JPSA2023 さわかみ Japan Pro Surfing Tour ショートボード第3戦「第27回茨城サーフィンクラシック さわかみ杯」はDAY-3。天候は雨で、会場の左からサイドの風が吹きつける。波情報の予想どおりで、頭から頭オーバーサイズの波が打ち寄せる。
まずはプロ本戦の男子R-2からスタート。しかし、第2ヒートを進行中、突風が吹いたと思えば、豪雨。さらに風が回ってテントの中まで雨が吹き込むアクシデント。ここで試合は第2ヒートを終えてオンホールドに。
試合の再開は午後1時45分から。風は朝ほどではないが、今度は会場の右からふきつけるサイドオンで、時折、雨が降るコンディション。男子R-2の第3ヒートからスタート。波は頭はあるものの潮が上げて来ている状況で、インサイドの緩慢なブレイクをどう処理するか。
波数はあるので、とりあえず乗る作戦か。インサイドまでつなぎながら、波を見て右に左に板を振る。しかし、長い距離を乗ってただ当てるだけでは3、4点台。だから、攻めのサーフィンで高得点を狙う。つないだ後の最後のインサイドの掘れたところに当て込んで着地成功なら評価大。
まずは男子のトライアリストの4人の結果。平井宏輔はここで敗退。酒井仙太郎、加藤浩大、岩瀬裕哉はラウンドアップ。
岩瀬裕哉はつないだ後のインサイドで、高さのある波をスピードつけてタッチダウン。これが7.50ポイントで、トータルも11.00として、公認プロ資格を獲得。おめでとう!
今日も1位で勝ち上がった酒井仙太郎は資格獲得済みで、あと残るは加藤浩大のみ。明日のR-3が最後のチャンスとなる。これを勝ち上がれば、男子の最後のプロ合格者。ガンバです。
プロの話題に戻って。このデカい波で調子を上げていたのは、森友ニ、荒木陸叶。この2人は中断前の朝一のヒート。森はパワーある波を選び、スピードつけての切り返しでスプレーをあげる。6.50、5.95でトータル12.45と1位抜け。第2ヒートの荒木陸叶もサイズある波での演技で、エクセレントの8.00ポイント。これが今日のシングルハイエストとなった。
午後からの再開後、目立っていたのは松永大輝、松下諒大、新井洋人、加藤嵐。2本をうまくまとめて、10点を超える成績で勝ち上がった。松永大輝は6.00、6.55でトータル12.55ポイント。これが今日のトータルハイエスト。
大原洋人は6.50ポイントを持っていたものの、バックアップの波に恵まれず、トータル9.05ポイント。乗れば点が出せるサーフィンをしていたので、明日に期待。茨城の地元勢では高梨直人が逆転ラウンドアップ。また、同じく茨城の石崎孝行は技の多彩さを見せるも、残念ながらここで敗退。
今日はプロ本戦の男子R-3の計12ヒートができなかったために、明日の選手集合は朝6時に変更。男女ともスタンバイ。男子はR-3、女子はR-2から行われる予定。
明日の大会のライブはAbemaから。
https://abema.tv/channels/world-sports-3/slots/CiTB6F9huHy4nb
JPSAのHP
https://www.jpsa.com/
公認プロ資格獲得者
岩瀬裕哉
「7.5のライディングは、最初の1本目でインサイドまで乗っていったんですけど点数が出なくて、ビッグなターンをしないとダメだなって思ってエンドセクションのデカイやつを狙ってやりました。あの波は結構デカイセットで、掘れているなって感じだったので、プライオリティも持っていたんで、乗ったろって思って乗りました。
プロになれて最高です。今回は自分のところに波も来てくれて、自分の思った作戦が上手くいっているんで良い感じです。最近(伊良湖から)千葉の方に引越しをして、志田下とかで練習をして、上手い選手とか見て、どれくらいやらないと勝てないとかが基準がわかるんで勉強になります。今回は優勝を目指します。」
森友二
「前も何も見えなくて、横の風で、雨もバシャバシャ目に当たって見えずらい状態でした。やってみなくては分からなかったので、とりあえず乗ってサーフィンを楽しもうかと思いました。コールは聞こえるんですけど前とか雨で霧がかかっていました。
朝練をしていて、朝の学校前に子供たちと集まって、波なかったらパドルして、波あったらサーフィンして、毎日それを学校の前と夏休みの平日やっていて、子供たちのサーフィンうまくなりたいっていう素直な気持ちと、一生懸命さと笑顔からパワーもらって、そのお陰で勝ててます。」
荒木陸叶
「自分的には4点5点ぐらいなのかなって思っていて、ちょうどパドルバックしているときに点数が聞こえたんで、エクセレント言われて『マジかぁ』って感じでした。今回セットがあまり良くない印象で、肩がなくなってしまって。
この波はセットでも張ってたんで、たまたま自分のとこに来たんで、行くしかないと思っていった感じでしたね。自分は結構メンタル弱いんで、試合でこういうサーフィンしようとか考えないようにしてました。頭の中で出来るだけ違うことを考えながらやってました。」
齋藤 昇吾
「昨日からずっと左のレフトで練習もやっていて、波も見えていたんで、それ狙っていた感じです。波は昨日のブレイクのサイズあるバージョンでちょっとハードでしたけど。楽しかったんです。サーフボードは今日はPUでやりました。波あったらこれだって決めていたんで。優勝目指してガッツリやりたいと思います。」
福井 滉東
「ウエイティングになったとき、練習で入ったんですけど、左に流れが入っていたんで、どうしようかなと思っていたんですけど、上手く良い波乗れたんでよかったです。
浦山コーチからは、あまり掘れた波が多いコンディションではなかったので、しっかり、そういう波乗れば、点数が出るからそれを信じてやれば絶対大丈夫だというアドバイスをもらい、それが自分のプラスになったかなって思います。試合が始まる前にも練習に来ていて、潮の上げ下げで波が大きく変わることも把握していたんで、時間を見て波にアプローチできたのが良かったと思います。」
酒井 仙太郎
「ウエイティングのときにずっとサーフィンしていたんですけど、そのときと波が全然変わってしまって、波が分からなくて、ずっとパニくっている感じでした。攻めないで安全に行こうと思って。とりあえずターンしてメイクできれば4点は作れるかなと思ったので。4点あれば有利かなと思ったので、安全に行きました。」
松永大輝
「波数も多くてハードコンディションで、難しい展開でした。思ったよりも張っている波探せて良かったです。波数もあって結構パドルし続けたんで疲れました。ハワイなんかの波と比べると、恐怖心はないし、乗っていて楽しい感じですね。」
須田 喬士郎
「見た目よりも良い波を見つけるのが難しくて、そんな中でも乗れる波を見つけて、どんどん乗って行こうという感じだったんですけど、先に決められたので、プレッシャーがかかっていた感じですね。最初選び過ぎちゃったんのかと思ったんですけど、全く波が見えてなかった感じです。
途中で見えてきたというよりも、波が来てくれたと言う感じですね。自分が元々これは良いだろうという波に乗れた感じなので、いろんな波が来る状況下でスコアしやすい波に乗れたという感じでした。最後の2本ぐらいは緊張していて安全に決めに行った感じでした。」
大雨、特に風速10mを超える風がいろんな角度から吹いたために、テント幕は一時的に撤去。張りっぱなしだとテントごと飛んでしまうから。
横風の突風に壊されないように、ステージのバナーも全て一時的に撤去。
ジャッジブース、MCブースはテント幕だけでなく、電源まわりや機材も一時撤去。