ジョエル・ヴォーンが巨大なアーリーウープでパーフェクト10。CS最終戦「コロナ・サクアレマ・プロ」

プライア・デ・イタウナ、サクアレマ、リオデジャネイロ、ブラジル(2023年10月15日日曜日)2023年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ最終戦「コロナ・サクアレマ・プロ presented by Banco do Brasil」大会2日目。

クリーンなオフショアの4フィート台のコンディションで男子ラウンドオブ64の16ヒートが行われた。女子はオフとなった。

 

 

男子トップシードがラウンドオブ32に進出

開始早々、マテウス・ハーディ(BRA)がこの日の第3ヒートを席巻。何度かトライに失敗した後、ハーディは6.40のファースト・スコアリング・ライドを成功。その後、彼は速いライトハンダーにパドルし、ラインを駆け下り、クリーンなエアリバースを成功させ、続く巨大なステイルフィッシュ360でジャッジから8.93を獲得し、トータル15.33と今大会ここまでの最高得点を記録した。

 

マテウス・ハーディ: © WSL / Smorigo
マテウス・ハーディ: © WSL / Diz

 

「自分にとって本当に重要なイベントで、このプレッシャーの中、うまく対処するか、失敗に終わるか、どちらかでしょう? ヒート・トータルのハイエストでイベントをスタート出来て嬉しいですが、そんな事は考えず、ただ良いサーフィンをする事だけを考えていました」とマテウス・ハーディは語った。

 

ラウンドオブ32に進出したハーディには、重い課題が待ち受けている。彼はこれから、ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)、ジャクソン・ベイカー(AUS)、ジェイク・マーシャル(USA)を擁するスタック・ヒートを戦わなければならない。

 

 

パーフェクト10ポイントをスコアしたジョエル・ヴォーン

 

今日最大のハイライトは、ラウンドオブ64のヒート8。地元サクアレマのサーファーであり、2023チャンピオンシップ・ツアー4位のジョアオ・チャンカ(BRA)が大本命。彼はトータル15.26ポイント(20ポイント満点)を獲得し1位通過。同じく地元の強豪サーファーであるバレンティン・ネヴェス(BRA)は、チアンカと並んで次のラウンドに進むかに見えた。

 

しかし、ヒート終了間際、ジョエル・ヴォーン(AUS)がロング・ライトハンダーにスクラッチし、テイクオフでストールし、パンピングでダウンザラインし、巨大なアーリーウープをぶちかました。

 

 

プライア・デ・イタウナの全観衆は、ヴォーンがパーフェクトに着地した瞬間、一斉に沸き上がった。短い審議時間の後、ジャッジ・パネルはヴォーンにコロナ・サクアレマ・プロ史上初のパーフェクト10ポイント・ライドを与え、2023チャレンジャー・シリーズではバリート・プロでのジェイコブ・ウィルコックスに次ぐ2本目のパーフェクト10ポイント・ライドとなった。

 

仲間と抱き合って10を喜ぶヴォーン© WSL / Diz

 

「3位で大したスコアも出なかったので、ただリラックスして、何か大きな波を狙った方がいいと思って、うまくいけば着地できると思ったんです。」とヴォーンが言った。

 

「自分を落ち着かせ、リラックスした時にあの波が来たんです。ストールして、エアを狙いました、実はタイミングが遅すぎたと思ったのですが、結果的にフラットな場所にランディング出来て、うまくいきました。間違いなく、今までの大会の中で最高のエアだったし、今までで一番大きなエアだったから、すごく興奮しています」。


コロナ・サクアレマ・プロで歴史に名を刻んだ感想を聞かれたヴォーンは、「歴史の一部になれて本当に気分がいい。10点が出せて超ストーク。南アフリカでは9.83だったから、10点を取ってあのラウンドを通過できて本当に嬉しい。」

 

 

2024年CTクオリファイへの戦いが激化

 

コロナ・サクアレマ・プロ2日目、ランキングトップ10に入った数名の選手がチャンピオンシップ・ツアー出場権獲得を目指し、戦いを続けた。

 

クロスビー・コラピント(USA) © WSL / Smorigo

クロスビー・コラピント(USA)などはランキング6位から5位に順位を上げ、デビッド・シルバ(BRA)は1つ順位を下げ、レースは激化。その他、イーライ・ハンネマン(HAW)が7位に、サミュエル・プポ(BRA)が12位から10位にジャンプアップし、同郷のマテウス・ハーディをトップ10から突き放した。

