男女ベスト16決定。フレデリコとクロスビーがCT入り決定。都筑有夢路は惜しくも敗退。サクアレマ・プロ

CT入りが決まったクロスビー・コラピント(USA)とフレデリコ・モライス(PRT)© WSL / Diz

プライア・デ・イタウナ、サクアレマ、リオデジャネイロ、ブラジル(2023年10月16日月曜日) – 2023年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズの第6戦「コロナ・サクアレマ・プロ Presented by Banco do Brasil」は、男女ラウンドオブ32(ヒート1~8)が行われ、ベスト16が決定。

 

2024年チャンピオンシップ・ツアー(CT)クオリファイに向けて、男子8名、女子4名の出場枠が残っている中で、男子はフレデリコ・モライス(PRT)とクロスビー・コラピント(USA)が2024年CTへの出場権を獲得を決めた。

 

 

フレデリコとクロスビーが2024年チャンピオンシップ・ツアーの出場権を獲得

 

フレデリコ・モライス(PRT)は、コロナ・サクアレマ・プロでラウンドオブ16に進出し、CTに復帰が決定。プライア・デ・イタウナのビーチでこのニュースを聞いたベテランサーファーは、目に見えて感情をあらわにした。コーチ、チームメイト、そして多くの仲間に囲まれたモライスは、”ポルトガルがツアーに戻ってきた!”と祝福の声を上げた。

 

フレデリコ・モライス(PRT)© WSL / Diz

 

この日の最終ヒートでモライスは、アレホ・ムニーツ(BRA)、ジョージ・ピター(AUS)との対戦で1位となったケイド・マトソン(USA)に次いで2位でラウンドオブ16に進出を果たした。

 

「今年、CTに出場し、ポルトガルを代表してツアーに参加することは私の夢でした。それは私の誇りです。」と言ったモライス。

 

 

フレデリコ・モライス(PRT)© WSL / Smorigo

 

「チャレンジャーシリーズは超複雑なサーキットなので、とても難しい目標です、 でも、それを信じれば 私たちはそれを達成することができます それが今年の私です。ブラジルは自分にとって常に特別な場所であり、人生を通してできた素晴らしい友人たちがいます。皆さんの変わらぬサポートに感謝します。」

 

クロスビー・コラピント(USA)© WSL / Diz

 

クロスビー・コラピント(USA)が2024年チャンピオンシップ・ツアーへの出場権を獲得。サクアレマ・プロでラウンドオブ16に進出したコラピントは、チャレンジャーシリーズのランキングポイントを18,905ポイント獲得し、現在ランキング4位。

コラピントは、2023年のリップカールWSLファイナルで3位となった兄のグリフィン・コラピント(USA)と一緒にCTに出場することになる。

 

 

「ツアーに参加できるなんて、本当に信じられない気持ちでいっぱいです」と言ったコラピント。「ポルトガルのファースト・ラウンドでは、あと1ヒート頑張れば勝てるって分かっていたのに、負けてしまったんです。

 

クロスビー・コラピント(USA)© WSL / Smorigo

 

そこで負けた後、多くの感情と向き合わなければならなかったし、落ち込んでいたし、ブラジルで何が起こるかわからなかった。だから、それを乗り越えて、すべてのことには理由があることを知りました。ここに来て、クオリファイできるなんて、信じられないし、本当に感謝しています。

 

昨年はラウンド1で敗退し、あまりハッピーではなかったけれど、今年はとても美しいところで、街を歩いていてもトロピカルで最高。間違いなく、自分の心の中で大きな位置を占めてます。」

 

女子ベスト16決定

 

開催された女子のラウンドオブ32で、現在2023年チャレンジャーシリーズ・ランキング1位のサリー・フィッツギボンズ(AUS)は、ハイスコアなパフォーマンスでスタート。

 

オープニング・ヒートで、完璧なエアリバースを決めたサリー・フィッツギボンズ(AUS)。Credit: © WSL / Smorigo

 

数本の波で体をほぐした後、フィッツギボンズはパーフェクトなフロントサイド・エア・リバースを決め、続く2ターン・コンボで7.00(10点満点)をマーク。

 

