チャレンジングなコンディションのなかの天国と地獄。CTクオリファイの明暗を分けたサクアレマ・プロ大会5日

サミュエル・プポ© WSL / Diz

プライア・デ・イタウナ、サクアレマ、リオデジャネイロ、ブラジル(2023年10月20日金曜日) – 2023年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ第6戦「コロナ・サクアレマ・プロ・Presented by Banco do Brasil」は大会5日目。プライア・デ・イタウナは、コンディション不良のためレイデーが続いていたが、ようやく再開。

 

 

強いカレントと6~8フィートのセット、時折10フィートの波がブレイクするチャレンジングなコンディションのなかで男子ラウンドオブ16が行われ、男女ともにクオーターファイナル進出者が決定した。ファイナルデイは現地時間の土曜日となる見込み。

 

 

落胆の色を隠せないジャクソン・ベイカー(AUS)© WSL / Diz
クオリファイ目前でまさかの敗退となったマテウス・ハーディ(BRA)© WSL / Diz

 

本日はクオリファイを目前にしていたジャクソン・ベイカー(AUS)やマテウス・ハーディ(BRA)など、何人かの選手が2024年チャンピオンシップ・ツアー(CT)への出場権を逃すなか、サミュエル・プポ(BRA)は、最終ヒートでケイド・マトソン(USA)を破り、ツアーへの切符を手に入れた。

 

 

サミュエル・プポ、2024年チャンピオンシップ・ツアー出場権獲得

 

 

サミュエル・プポは今日、2024年チャンピオンシップ・ツアーへのリクオリファイを果たし、目標を達成。兄のミゲル・プポ(BRA)とともに世界最高の波で再び戦う。

 

サミュエル・プポ© WSL / Diz
サミュエル・プポ© WSL / Smorigo

 

プポは、ケイド・マトソンと対戦する最終ヒートとなるH8に出場。このヒートの勝者は自動的にCTへのクオリファイが決定。ビーチ全体がクオリファイの可能性に注目する中、プポがレフトハンダーのバックサイド・ハックで8.33をスコアすると観客は大興奮。その後、巨大なセクションでのシングルマニューバーで8.70をスコア。勝利を掴んだ。

 

サミュエル・プポ© WSL / Diz

 

「素晴らしい気分です。この1週間は本当にハードでした。特にあのような優れたサーファーたちとの対戦はね。」とプポが言った。「今日目が覚めたら、コンディションは本当にハードでした。自分のヒートで全てが上手くいったなんて信じられないしCTに復帰できてホッとしています。この1年は本当に長くて、クレイジーな1年でした。みんなありがとう」。

 

ブラジルでハイレベルなパフォーマンスを続けるコラピント

 

クロスビー・コラピント(USA)© WSL / Diz

 

ラウンドオブ16のヒート3で、2024年チャンピオンシップ・ツアーへの出場が確実となったクロスビー・コラピント(USA)は、プライア・デ・イタウナの難しいコンディションの中、素晴らしいパフォーマンスを披露。

 

南アフリカの若手、ルーク・トンプソン(RSA)と対戦したコラピントは、2ウェイブ・トータルで15.93(8.33 + 7.60)をマークし、クオーターファイナル進出を決めた。彼は土曜日のクオーターファイナルのヒート2で、同じCTクオリファイを決めたイマイカラニ・デヴォルト(HAW)と対戦する。

 

クロスビー・コラピント(USA)© WSL / Smorigo

 

「すごく良い感じ。すごくフリーな気分でした」と、コラピント。「前のヒートでは、物凄くプレッシャーを感じ、感情が渦巻いていて、そのヒートでは落ち着くことができなかった。すごく必死でした。そのヒートを勝ち上がって、このヒートに臨みました、 CTの選手たちのようにサーフィンをしたいです。彼らがチャレンジャーズに来ると、CTサーファーだと分かります。それがヒートに臨む目標でした。そして、それができたと思います。だからかなりストークしました。」

 

男女クオーターファイナル進出者決定

 

女子のCTクオリファイ枠は残り1枠となり、サクアレマ・プロの最終日にCTクオリファイが決定。イザベラ・ニコルズ(AUS)は現在ランキング5位。彼女を追い抜くことができるのはナディア・エロスターベ(EUK)だけで、クオリファイにはイベントでの優勝が必要だ。

 

ハワイのシオン・クロフォードは母親が日本人のハーフ。まだCTクオリファイの道は残されている。© WSL / Diz

 

また男子は、新進気鋭のシオン・クロフォード(HAW)が、このイベントで優勝すれば2024年チャンピオンシップ・ツアーへの出場権を獲得。ヒート1では、マテウス・ハーディ(BRA)を敗退させたミヒマナ・ブレイ(FRA)と対戦。ヒート2では、クロスビー・コラピント(USA)がイマイカラニ・デヴォルト(HAW)と対戦。

 

ヒート3では、マイケル・ロドリゲス(BRA)がイーライ・ハンネマン(HAW)と対戦。ロドリゲスはチャンピオンシップ・ツアーにクオリファイするためにセミファイナルに進む必要がある。ハンネマンに敗れればクオリファイならず。男子クオーターファイナル最終ヒートでは、マルコ・ミニョ(FRA)がサミュエル・プポ(BRA)と対戦。ミニョは、2024年チャンピオンシップ・ツアーへの出場権を得るために、ファイナルに進出する必要がある。

 

 

コロナ・サクアレマ・プロ Presented by Banco do Brasil 男子ラウンドオブ16結果:
HEAT 1:シオン・クロフォード(HAW)11.83 DEF. ジャクソン・ベイカー(AUS)10.50
HEAT 2:ミヒマナ・ブレイ(FRA)11.33 DEF. マテウス・ハーディ(BRA)10.00
HEAT 3: クロスビー・コラピント(USA)15.93 DEF. ルーク・トンプソン(RSA)12.03
HEAT 4:イマイカラニ・デヴォルト(HAW)11.17 DEF. ナチョ・グンデセン(ARG)1.60
HEAT 5:マイケル・ロドリゲス(BRA)9.73 DEF. ヘイター・ミューラー(BRA)9.07
HEAT 6:イーライ・ハネマン(HAW)12.00 DEF. ミゲール・プポ(BRA)8.87
HEAT 7:マルコ・ミニョ(FRA)12.23 DEF. フレデリコ・モライス(POR)10.17
HEAT 8:サミュエル・プポ(BRA)17.03 DEF. ケイド・マトソン(USA)7.77

男子のクオーターファイナルのマッチアップ:
HEAT 1:シオン・クロフォード(HAW)対ミヒマナ・ブレイ(FRA)
ヒート2:クロスビー・コラピント(USA)対イマイカラニ・デヴォルト(HAW)
HEAT 3:マイケル・ロドリゲス(BRA)対イーライ・ハンネマン(HAW)
HEAT 4:マルコ・ミニョ(FRA)対 サミュエル・プポ(BRA)

女子のクオーターファイナルのマッチアップ
HEAT 1:キラ・ピンカートン(USA)対フランシスカ・ベセルコ(POR)
HEAT 2:ソフィ・マカロック(AUS)対アリッサ・スペンサー(USA)
HEAT 3:ナディア・エロスターベ(EUK)対インディア・ロビンソン(AUS)
HEAT 4:ソイヤー・リンドブラッド(USA) vs. エリン・ブルックス(CAN)

 

Corona Saquarema Pro

Presented By Banco do Brasil

Saquarema, Rio de Janeiro, Brazil

オフィシャルサイト:

https://www.worldsurfleague.com/events/2023/cs/146/corona-saquarema-pro/main