 

イーライ・ハンネマン(HAW)© WSL / Smorigo

女子のラウンドが再開されれば、ラウンドオブ32のヒート1でランキング1位のサリー・フィッツギボンズ(AUS)とフランシスカ・ベセルコ(PRT)、エウェレイウラ・ウォン(HAW)、ゾーイ・ステイン(RSA)が対戦。

H 7で都筑有夢路が、ルアナ・シルバ(BRA)、テレサ・ボンバロ(POR)、タイナ・ヒンケル(BRA)と対戦する。

男子では、シオン・クロフォード(HAW)がリーフ・ヘイズルウッド(AUS)、ジョーダン・ローラー(AUS)、ミヒマナ・ブレイ(FRA)と対戦。

 

 

コロナ・サクアレマ・プロ・プレゼンテッド・バイ・バンコ・ド・ブラジル・男子ラウンド32のマッチアップ:
HEAT 1:シオン・クロフォード(HAW)対リーフ・ヘイズルウッド(AUS)対ジョーダン・ローラー(AUS)対ミヒマナ・ブレイ(FRA)
HEAT 2:ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)対 ジャクソン・ベイカー(AUS)対 マテウス・ハーディ(BRA)対 ジェイク・マーシャル(USA)
HEAT 3:ナチョ・グンデセン(ARG)対 ルーク・トンプソン(RSA)対 ジェット・シリング(USA)対 ジョエル・ヴォーン(AUS)
HEAT 4:クロスビー・コラピント(USA)対 イマイカラニ・デヴォルト(HAW)対 ダニエル・エムズリー(RSA)対 ジョアオ・チアンカ(BRA)
HEAT 5:ミゲール・プポ(BRA)対 マイケル・ロドリゲス(BRA)対 カウアン・コスタ(BRA)対 ジャドソン・アンドレ(BRA)
HEAT 6: ヘイター・ミューラー(BRA)対ジョアン・ドゥル(FRA)対デイヴィッド・シルバ(BRA)対イーライ・ハンネマン(HAW)
HEAT 7:ジャービス・アール(AUS)対 マルコ・ミニョ(FRA)対 サミュエル・プポ(BRA)対 コール・ハウシュマン(USA)
HEAT 8:フレデリコ・モライス(POR)対ケイド・マトソン(USA)対ジョージ・ピター(AUS)対アレホ・ムニーツ(BRA)

 

コロナ・サクアレマ・プロ・プレゼンツ・バイ・バンコ・ド・ブラジル・女子ラウンド・オブ・32の対戦予定:
HEAT 1:サリー・フィッツギボンズ(AUS) vs フランシスカ・ベセルコ(POR) vs エウェレイウラ・ウォン(HAW) vs ゾーイ・ステイン(RSA)
HEAT 2:エリー・ハリソン(AUS)対ヴァヒネ・フィエロ(FRA)対キラ・ピンカートン(USA)対ダニエラ・ロサス(PER)
HEAT 3:イザベラ・ニコルズ(AUS)対ベラ・ケンワーシー(USA)対シルヴァナ・リマ(BRA)対レイラニ・マクゴナグル(CRC)
HEAT 4:アリッサ・スペンサー(USA)対ソフィ・マカロック(AUS)対キャロリーナ・メンデス(POR)対ゾーイ・マクドゥーガル(HAW)
HEAT 5:インディア・ロビンソン(AUS)対ナディア・エロスターベ(EUK)対ラウラ・ラウプ(BRA)対カミラ・ケンプ(DEU)
HEAT 6:ブロンテ・マコーレー(AUS)対 サラ・バウム(RSA)対 テッサ・タイセン(FRA)対 ソフィア・メディーナ(BRA)
HEAT 7:ルアナ・シルバ(BRA)対テレサ・ボンバロ(POR)対都筑有路夢路(JPN)対タイナ・ヒンケル(BRA)
HEAT 8:ソイヤー・リンドブラッド(USA)対ザーリ・ケリー(AUS) 対エリン・ブルックス(CAN) 対 アリーナ・ロドリゲス・バルガス(PER)

 

Corona Saquarema Pro

Presented By Banco do Brasil

Saquarema, Rio de Janeiro, Brazil

オフィシャルサイト:

https://www.worldsurfleague.com/events/2023/cs/146/corona-saquarema-pro/main