アンダー16カデットクラス「TOKUNOSHIMA TOWN KIDS CHALLENGE」で岡野漣と池田美来が優勝。

鹿児島県徳之島の花徳浜で開催されている WSL アジアプロジュニアツアー第4戦「Tokunoshima Town Pro Junior」はDAY-2。今日のスケジュールは男女プロジュニアはオフとなり、カデットのU-16クラスの試合がオンとなった。

会場は晴れ。風は朝は弱いものの、太陽が上がって来るとともにサイドオンの風が強く吹く。波のサイズは台風からのウネリが入り、ムネカタでセットで頭。カデットクラスなら頭オーバーの波が入る。

昨日よりもパワーがある波。しかし、引きに向かい特大バックウォッシュが入る状況に、選手は右に左に動きキレた波を探す。昼には風が強くなり、さらに難しいコンディション。それでも、選手はそれぞれが持ち味のライディングを披露。勝敗に一喜一憂ながら、会場を沸かした。

女子の決勝は山田佳那 vs 池田美来。ここは池田がプロとして攻めのサーフィンを魅せた。セットの波にアプローチすれば、一発目で思い切り板を蹴り込んでスプレーを飛ばす。そのままスピードつけてリエントリーとパワーを使ったライディングにエクセレントの8.50ポイント。

相対する山田もトライするも波を選びきれず、演技がままならず。ここはキャリアの差で池田に軍配。山田も強くなるための経験として、この試合を今後に活かして欲しい。

池田は試合の中で成長が著しい。演技のバリエーションを増やすことや、技のタイミングも工夫していることがわかる。明日のジュニアの試合でも、また魅せてくれるだろう。

男子の決勝はプロの岡野漣に対するのは、宇野雅晴、国重波音、宮原蕾斗の3人。セミファイナルでは積極的に攻めて勢いのある宮原、宇野もヒートを勝ち上がるごと調子を上げている。国重も波のチョイスが上手く自分のサーフィンで勝ち上がってきた。

試合はスローなスタート。岡野が2本目で高さのある波をトップで板を素早く蹴り返して、これに5.33ポイントでリード。選手はポジショニングも正面から右や左に分かれ、波を探してアプローチ。

宮原、国重、宇野もフィニッシュがキメきれず、ポイントは伸びない。再び、岡野が速い波からの上手い切り返しで最後のフィニッシュまで。これに5.37ポイントがついて、バックアップを上げる。

試合は各自、最後まで攻め続けるも逆転には至らず。岡野のプロとしての面目躍如で優勝。実際、今日の全てヒートで、1人トータル10点超え。さらにクォーターファイナルではハイエストの7.00に5.37でトータル12.37ポイントが男子のハイエスト。その実力を見せる結果となった。

明日は大会最終日。男女ジュニアの優勝者が決まる。そして、WJCへのアジア代表者も確定と見逃せない。

ファーストコールは7:00AM。7:30AMにスタート予定。男女ジュニア選手ともスタンバイ。

「TOKUNOSHIMA TOWN KIDS CHALLENGE」
U-16BOYS
優勝：岡野漣
２位：宮原蕾斗
３位：国重波音
４位：宇野雅晴　

U-16GIRLS
優勝：池田美来
２位：山田佳那

本日は小学生の団体が、大会見学。先生と共に、大きな声援を送ってくれました。

チーム奄美大島、宮崎、鹿児島、徳之島の面々。碇山勇生団長中心にみんなでサポート、応援と大忙しでした。奄美大島から藤田麻夏、碇山玄、椚真叶、山田佳那。宮崎から宮原蕾斗、栗城将太郎。鹿児島から米山珠波瑠。

鹿児島の米山珠波瑠（ヨネヤマスバル）

栗城将太郎（クリキショウタロウ）宮崎椚真叶（クヌギマカナ）14歳　奄美大島藤田麻夏（フジタマナツ）15歳　奄美大島
碇山玄（イカリヤマゲン）11歳　奄美大島

池田美来 @miraiikeda_
U16女子カデットクラス優勝

「波は昨日よりサイズが上がって、でも風が強くてジャンクな感じで難しいですけど、自分の得意なコンディションなので試合できて楽しかったです。

8.5の波は狙っていました。ちょっと左目が良いかなと思って、乗って決めることが出来て良かったです。

作戦とかは特に考えてなかったですけど、とりあえずたくさん乗って、徐々にスコア作れれば良いなと思って。もう１本乗りたかったんですけど、楽しかったんで良いです。スイカが大好きなんですけど、季節が終わっちゃったんで、今はカボチャとサツマイモです。」

「とりあえず、１、２本まとめてからエアしたいなって思っていたんですけど、難しくてエアする波がなかったです。徳之島の波は、凄くパワーもあって、インサイドも凄く面白いです。今年ISAの世界戦に選ばれたので、そこでも優勝できるように頑張ります。」