オーシャンサイド・ピア、オーシャンサイド、カリフォルニア、USA（2024年1月12日金曜日） – ワールド・サーフ・リーグ（WSL）2023 SAMBAZONワールド・ジュニア・チャンピオンシップ大会４日目。
選手たちは3～4フィートのクリーンなコンディションの中、ハイ・パフォーマンスを披露。女子ラウンドオブ16とクオーターファイナル、男子クオーターファイナルを終え、2023WSLワールド・ジュニア・チャンピオンが決定するまで残すところ１日となった。
シエラ・カーがプログレッシブ・サーフィンを披露し、セミファイナルに進出
女子のクオーターファイナルでブラジルのラウラ・ラウプとオーストラリアのシエラ・カーが対戦。ラウプが序盤でリードを奪うも、シエラ・カーが得意とするプログレッションとダイナミックなアプローチによるマニューバーで8.67（10点満点）をスコア。
更に終盤にカーはフォアハンド・アタックで、エクセレントの8.87を叩き出して圧勝。カリフォルニアのカールスバッドとオーストラリアを行き来するカーによる17.54（20点満点）のヒート・トータルは、このイベントのベスト・パフォーマンスの1つとなった。
「かなりラフで厳しい戦いになると思っていました。でも、このボードには自信があったし、波がとても楽しかったから、勝てて良かったです。」とカーが言った。
「今朝はかなりナーバスになっていたけれど、ヒートに入ってしまえば、次のヒートでも戦いたくなるし、楽しみたくなるもの。最初の波を掴んだ時、良い波になるとは思っていませんでした。それで、もしかしたらスイッチが入ったのかもしれないと思ったんです。2本目の波をつかんだときは、落ちても次があると思ったけど、メイクできて本当に嬉しかったです。
タリア・スウィンダル、南カリフォルニアのクオーターファイナルで勝利
同じ南カリフォルニアの選手同士による対決となったマリブのタリア・スウィンダルとサンクレメンテのベラ・ケンワーシーの対戦。
潮の引いたタフなコンディションの中、2人の戦いは、スウィンダルがリードを保ちながらラスト10分を迎えると、パワフルなフォアハンドでエクセレントな8.17をスコア。その後、スウィンダルは7.33をスコアし、セミファイナル進出を決めた。
「あのヒートでリズムを掴んで、海との一体感を感じました」と言ったスウィンダル。「このボードはかなり新しいもので、イベント中毎日乗っていますが、その調子は最高です。ベラ（ケンワーシー）と対戦するヒートには本当に興奮しました。彼女は親友の一人なので、大変だったけど、彼女と対戦するサーフィンは大好き。」
その他に、若き天才エリン・ブルックス（CAN）を下した好調のソル・アギーレ（PER）と、そして2023年のヨーロッパ・リージョナル・プロ・ジュニア勝者のアネット・ゴンザレス・エチャバリ（EUK）を下した、現在の北米クオリファイ・シリーズ（QS）1位のゾーイ・ベネデット（USA）がワールド・ジュニア・チャンピオンシップのセミファイナルへ勝ち上がった。
都築虹帆が９位でフィニッシュ。
ラウンドオブ16へ勝ち上がった都築虹帆がH6に登場。ここまでのハイエスト9.0をスコアしたブラジルの新鋭、ラウラ・ラウプ（BRA）と対戦。ラウンド２では中塩佳那を下して勝ち上がった選手だ。
都築はバックハンドで5.83をスコアして、ヒート前半をリード。しかし、後半から調子を上げてきたラウラが最後に7.33と7.27の高得点を２本揃えて圧勝。都築虹帆は惜しくも９位でフィニッシュとなった。
２年連続でWJCに出場した都築虹帆。昨年の１７位から順位をアップしたが納得いく結果ではない。今回のヒートでもエアリバースを何度か試みたが決めきれず。この辺りの大技が彼女にとっての次のステップとなるのかもしれない。がんばれ！ナナホ！がんばれ！日本！
スローソンとシリングがオールアメリカン準決勝をセットアップ。
カリフォルニアのリーバイ・スローソン（USA）とジェット・シリング（USA）は、クオーターファイナルでそれぞれ素晴らしいパフォーマンスを見せ、オール・アメリカン・セミファイナルを決めた。
スローソンは、ブラジルのヘイター・ミューラー（BRA）を相手に、17.36のヒート・トータルを記録する驚異的な演技を披露。スローソンはSAMBAZONワールド・ジュニア・チャンピオンシップのファイナルに再び進出を決め、昨年のリベンジを果たしたいと考えている。
