オーシャンサイド・ピア、オーシャンサイド、カリフォルニア、USA(2024年1月10日水曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023 SAMBAZONワールド・ジュニア・チャンピオンシップは大会2日目。
2~3フィートのコンディションで敗者復活戦の女子エリミネーション・ラウンド、そして男子エリミネーション・ラウンドが行われた。
ブラジルの新星の一人、ローラ・ラウプは、日本の中塩佳那と対戦。中塩は残り5分でバックハンドでクリティカルなターンを決めて7.50をスコアし逆転。ラウプを完全に追い込んでいた。
しかしラウプは終了間際にフォアハンドのパワーとテクニックをフルに発揮し、パーフェクトに近い9.00(10点満点)をスコアし大逆転で勝利を決めた。2022年WJCでもクオーターファイナルに進出したラウプは、ラウンド16に進出。
「プライオリティがあったのに、7.50を彼女に与えてしまったので、自分のサーフィンを見せるためには、もっと良い波が必要だと思っていました。」
「あのヒートをメイクできて本当に嬉しいです。去年もワールド・ジュニアに出場していたので、今回ワイルドカードで再び出場できて、家族と一緒にカリフォルニアでの時間を楽しんでいます。ここにいることが夢みたい」。
キーラ・バックピット(AUS)は見事な演技で、南米の注目選手、ソフィア・メディーナ(BRA)を下した。バックピットは、クイック・スタートでヒートをリード。メディーナも7.50をスコアして応戦。ヒート終了間際、バックピットはプライオリティを使い、メディーナをブロックし、勝利をつかんだ。
「彼女に勝てるとは思わなかった」と言ったバックピット。「お兄さんのガブリエル・メディーナが彼女のサポートをしていること、そして彼女の実力を知っていたから、まさかと思いました。シエラ・カーやベラ・ケンワーシーのようなビッグネームが集まるこの大会は、間違いなく私にとって最大のイベント。ノーネームだけど、ベストを尽くしたい」。
また、ワイルドカードのエリー・ハリソン(AUS)、ザーリ・ケリー(AUS)、エウェレイウラ・ウォン(HAW)、都築虹帆(JPN)もエリミネーション・ラウンドを勝ち上がり、ラウンド16に進出。タリア・スウィンダル(USA)も、ジャニレ・エチャバリ(EUK)が負傷欠場したためラウンド16に進出となった。
都築虹帆はフォアハンドで6.73 と 6.17のベスト2を揃えて、カレア・ジェルバシ(PER)を抑えて勝ち上がった。
男子のエリミネーション・ラウンドは、ワールド・ジュニア・タイトルへの望みをつなぐラウンドオブ16への出場権を賭けた白熱した戦いとなった。
カリフォルニア州エンシニータス出身の2022年ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ準優勝者、リーバイ・スローソン(USA)はオープニング・ラウンドの敗戦から立ち直り、日本の長澤佑磨に圧勝。
スローソンのアグレッシブなフォアハンドのマニューバーは、ヒート・トータル14.06(20点満点中)を叩き出し、ラウンドオブ16進出を決め、雪辱を果たしました。
「昨日は惜しいヒートで、ミスをして転んでしまい、ギリギリで負けてしまいました。今年はオーシャンサイドに来る事が出来て嬉しいです。
この南カリフォルニア一帯には、尊敬するサーファーがたくさんいます。若くして良いサーフィンを見せてくれた多くの人々に感謝しています。ここ2、3週間は良い結果を出せていますが、今週はワールド・ジュニアに集中しています。去年より1つでも上の成績を残したいです。出場できることに興奮しています。大会が大好きです」。
シオンはパーフェクト。矢作はヘビーヒッターに対しエクセレントを披露
オアフ島ノースショアの新たな脅威、シオン・クロフォード(HAW)は、その腕前を披露し続け、パーフェクトに近い9.33をマーク。クロフォードのパワフルなフォアハンドは、彼のホームであるハレイワの海で鍛えられ、オーシャンサイドのサンドバーで解き放たれ、ラウンドオブ16に急浮上。
「去年は補欠で、出場したいと思っていたんだけど、やっと出場することが出来て、自分のサーフィンを見せることが出来ました」とクロフォード。
「やっと2つのターンがメイクできました。とにかくいいサーフィンをしたい。少しソフトだけど、この辺りにはファンウェイブがあります。僕はジャクソン(バンチ)と一緒にいて、いつもコンピートしています。僕は彼を尊敬していて、いつも彼に勝ちたいと思っています。でも彼のことも大好きだし、ブロディやハワイのみんなも大好き。みんな応援し合っています」。
2023年アジアNo.1の矢作紋乃丞(JPN)とハワイ/タヒチ・ヌイの脅威であるブロディ・セール(HAW)が対戦し、矢作はセールのエアリアルに対抗。すでに7.50をスコアしていた矢作は、マッシブなエアリバースを決めてエクセレントな8.17をスコア。ラウンドオブ16へ勝ち進んだ。
