【追悼】日本のサーフシーンを彩った、日本を代表するサーフィンフォトグラファー土屋高弘氏が他界。 享年60歳。

日本のサーフィン界はまた一人の偉大なフォトグラファーを失った。かねてより病と闘っていた土屋高弘が天国へ旅立った。60歳という若さだった。本当に悔しくてたまらない。悲しくてたまらない。昨日10月30日に彼の地元である吉佐美で葬儀が営まれ、多くの仲間が集まった。

 

遺影となった土屋高弘らしい写真。祭壇でもみんなに笑顔を振りまいていた。
2013年5月横浜で行われたグリーンルームにて

 

風光明媚な自然豊かな伊豆という場所に生まれ育ったサーフィンフォトグラファーの土屋高弘は、ファインダー越しに見た世界を、思いのままに切り取った。

 

彼の写真は、波、サーファー、風景が一体となった透明感のある作品が多く、ウォーターショットによる色鮮やかな写真は、臨場感に溢れていた。サーフィンの腕はプロ並みの一級品、サーフィンを愛し、海を愛し、自然を愛し、伊豆を愛し、ハワイを愛した土屋高弘。

 

土屋高弘の写真の魅力は、サーフィンや波のショットもさることながら、花や景色、人物、どれをとっても、とにかく色鮮やかで美しかった。日本の誇りだった。

 

 T.TSUCHIYA/土屋高弘 1963年5月9日生まれ。静岡県下田市出身。85年よりマリン企画の月刊サーフィンライフ誌スタッフフォトグラファーとして多くの作品を残した。そして、その後シニアフォトグラファーとなり、シャープでクリアなカメラアイが多くのサーファーのハートをつかんだ。

 

 

 

サーフィンフォトグラファーが残してきた水中写真。フィルムを入れたカメラをハウジングに詰め込んで、それを片手に海に繰り出した。数の限られたフィルムで撮影するワンショットの重み、何枚でもシャッターを押し続けられるデジタルとは魂の入り方が全く違っていた。

 

その温厚な人柄で、誰にも分け隔てなく優しく接し、多くの人から愛された土屋高弘。常に笑顔を絶やさず、その場を明るくしてくれた。本当に大好きな男だった。

 

なぜ、こんな才能のある人ばかりが亡くなってしまうのかと思う。WANちゃん、藤沢さん、そしてター。当時の月刊サーフィンライフを支えてきた、誰よりもサーフィンを愛した敏腕フォトグラファーたちは、もういない。

 

土屋高弘さんの御冥福を心からお祈り致します。

 

12月中旬頃にお別れ会が予定されているとのことで、また詳細が分かり次第お伝えします。

 

 

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