「波が超魅力的に見えたので、ヒート前は少し興奮していました。自分の波をオーバーサーフしないように、冷静にならなければなりませんでした。 これは僕が毎日サーフィンしている波です。だから自信を持って臨みました。ヘイター・ミューラーは本当に良いサーファーなので、彼に一歩も譲れませんでした。」
午後のコンディションで、レオ・カサール（BRA）が印象的なプレーを披露。カサールの力強いバックハンドは、ヒートベストとなる6.43をスコアし、ジュニア世界チャンプのジャービス・アール（AUS）をニード6.53と追い込んだ。しかし、海はアールにチャンスを与えず、カサールはセミファイナル進出を決めた。
「コンディションはブラジルのようで、このような小さいコンディションのビーチブレイクでサーフィンをすることが多いので、慣れているし、大好きです。「セラピーとトレーニングのためにクリニックでトレーニングをしています。多くのプロサーファーやスケートボーダーがそこでトレーニングをしています。」
また、このイベントのトップ・パフォーマーであるジョエル・ヴォーン（AUS）が、現在のハワイ/タヒチ・ヌイ・クオリファイ・シリーズ（QS）2位のジャクソン・バンチ（HAW）と対戦。バンチは、エアリアル・マニューバーでエクセレントな8.10を記録して大勝し、自身のワールド・ジュニア・チャンピオンシップ初優勝を狙う。
イベント主催者は、現地時間の明日1月13日（土）午前7時にコールし、ファイナルデイを午前7時35分（太平洋標準時）にスタートする予定。詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。
SAMBAZONワールド・ジュニア・チャンピオンシップ女子クオーターファイナル結果：
HEAT 1：ソル・アギーレ（PER）11.27 DEF. エリン・ブルックス（CAN）11.10
HEAT 2：ゾーイ・ベネデット（USA）10.67 DEF. アネット・ゴンザレス・エチャバリ（EUK）9.86
HEAT 3：シエラ・カー（AUS）17.54 DEF. ラウラ・ラウプ（BRA）12.50
HEAT 4：タリア・スウィンダル（USA）15.50 DEF. ベラ・ケンワーシー（USA）7.57
SAMBAZONワールド・ジュニア・チャンピオンシップ男子クオーター・ファイナル結果：
HEAT 1：リーバイ・スローソン（USA）17.36 DEF. ヘイター・ミューラー（BRA）12.34
HEAT 2：ジェット・シリング（USA）14.83 DEF. ライアン・カイナロ（BRA）14.44
HEAT 3： レオ・カサール（BRA）12.10 DEF. ジャービス・アール（AUS）9.84
HEAT 4：ジャクソン・バンチ（HAW）15.43 DEF. ジョエル・ヴォーン（AUS）13.20
SAMBAZONワールド・ジュニア・チャンピオンシップ 女子ラウンドオブ16結果
HEAT 1：エリン・ブルックス（CAN）13.83 DEF. ノア・クラップ（DEU）5.63
HEAT 2：ソル・アギーレ（PER）13.23 DEF. エウェレイウラ・ウォン（HAW）11.33
HEAT 3： アネット・ゴンザレス・エチャバリ（EUK）15.67 DEF. エリー・ハリソン（AUS）14.13
HEAT 4：ゾーイ・ベネデット（USA）11.84 DEF. ノラ・リオッタ（HAW）10.87
HEAT 5：シエラ・カー（AUS）15.17 DEF. キーラ・バックピット（AUS）10.17
HEAT 6：ラウラ・ラウプ（BRA）14.60 DEF. 都築虹帆（JPN）10.33
HEAT 7：ベラ・ケンワーシー（USA）12.83 DEF. ルイーズ・レプロント（RSA）9.77
HEAT 8：タリア・スウィンダル（USA）14.50 DEF. ザーリ・ケリー（AUS）12.76
SAMBAZONワールド・ジュニア・チャンピオンシップ男子セミファイナル組み合わせ
HEAT 1：リーバイ・スローソン（USA）対ジェット・シリング（USA）
HEAT 2：レオ・カサール（BRA）対ジャクソン・バンチ（HAW）
サムバゾン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ女子セミファイナル組み合わせ
HEAT 1：ソル・アギーレ（PER）対 ゾーイ・ベネデット（USA）
HEAT 2：シエラ・カー（AUS）対タリア・スウィンダル（USA）
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