岩見天獅、渡邉壱孔、松岡亜音、岡野漣、小野里弦がファイナルデイ進出。日本暫定6位。ISA世界ジュニア6日目

岩見天獅 Credit: ISA / Sean Evans

ブラジル、リオデジャネイロ – 2023年11月30日

2023年ISAワールド・ジュニア・チャンピオンシップ(WJSC)6日目。プライア・ダ・マクンバのショアブレイクを使って、午前中の潮の低い時間帯を使って試合が消化されていった。

小さなスウェルと満潮が重なり、2日連続で試合は予定よりも短縮して行われ、ガールズU16メイン・ラウンド3の最後の2ヒートの後、各部門でメイン・ラウンド4が行われた。

 

 

 

チームランキングは大波乱。今日4人のサーファーを失ったものの、オーストラリアが首位を維持し、スペインが8位から一気に2位へと大躍進。以下、USA、ポルトガル、ブラジルが続く。

日本は現在6位だが上位の国は稀に見る混戦でファイナルデイの5名の結果次第では日本も充分に金メダルが狙える位置にいる。

ラネア・モンズ(USA) Photo: Pablo Jimenez

 

本日はラネア・モンス(USA)、ハンス・オドリオゾラ(ESP)、コハイ・フィエロ(TAH)の3名がそれぞれ8.00のライディングをマーク。フィエロ姉妹の末っ子である17歳の彼女は、金メダルを獲得することに集中している。

「私がここにいるのには理由があります。だから1ヒート1ヒート、良い波をゲットしてファイナルに進出し、ベストを尽くしたいです。コンディションはタフで、いい波はあるけど、かなりスロー。8位を取れたことは間違いなく自信になります。だから嬉しい」。

 

ボーイズU18のホアキン・ムニョス(アルゼンチン)は、ラスト3分で2つのカウント・スコアを見つけてラウンドアップ。 Photo: Jersson Barboza

 

このコンディションは、ヒートの数秒の間に入れ替わる。カイ・オドリオゾラ(ESP)は、ボーイズU18のヒートで圧勝し、この日のベストデイを締めくくった。

 

「常に動くことにオープンでなければなりません」と言ったオドリオゾラ。「波が同じ場所に来ることはないし、ビッグセットと普通の波に大きな差はないですからね。だから、点数を取るためにあまり待つ必要はないのです」。

 

池田美来(JPN)photo:nsa

 

2022年女子U16の2人のメダリスト、3位の池田美来(JPN)と4位のタイア・ゼブロウスキー(FRA)はラウンド4で敗退。池田は、この日の最初のヒートで見事な演技を披露した後、続くヒートでそれを裏付けることができず。一方、ゼブロウスキーは、カウントダウンが4分を切るまで波を見つけることができず、悔しい敗退となった。

 

H11の池田はスタートからバックハンドで5.67をスコアしてヒートをリード。ラストウェイブでは6.07を叩き出して圧倒的な強さで勝ち上がった。

 

女子アンダー16のラウンド4では、鈴木莉珠 と今日2回目の登場となった池田美来が、強敵シエラ・カーらと対戦。スタートからシエラ・カーが4.50と5.13をスコアしてヒートをリード。アメリカのラエナ・モンスもバックハンドで際どいリエントリーを決めシエラととともにスコアを揃えていく。

池田と鈴木はリズムが合わずに良い波を掴めない。最後はラエナがレフトで駄目押しのエクセレントを叩き出し試合終了。池田3位で13位、鈴木4位で19位でフィニッシュとなった。

 

渡邉壱孔 Credit: ISA / Pablo Jimenez
渡邉壱孔  Credit: ISA / Sean Evans
渡邉壱孔  Photo: Jersson Barboza

 

男子アンダー18のラウンド4では、H4渡邉壱孔とH5岩見天獅が登場。渡邉はスタートから果敢に波を取りスコアを重ねていくも3位を強いられる展開。しかしヒート後半にビッグセットをつかんだ渡邉は5.57をスコアして逆転2位でクオーターファイナルへ勝ち上がった。

 

岩見天獅
岩見天獅 Credit: ISA / Sean Evans
岩見天獅  Credit: ISA / Pablo Franco

 

岩見天獅は、スタートからフォアハンドの鋭いリエントリーで4.00をスコア。さらにセットを掴み2ターンコンボで6.67をスコアしてトップに躍り出る。最後はバックアップを4.50まで上げてトップでクオーターファイナルへ勝ち上がった。

 

松岡亜音  Photo: Jersson Barboza
佐藤李  Photo: Jersson Barboza

 

第2会場では女子のアンダー18のラウンド4ではH5松岡亜音と佐藤李が登場。今回好調な二人だったが松岡が4.17と3.97を揃えて2位で勝ち上がり、佐藤は惜しくも4位敗退。19位でフィニッシュとなった。

 

髙井汰朗  Photo: Jersson Barboza

 

男子アンダー16のラウンド4にH3 髙井汰朗、H5 岡野漣は、H6 小野里弦が登場。

 

岡野は、スタートから5.00をスコア。しかしばくアップをつかめずに3位を強いられていたが、最後に4.37をスコアして逆転2位でQF進出。小野はスタートから4.00と3.67をスコアしてヒートを完全にリードしてトップでQFへラウンドアップを決めた。高井は惜しくも4位で敗退となった。

 

スケジュールが金曜日に終了した場合、競技の状況によっては、土曜日の朝にALOHA CUPが行われ、その後閉会式が行われる。

U18 BOYS
岩見天獅
渡邉壱孔

U18GIRLS
松岡亜音

U16BOYS
小野里弦
岡野漣

 

2023 ISA World Junior Surfing Championship

 

■NAMINORI JAPAN日本代表

アンダー16男子

岡野 漣   QUARTER FINALS H4
小野 里弦  QUARTER FINALS H4
髙井 汰朗  25位

アンダ−16女子

池田 美来  13位
鈴木 莉珠  19位
登坂 祐妃  37位

アンダー18男子

渡邉 壱孔  QUARTER FINALS H1
岩見 天獅  QUARTER FINALS H3
小濃 来波  33位

アンダ−18女子

松岡 亜音  MAIN ROUND 5 H3
佐藤 李   19位
庄司 莉花  37位

 

 

大会期間中は下記にて随時経過や結果が更新されます。