U18波乗りジャパン凱旋! ブラジルから帰国した日本人初の女子金メダル松岡亜音らが笑顔でインタビュー

2023年11月24日(金)~12月3日(日) の大会期間で、ブラジルのリオデジャネイロに於いて、2023年ISAワールド・ジュニア・サーフィン・チャンピオンシップが開催された。

今大会でU18「波乗りジャパン」は団体総合で3位で銅メダルを獲得。個人では女子U18の松岡亜音が日本人女性として初の金メダルを獲得。岩見天獅が4位。5位に渡邉壱孔。U16で岡野漣が5位、チームリレーのALOHA CUP では優勝と大健闘した。

 

 

 

そんな「波乗りジャパン」が家族、協会関係者、メディアが迎える中、12/5(火)に成田空港に凱旋帰国。今回は金メダルの松岡亜音たちが帰国の成田空港において囲み取材に応じた。

 

 

 

ヒートを戦うのが楽しいと思えることが自分を強くしている。松岡亜音

 

今回、女子キャプテンも務め、日本女子初の金メダルを獲得した松岡亜音は「アンダー18に出場して優勝することが出来ました。波乗りジャパンのスタッフコーチ関係者の皆様には感謝の気持ちしかありません。今回が最後のISAジュニアで優勝できることができて本当に嬉しいです。

 

「今回、自分は3回目の出場で、初めて世界選手権行ったのは自分は中学2年生の時で、アメリカのハンティントンビーチで行われたんです。

その時は初戦負けで、その時にみなみちゃん(野中美波)紗良ちゃん(脇田紗良)しのちゃん(松田詩野)とか先輩たちの活躍を見ていたので、あんな風になりたいとずっと思っていました。今回初めて金メダルを取れたことも光栄ですし、嬉しいです。

 

 

今までは自分のサーフィンが劣っているとか、自信がなくて不安な気持ちで試合に臨んで、それが短いヒートの中で出ちゃったんです。

でも今は試合で勝っていくことが楽しいって心から思えて、自分のベストのサーフィンを出してスコアがどれだけ出るのかとか、戦略を考えてヒートを戦うのが楽しいと思えるようになったので、それが自分を強くしているのかなって思います。

 

WSLのWJCとISAは、どちらも国のジュニアの代表として来てているわけですが、WJCは個人での戦いなので、ISAは団体なのでいつもよりエネルギーがもらえるというか、その分プレッシャーもあるんですけど、勝った時の喜びがいつもの倍って感じですね。」

 

来年2月にプエルトリコで行われる五輪最終予選となるのISAプエルトリコ大会の日本代表の選考会が今月静波で行われる。この選考会には松岡も出場予定で、代表枠の2つを都筑有夢路、前田マヒナらと争う。選考会前はハワイで前田マヒナのパイプマスター出場を見て、ノースにチャージして気合を入れてくると意気込みを語った。

 

 

アンダー18の世界だったら、サーフィンは絶対に負けてないです。岩見天獅

 

男子キャプテンを務めた岩見天獅「時差のある中、地球の裏側からたくさんの応援ありがとうございました。日本は団体でブロンズメダル。僕個人は4番で、アロハカップで優勝することができました。個人の成績は納得していませんが、団体でメダルを持って帰れたので良かったです。応援ありがとうございました。

 

今年がISAジュニアが最後だったので、勝つしかないと思っていました。途中からリパラウンドがなくなっちゃって、それもプレッシャーというか、ISAらしくなかったというか、普通の試合に戻っただけだったんですけど後がない感じでしたね。

 

セミでは兎に角、イッコウ(渡邉 壱孔)と勝って二人でファイナルに行きたかったんですけど、最後まくられちゃって、ファイナルは逆に気合入りすぎちゃって空回りしちゃった感じでした。最後は板折れちゃって。波周りもよくなくって全部重なっちゃった感じでした。

 

アンダー18の世界だったら、乗れば勝てるなって自分でも分かっていたんで、サーフィンは絶対に負けてないです。これを自信に繋げてWJC、フィリピン、オーストラリアに繋げたいですね。」

 

 

田中樹コーチ

 

普段見ないような国のレベルが上がってきていることを感じた。田中樹コーチ

 

田中樹コーチは「波が無くなって途中からリパチャージがなくなって、そんな中でもよく頑張って最後までやってくれたのかなって思います。自分が思っていた以上の結果が出せたので、これはこれで良かったなって思います。

 

2つのバンクがあって、それが波質が全然違ったんです。それが毎日スイッチするんですよ。その調整がすごく難しかったと思います。どっちのバンクが得意とかあったと思うんですけど、そんな中で上手く合わせながら、僕と現地のビクター・リーバスさんと上手くやりながら、サポートできたのかなって思います。

 

結果に関しては、松岡選手が優勝したし、岩見選手もファイナルに残って。アンダ−16も無理ではなかったのかなって思いますけど。久しぶりのISAのジュニアでしたけど、みんな凄く上手かった。WSLのジュニアとは、また違った感じですけど。普段見ないような国のレベルが上がってきていることを感じたし、日本も強化していかないと自分は思いました。」。

 

今回初出場で5位となった岡野漣
先輩たちの花道を作りたかったとアロハカップで優勝に貢献、個人でも5位となった渡邉壱孔

 

2023 ISA World Junior Surfing Championship

 

アンダ−18女子

松岡 亜音  金メダル
佐藤 李   19位
庄司 莉花  37位

アンダー18男子

岩見 天獅  4位カッパーメダル
渡邉 壱孔  5位
小濃 来波  33位

 

アンダー16男子

岡野 漣   5位
小野 里弦  13位
髙井 汰朗  25位

アンダ−16女子

池田 美来  13位
鈴木 莉珠  19位
登坂 祐妃  37位