ラグンドリ・ベイ、ニアス、インドネシア(2023年9月16日土曜日)-2023年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイング・シリーズ(QS)5000イベント「ニアス・プロ」は大会6日目。
男子のラウンドオブ32、そして男子と女子のラウンドオブ16が終了。一日を通してスウェルが減少し、一貫性を失う中、30分に延長されたヒートタイムはエキサイティングでドラマチックな瞬間を演出した。
ラウンドオブ16のヒートで、パーフェクトに近い9.60(10点満点)をマークしたのは、バックハンドの強烈にクリティカルな2ターンコンボで、このイベント最高のシングルウェイブスコアを叩き出した、現世界ジュニアチャンピオンのジャービス・アール(AUS)。19歳の彼は謙虚な性格で常に笑顔で今日の2ヒートで最も高いヒート・トータルを記録した。
「かなりトリッキーなコンディションで、本当にスタックしたヒートでした。「どの選手もリッピングしていて、前のヒートでもリッピングしていたので、僕は2本ほど楽しいヒートを決めて、9でヒートを終えることが出来たので興奮しています。この調子で明日のヒートも戦いたですね」。
今回ニアスプロに初出場したジャワのサーファー、フェブリ・アンシア(INA)は、ラウンドオブ32のハイライトの1つとなるエピックなフロントサイド・バレルを披露し、喝采を浴びたが、午後に行われたラウンドオブ16では、ウェステン・ハースト(INA)とともに敗退。
ラウンドオブ32で、2018年のイベント勝者であるケトゥ・アグス(INA)によるメイド・マヘンドラ(INA)へのプライオリティ・インターフェアにより、アグスはラウンドオブ16進出を逃し、マヘンドラも同じヒートで敗退。ヴァルン・タンジュュン(INA)、ダニー・ウィディアント(INA)、そして地元ニアス出身のケヴィン・ワウ(INA)もラウンドオブ32で敗退となった。
男子ラウンドオブ32では、H1で西慶司郎はバレルをメイクし6.67をスコア。4.17でバックアップしてトップでラウンドオブ16進出。
H2の伊東李安琉は、スタートからクリティカルなセクションでのソリッドなバックハンドターンを2発決めて7.00をスコア。
そして後半までじっくりとセットを待った伊東はビッグセットにテイクオフ。そのままなロングチューブライドをメイク。8.50をスコア。2ライドのみで圧倒的なパフォーマンスで勝利した。ビッグウェイブでの伊東のサーフィンは、まさに水を得た魚のようだ。
同じヒートの岩見天獅もチャージを見せたが惜しくもここで敗退となった。
H4で安井拓海は、和井田リオらと対戦。CTサーファーの和井田が1位。安井は最後まで4位と追い込まれていたが、最後の波でビッグなエアリバースをメイク。6.83をスコアして2位にジャップアップして見事ラウンドアップを決めた。
H5で新井洋人は、世界ジュニアチャンプのジャービス・アール、ザビエル・ハクスタブルとヴァルン・タンジュンと対戦。スタートから好調な新井は4.83、そしてソリッドな2ターンコンボでと6.00をスコア。しかし後半に入りザビエルとジャービスがエクセレントをスコアして逆転。新井は惜しくもここで敗退となった。
H8の安室丈のヒートは、ジョーダン・ローラーとシェルドン・シムクスのオージーペアが圧倒。安室は波とリズムが合わずに惜しくもここで敗退となった。
女子のラウンドオブ16の第1ヒートは、クオーターファイナル進出を争う4人の日本人サーファーにとって重要なアジア地区QSポイントがかかった緊迫した試合となった。
脇田紗良(ランキング3位)、都築虹帆(ランキング5位)、松永莉奈(ランキング9位)、池田美来(ランキング11位)によるトップが激しく入れ替わるデッドヒートの展開となった。
ヒートは池田がスタートからビッグセットで飛び出すようなリエントリーをメイクして5.50をスコア。脇田も4.50をスコアして応戦。松永はベスト2を揃えてヒートをリードする。
後半に入り、4位だった都築はビッグセットを掴み、3ターンコンボで6.33 をスコアして一気にトップに躍り出る。しかしヒート終盤にバックアップを持っていなかった池田がトップスコアを6.17 に塗り替え、3位からトップへ。
そのままタイムアップとなり、脇田紗良は9位、松永莉奈は13位でフィニッシュ。
その後行われたヒートで馬庭彩は9位、佐藤李13位、野中美波も9位でフィニッシュとなった。
その後に行われた男子のラウンドオブ16ヒート1では、日本の西慶司郎、伊東李安琉、安井拓海がオーストラリアのダコダ・ウォルターズと対戦。素晴らしいヒートとなった。
オープニングライドで伊東は、ラウンドオブ16の勢いそのままにエクセレントの8.00でヒートを開始。バックアップ4.77をスコアしてヒートをリードしていく。ダコダも6.33と4.70をスコアして2位につける。
後半に入り、勢いの止まらない伊東はバックハンドでブローテールリバースを決めて6.27をスコア。トータル14.27として下位との差を広げていく。バックハンドでヴァーティカルに攻め6.57をスコアする西に対し、フォアハンドでチャージする安井も6.07と6.67をスコアして3位をキープ。
勢いの止まらない伊東はラストウェイブでもマッシヴターンで7.93をスコア。ヒートトータル15.93を叩きだして、明日のクオーターファイナルへ1位で勝ち上がった。
明日のファイナルデイは、QS5000男子クオーターファイナルで、日本の伊東李安琉が、CTサーファーの和井田リオと対戦。
女子のクオーターファイナルでH1池田美来、H2都築虹帆。がんばれ!日本!
明日、午前7時30分スタートの可能性があるため、全選手は午前7時にスタンバイ。
現地時間の 2023年9月17日7時30分 は、日本時間の 2023年9月17日9時30分です
QS5000オフィシャルサイト:
https://www.worldsurfleague.com/events/2023/qs/181/nias-pro/main