さらにフィッツギボンズは、レフトハンダーの2つの爆発的なバックサイド・ハックで7.67をスコアし、ヒート・トータル14.67(20点満点)でラウンドオブ32の最高得点をマークした。

 

サリー・フィッツギボンズ(AUS)© WSL / Diz

 

「これは面白いもので、プレッシャーがないと思っている人はあまりいないでしょう。私にとっては、ツアーに戻る切符を手に入れるために、常に自分のサーフィンを向上させる方法を考えています。」とフィッツギボンズが言った。

 

「最高のサーファーと対戦する機会はプレッシャーになります。私はただパドルアウトして、最高のパフォーマンスをするだけ。ブラジルにいると、そのエネルギーの糧になります。

 

15年以上もここに来るのが好き。ビーチにいるだけで、すべてを吸収できるから。このような素晴らしいイベントのために代表として参加できるなんて、素晴らしい1週間です。私たちを受け入れてくれたブラジルのみんなに感謝します」。

 

ルアナ・シルバ © WSL / Diz

 

ラウンドオブ32のヒート7では、ブラジリアンのルアナ・シルバ(BRA)がチャンピオンシップ・ツアー・クオリファイへの夢をキープ。

 

都筑有路夢路(JPN)

 

テレサ・ボンバロ(PRT)、都筑有路夢路(JPN)、タイナ・ヒンケル(BRA)という強敵を相手に勝ち上がったシルバ。ヒート開始早々に都筑はクローズセクションへのクリティカルなターンをメイクし、エクセレントの8.00をスコアしヒートをリード。

 

しかし、ヒートベストを持ちながらも、バックアップを見つけられない都筑は惜しくも敗退。

 

ヒート序盤にミッドレンジのスコアを得たシルバは、フロントサイド・マニューバーのコンビネーションで勝利を確実にし、ラウンドオブ16進出を決めた。

 

ルアナ・シルバ © WSL / Smorigo

 

「今年最後のイベントでサクアレマに来れて嬉しいです。家族全員がここにいるので、本当に楽しんでいます」と言ったシルバ。

「ヒートは少し緊張しましたが、最後に逆転できてよかったです。クオリファイのことを考えないようにするのはとても難しいことで、それがこのイベントの総重要事項だから、今に集中し、グループと一緒にここでの時間を楽しみ、良いサーフィンを続けたいですね」。

 

2024年CT出場権獲得レースが激化。男子残り6枠

 

コロナ・サクアレマ・プロは今後2人ヒートに切り替わるため、クオリファイのシナリオはまだこれから。ブラジルで2024年CTの出場権を獲得できる女子の現在のリストは以下の通り。

 

サリー・フィッツギボンズはすでに出場権を獲得。インディア・ロビンソン(AUS)、ソイヤー・リンドブラッド(USA)、アリッサ・スペンサー(USA)、イザベラ・ニコルズ(AUS)が2023年チャレンジャーシリーズ・ランキング女子のトップ5。ルアナ・シルバ(BRA)はクオリファイの可能性を残しており、ブラジルのファンの前で決めたいところだ。

 

男子では、コール・ハウシュマン(USA)、ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)、フレデリコ・モライス(PRT)、クロスビー・コラピント(USA)が出場権を獲得。

 

イーライ・ハンネマン(HAW)© WSL / Smorigo
サミュエル・プポ(BRA)© WSL / Smorigo
ジャクソン・ベイカー(AUS)© WSL / Smorigo
マテウス・ハーディ(BRA)© WSL / Smorigo

 

残る出場枠は6つで、 ジェイク・マーシャル(USA)、イマイカラニ・デヴォルト(BRA)、イーライ・ハンネマン(HAW)、ケイド・マトソン(USA)、マテウス・ハーディ(BRA)、ジャクソン・ベイカー(AUS)、サミュエル・プポ(BRA)などの選手に可能性が残されている。

 

Corona Saquarema Pro

Presented By Banco do Brasil

Saquarema, Rio de Janeiro, Brazil

オフィシャルサイト:

https://www.worldsurfleague.com/events/2023/cs/146/corona-saquarema-pro/main