「あのヒートの前に、風が強くなるのを感じて。その風向きはエアに好都合でした」と矢作は言った。「ブロディ(セール)がエアーに行くのを見て、彼がエアで怖いことを知ってました。ああいう波は楽しかった。確かにタフだけど、いい波に乗れて良かったです。」
矢作と同じ日本人選手の岩見天獅(JPN)は、ハーレー・ウォルターズ(AUS)、ルーク・トンプソン(RSA)、レオ・カサール(BRA)、サム・ピター(FRA)のパワフルなパフォーマンスと共にラウンドオブ16に進み、クオーターファイナル進出を目指す。岩見はヒート後半にトップスコアを7.33まで上げて逆転。そのまま勝利をつかんだ。
日本男子の長沢佑磨はここで敗退。今大会は17位で終了。日本女子は中塩佳那、川瀬心那はここで敗退。今大会は17位で終了となった。
大会主催者は、現地時間で明日1月11日(木)午前7時30分(日本時間の 2024年1月12日0時30分。)にネクストコール。コンディションを評価し、午前8時5分の競技開始を決定する予定。詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。
SAMBAZONワールド・ジュニア・チャンピオンシップ女子エリミネーション・ラウンド結果:
HEAT 1:エリー・ハリソン(AUS)8.93 DEF. スカイ・ブラウン(イギリス)5.90
ヒート2:ラウラ・ラウプ(BRA)15.33 DEF. 中塩佳那(JPN)13.33
HEAT 3:ザーリ・ケリー(AUS)12.10 DEF. 川瀬心那(JPN)9.17
HEAT 4:エウェレイウラ・ウォン(HAW)10.84 DEF. イザベル・ナル(BRA)6.97
HEAT 5:都築虹帆(JPN)12.90 DEF. カレア・ジェルバシ(PER)10.10
HEAT 6:ノラ・リオッタ(HAW)10.44 DEF. アナスタシア・ベンター(RSA)7.90
HEAT 7:キーラ・バックピット(AUS)12.00 DEF. ソフィア・メディーナ(BRA)9.97
HEAT 8:タリア・スウィンダル(USA) DEF. ジャニール・ゴンザレス・エチェバリ(EUK)
男子エリミネーション・ラウンド結果:
HEAT 1:リーバイ・スローソン(USA)14.06 DEF. 長澤佑磨(JPN)8.60
ヒート2:矢作紋乃丞(JPN)15.67 DEF. ブロディ・セール(HAW)11.20
HEAT 3: ルーク・トンプソン(RSA)14.50 DEF. ルック・レプロント(RSA)12.53
HEAT 4:岩見天獅(JPN)13.60 DEF. ミッチ・デュプリーズ(RSA)12.60
HEAT 5:シオン・クロフォード(HAW)15.00 DEF. ルーク・ブランビー(AUS)13.10
HEAT 6:ハーレー・ウォルターズ(AUS)15.77 DEF. アドゥア・アマトリアン(EUK)14.57
HEAT 7:レオ・カサール(BRA)11.67 DEF. イレイ・ボチャン(ISR)10.24
HEAT 8:サム・ピター(FRA)14.60 DEF. リード・プラテニウス(CAN)11.00
サムバゾン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ男子ラウンド16組み合わせ
HEAT 1:リーバイ・スローソン(USA)対ハーレー・ウォルターズ(AUS)
HEAT 2:シオン・クロフォード(HAW)対ヘイター・ミューラー(BRA)
HEAT 3: ジェット・シリング(USA)対サム・ピター(FRA)
HEAT 4:ルーク・トンプソン(RSA)対ライアン・カイナロ(BRA)
HEAT 5:ジャービス・アール(AUS)対 矢作紋乃丞(JPN)
HEAT 6:レオ・カサール(BRA)対タジ・リンドブラッド(USA)
HEAT 7:ジャクソン・バンチ(HAW)対マーロン・ハリソン(AUS)
HEAT 8:ジョエル・ヴォーン(AUS)対 岩見天獅(JPN)
サムバゾン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ女子ラウンド16組み合わせ
HEAT 1:エリン・ブルックス(カナダ)対 ノア・クラップ(ドイツ)
HEAT 2:ソル・アギーレ(PER)対 エウェレイウラ・ウォン(HAW)
HEAT 3:エリー・ハリソン(AUS)対アネット・ゴンザレス・エチャバリ(EUK)
HEAT 4:ゾーイ・ベネデット(USA)対ノーラ・リオッタ(HAW)
HEAT 5:シエラ・カー(AUS)対キーラ・バックピット(AUS)
HEAT 6:都築虹帆(JPN)対ラウラ・ラウプ(BRA)
HEAT 7:ベラ・ケンワーシー(USA)対ルイーズ・レプロン(RSA)
HEAT 8:ザーリ・ケリー(AUS)対タリア・スウィンダル(USA)
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