてるのかを加藤嵐、村上舜、須田喬士郎という3人のプロサーファーに聞いた。

 

 

加藤嵐:親の影響で5歳からサーフィンを始め、15歳の時にジュニア全日本チャンピオンを獲得。16歳でプロへ転向。17歳の時に「JPSA Rookie of the Year」にも選ばれJPSA日本プロサーフィン連盟のショートボード男子において、2016年~2018年と3年連続のグランドチャンピオンを達成。

 

勝つために昨日よりベストな自分を越えて行きたい。加藤嵐

 

「プロとして自分たちの活動制限がかけられ、パフォーマンスやアピール出来る場が減っているので、僕たちもどうしたらいんだろうという部分はあるんです。

 

自分はサーフィンに限らずスポーツ選手は勝ってなんぼだろうと思っていて、「勝つために昨日よりベストな自分を更に越えて行く」っていう、そういう自分と向き合うことがプロフェッショナルだと思っています。

 

 

いまはSNSが発達してフォロワー数とか、そこでの発信力とが求められたりしてますけど、時代の流れでそれも理解はできます。自分の場合、どうしてプロサーファーやっているのかと聞かれれば、やはり勝ちたい。サーフィンで一番になりたい。ってことでしかなくて。

 

それを後輩にたちに教えたり、誰に広めたいかと今聞かれても、自分が自分の目標に達せていないので、今はその目標を達成する為に自分でいっぱいなんです。

 

 

加藤嵐

 

死ぬまでサーフィン業界で生き残っていられるかって聞かれると、それは相当過酷なものだろうなと思っています。

 

自分はそんなきっかけを作りたいなって昔から思っていて、直接子供たちに何かを教えることも、きっかけなんですけど、人生の目標の一つではあるんですけど、サーフィンの試合をいつかやりたいなって思っています。

 

 

サーフィンの試合をいつかやりたいなって思っています。

 

僕たちが世界チャンピオンを倒す人材を作るならば、コーチに将来回る僕たちがもっと高い経験を積んでいかなければならないと思っています。


これからサーフィンの技の進化がスピード化していく中で将来コーチが出来ないことを教えなければならない。そんなところに直面すると思うんです。


だから一流の選手と同じ場所でサーフィンをして一流のサーフィンを見て得れる気づき。それをもっともっと感じれば日本のサーファーはすごく明かると思います。

 

 自分はそんなきっかけを作りたいなって昔から思っていて、直接子供たちに何かを教えることも、きっかけなんですけど、人生の目標の一つではあるんですけど、サーフィンの試合をいつかやりたいなって思っています。

 

須田喬士郎:温暖な気候で一年を通して様々なタイプの波でサーフィンが楽しめ「サーフアイランド」種子島で生まれ育ち、3歳からサーフィンを始め、2018年にJPSAプロ資格取得しプロサーファーとなった須田喬士郎。2019年JPSAグランドチャンピオンの須田那月を姉に持ち、種子島から世界を目指す。

 

試合で勝つのも大事ですが、プラスで映像も残したい。須田喬士郎

 

「サーフィンだけで飯が食えていることをプロフェッショナルと言えると思います。サッカーにしろ何でもそうだと思うんですが、サーフィンだけで飯が食えていなければプロではないと自分は思います。それが世界の共通認識なのかなと思います。

 

自分は試合で勝つ、CTに入って世界チャンピオンになるしか今まではなかったんですけど、最近ではそれもしつつ作品(映像)を残していくのも一つのやりたいことだなって最近思うようになっています。

 

須田喬士郎 WSL / Tim Hain

 

試合で勝つっていうのも大事ですし、CTに入りたいと思ってやってます。前はそれしかなかったんですけど、プラスで映像を残すとか自分のやりたいことだなって思っています。

 

でも、どっちかじゃなくて、どっちも『そそられる』というか。やりたいことだなって思います。自分もサーフィンの映像を見て育ってきたんです。昔のDVDとか見て、あんな風になりたいって思ってやってきました。そういう映像で憧れる選手は試合でも勝っていて、自分も試合に勝ちたいというのがあるんで。どちらも出来るのが目標にしてる感じです。

 

 

村上舜:ISA世界選手権では、3年連続で日本代表選手に選ばれ、2018年、2019年の大会では決勝まで勝ち上がり、2大会連続でメダルを獲得する輝かしい活躍を見せた日本を代表するトッププロ。現在はコンペシーンから離れ、彼が常に追い求めてきたウェイブハントの活動を加速させていくことを決意し、新たな目標に向かって走り続けている。

 

ビッグ・ウェイブでのサーフィンを日本だけではなく世界で評価されたい。村上舜

 

 

「自分がやりたかったウェイブ・ハンティング、ビッグ・ウェイブでのサーフィンを日本だけではなく世界で評価されたい。今までの自分は、それをやりたいからコンテストを回って名前を売ることが目的だったんです。

 

最近気付いて、自分の目標を叶えるために、もっと覚悟を持った方がいいんじゃないかなって思ってます。『自分はプロサーファー』って言えるけど、自分の叶えたい目標に覚悟があってやっているっていうのが、いま自分が意識してやっていることです。

 

業界にどう還元できるかわからないですけど、自分のやりたいことにこだわり持ってやっていれば、その活動を応援してくれる方たちが付いてきてくれると思っていて。目の前の契約とかに流されずに自分のやりたいことを貫いていれば、きっと応援してくれる人が現れると思っています。

 

 

この投稿をInstagramで見る

 

村上 舜(@shunmurakami_mobb)がシェアした投稿

試合で勝つことだけじゃなくて、様々なジャンルで世界に名前が出てくる子たちが登場したら盛り上がるんじゃないかなって思いますね。

 

いまって絶対にオリンピックしか見えてないから。もちろんCTもあるだろうけど、フリーサーフィンで日本から名前が出ている人って思いつかないから。むしろそれがチャンスだと思っているし挑戦ですね。

 

どうやってサーフィン人口を増やすのかと考えると、オリンピックとかCTとかですかね。自分がやっていることは実際に成功している人がいないし、いまも答えが見えてないから。

 

競技を見て自分もそうなりたいって思う子が多いってことだから、自分のフリーサーフィンの映像を発信できる大きなコンテツとかがあって、たくさんの人が見てくれるんだったら、憧れてやってくれる人も増えると思うけど。ニュースにも取り上げられないだろうし。

 

自分はライダーだから注目を集めなくてはならないと思っていて。自分の営業でモノを売るためにライダーをやっている気はないから。俺がBEWETを着ているっていうのを世界に認知されるぐらいに、世界にウェイブハントでバンバン名前を売っていきたいですね。

 

YouTubeとかでもそうだけど、海外で自分がとにかく話題を作らないと。日本国内とかじゃなくて。注目度じゃないですか全部。だから今は作品を作ろうと色々なスラブで撮影しています。とにかく今は充実していますね。

 

取材協力:BEWET